中国に悪意あるチップを仕込まれたという「スパイチップ報道」を否定する外部機関の調査結果をSuper Microが公表

Bloomberg Businessweekに「サーバー用マザーボードが、中国にスパイチップを仕込まれた」と報じられていたSuper Microが、第三者機関による調査結果を公表し、「悪意あるチップやハードウェアが挿入されたという事実はなかった」との結論を明らかにしました。

CEO - 3rd Party Security Update | Super Micro Computer, Inc.
https://www.supermicro.com/en/news/CEO-3rdPartySecurity-Update

Bloombergによるスパイチップ報道については以下の記事で確認できます。

Apple＆Amazonサーバーが中国人民解放軍の実働部隊にデータを盗むチップを仕込まれたとBloombergが報道、Apple・Amazonは完全否定 - GIGAZINE

世界中を巻き込んでの大騒動に発展したスパイチップ報道ですが、Super Microは当初から事実ではないと反発し、Bloombergに記事の撤回を要求してきました。それと同時に、外部の調査会社のサポートを受ける形で、徹底的な調査を行っていました。そして、「調査によってSupermicroマザーボードに悪意あるハードウェアは検出されなかった」という調査結果を公開しました。

Super Microのチャールズ・リアンCEOは、今回の調査結果公表にあたって、AppleやAWSに加えて業界関係者、アメリカ国土安全保障省長官、NSAやFBIなどの上級官僚に対する謝辞を述べており、Bloombergに名指しされたAppleやAmazonだけでなく、アメリカ当局も調査に協力したことがうかがえます。

Super MicroはBloomberg報道が事実ではないことを裏付けるという調査結果の報告とともに、自社製品の安全性への取り組みに関するムービーも公開しています。

Supply Chain Security at Supermicro - YouTube