レビュー

Nintendo Switchの集めた食材を調理して食べて成長&酒場を経営するRPG「マレニア国の冒険酒場~パティアと腹ペコの神~」プレイレビュー


お嬢様が酒場を開いてお手製の料理を振る舞いながら借金返済のため奔走する経営RPG(ロールプレイングゲーム)が「マレニア国の冒険酒場~パティアと腹ペコの神~」です。これまでにiOS版Andrdoid版PlayStation 4版がリリースされていて、2018年11月29日にはNintendo Switch版も登場したとのことで、実際にプレイしてみました。

マレニア国の冒険酒場
https://www.kemco.jp/game/adventure-bar/ja/index.html


Amazon | マレニア国の冒険酒場~パティアと腹ペコの神~ - PS4 | ゲーム

「マレニア国の冒険酒場~パティアと腹ペコの神~」を起動したところ。一番右にいる女性が主人公で、一流レストラン「銀匙亭」のお嬢様のパティアです。


ある日、パティアの弟ジーノが本を読みながら歩いていたところ、石塔を崩してしまいます。石塔の中から不思議な白い生き物が登場し、弟に取りついてしまいました。


すると、突然パティアの実家が破産し、父親が蒸発。パティアは家やレストランを含む全ての財産を借金のカタに取られてしまい、プレイしていて心が痛むほど急激に落ちぶれていきます。


これほどまでに不幸が重なり合ってしまったのは、封印を解いて出てきた白い生き物が貧乏神のココだったため。ココはかわいい顔をしていますが性格はかなりクズよりで、貧乏神である自分のせいで周りが不幸になっていても、本人はまるで他人事のように涼しい顔。


パティアとジーノ、執事のロマノは、首都から遠く離れた田舎にある荒廃した酒場を改修して、借金返済とレストラン再興の第一歩を踏み出します。


そんなわけでゲームがスタート。


このゲームの目的は「料理を作って、酒場で売って金を稼ぐ」というもの。料理をするには、店の一番奥にあるかまどをチェック。


料理は、必要な食材を集めてレシピにならって作ることもできますが、独自に食材を追加してより等級の高い料理を作る「オリジナル調理」も可能です。


料理に必要な食材を手に入れるためには、村から出てフィールドを冒険しなければなりません。フィールド探索は1日1回まで、1カ所のみで可能です。


例えば、以下の画像は最初の冒険フィールドとなるペコラ草原を探索している様子。フィールドには、左上のミニマップでリンゴのアイコンで示されている通り、食材を採取できるポイントがいくつも存在しています。


採取可能ポイントを調べることで、豆や小麦、きゅうり、ナスなど、料理に使える食材をゲット。


戦闘はコマンド制で、敵と味方の順番が左下に表示されるので、どの敵を先に倒すかを考えるとダメージを抑えることができます。実際にボスモンスターと戦闘したのが以下のムービーで、「マレニア国の冒険酒場~パティアと腹ペコの神~」の戦闘シーンがどんな感じになるのか見ることができます。

Nintendo Switch「マレニア国の冒険酒場~パティアと腹ペコの神~」の戦闘はこんな感じ - YouTube


戦闘に勝利すると、モンスターのドロップ品としてさまざまな食材をゲットすることができます。探索に時間制限はなく、AIによるオート戦闘が可能なので、モンスターとエンカウントしまくってもサクサクと食材集めを進めることができます。


一般的なRPGでは戦闘で敵を倒せば倒すほど経験値をゲットしてレベルアップしますが、「マレニア国の冒険酒場~パティアと腹ペコの神~」では敵をどれだけ倒してもレベルアップすることができません。その代わりに、「料理を食べさせる」ことで経験値をゲットできます。料理をメンバーに食べさせるためには、メニューを開いて「食べる」を選択。


作った料理を振る舞うと、料理に応じた経験値を得てキャラクターがレベルアップしていきます。つまり、戦闘で経験値を得る代わりに、戦闘でゲットした食材から作った料理をキャラクターに振る舞うことでレベルを上げていくというわけです。ただし、食べられる料理の量は胃袋ゲージいっぱいまでと決まっているので、「とにかく際限なく料理を食べさせて無限にレベルアップ!」ということは不可能になっています。


食材は村や町にある商店で購入することもできます。


ライスや卵、塩やしょうゆなど、使用頻度の高い食材・調味料は料理を作るとすぐに切らしてしまいがちなので、金に余裕があれば冒険に行かずとも商店で購入してしまうのもアリ。


また、商店では食材だけではなく、料理を作るためには不可欠なレシピも購入可能。基本的な調味料や料理のレシピはしっかりと買っておくことも大事です。


レシピは村や町の人と話して覚えたり、本棚にある本を読むことで入手することもあるので積極的に外に出て村の人と話したり家の本棚を調べたりすることも重要です。


料理を作ったら、執事のロマノに話しかけて……


店で販売するメニューを登録して、開店すればOK。


開店すると営業が開始。客が店にやってきて、パティアの作った料理に舌鼓を打ちます。


営業が終わると、どのメニューがどれだけ売れたかという営業報告があります。「マレニア国の冒険酒場~パティアと腹ペコの神~」では、一般的なRPGと違って冒険中の戦闘でお金をゲットすることができません。資金を得るためには店で料理をたくさん売り上げるか、冒険で獲得したアイテムを売りさばく必要があります。


ただし、売れるからといって同じメニューを並べ続けていると、常連もうんざりしてしまう模様。そのため、さまざまな料理を作って定期的にメニューを入れ替えるといった工夫も必要です。


店のレベルがあがると少しずつメニュー登録数の上限が増えていきます。店のレベルを上げるには、貧乏神のココが幸福を食べてしまわないように、料理を食べさせて満足させなければなりません。


ココをおなかいっぱいにしつつ、売上やシナリオのフラグを満たすことで、店がランクアップします。


ランクアップすることで、店の裏にある荒れ地を畑や果樹園として活用することが可能になり、採取にいかなくても野菜や果実をゲットすることができるようになります。


「マレニア国の冒険酒場~パティアと腹ペコの神~」では、「戦闘ではなく料理を食べてレベルアップする」「売れ行きや常連の飽きを確認して料理のメニューを考える」など、従来のRPGとは違う斬新な要素も多くあります。しかし、元はスマートフォンアプリとして開発されたからか、チュートリアルが全体的にとても丁寧でサクサク進むので、遊んでいて戸惑うことはほとんどありませんでした。

料理のレシピは600以上が用意されていて、やりこみ要素も十分。シミュレーションRPGはともすると作業的なプレイになってしまうこともありますが、とにかく料理のレシピが多い上に顧客の希望や季節に合わせてメニューを定期的に入れ替える必要があるので、プレイしていてダレてしまうこともありませんでした。ただし、人件費や光熱費などの細かい部分まで再現されているわけではないので、経営シミュレーションとしての重厚さを求める人は大きな肩すかしを食らうかも。


「マレニア国の冒険酒場~パティアと腹ペコの神~」はNintendo Switchで、税込1512円でダウンロード購入が可能です。

Nintendo Switch|ダウンロード購入|マレニア国の冒険酒場 ~パティアと腹ペコの神~

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in レビュー,   動画,   ゲーム, Posted by log1i_yk

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