メモ

Huaweiによるスパイ疑惑にドイツのセキュリティ当局は懐疑的な見方

by Isriya Paireepairit

中国の大手通信機器メーカーであるHuawei(華為技術:ファーウェイ)の製品について、アメリカ政府は自国だけではなく同盟国にも使用自粛を要請しています。これは、Huaweiが以前から通信内容を傍受して中国のサーバーに送信しているとみられていることも一因ですが、ドイツのセキュリティ当局は「スパイの証拠はない」と、Huaweiをモバイルネットワークから排除しようとする動きに警鐘を鳴らしています。

5G-Netzausbau: BSI spricht sich gegen Huawei-Boykott aus - SPIEGEL ONLINE
http://www.spiegel.de/netzwelt/netzpolitik/5g-netzausbau-bsi-spricht-sich-gegen-huawei-boykott-aus-a-1243708.html


'No evidence' of Huawei spying, says German IT watchdog
https://phys.org/news/2018-12-evidence-huawei-spying-german-watchdog.html

アメリカによるHuawei排除の方針には他国も次々と追従しており、すでにオーストラリアとニュージーランドでは5Gネットワーク計画からHuaweiを除外。日本でも省庁での使用機器からHuawei製品を外す方針が決定しています。


しかし、ドイツ連邦情報セキュリティ局(Bundesamt für Sicherheit in der Informationstechnik:BSI)のアルネ・シェーンボーム局長は「排除するからにはそれなりの証拠が必要です」と語り、慎重な姿勢を見せています。これは、ドイツの3大通信キャリアであるドイツテレコム、ボーダフォン、テレフォニカのいずれでもHuawei製品が人気であることが一因であり、また、Huaweiが2018年11月にソースコードのチェックもできるセーフティラボを開設し、BSIによるチェックが行える体制になっていることもあるようです。

Huaweiは「情報を盗み出すためのバックドアを作るようにという依頼を受けたことは一度もないし、それをやらなければならない法律もありません。我々は、決してそのようなことは行っていません」とスパイ疑惑を全面的に否定しています。

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in メモ,   セキュリティ, Posted by logc_nt

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