どんな長さのiPhoneパスコードも解除OKという世界初の個人向けスマホロック解除サービスが登場
主に壊れたHDDからのデータ復旧を行う企業「DriveSavers」が、iPhoneのロックを解除して中のデータを保護できるとうたうロック解除サービスを開始しました。DriveSaversによると、どんな長さのパスコードであってもiPhoneのロック解除が可能だそうです。
Press Release: DriveSavers Introduces the World’s First Passcode Lockout Data Recovery Service for Consumers | DriveSavers
https://drivesaversdatarecovery.com/2018/11/26/passcode-lockout-data-recovery-press-release/
DriveSaversはアメリカ・カリフォルニア州に本拠を構えるデータ復旧サービスの老舗的な企業だとのこと。1985年の創業以来、一般ユーザーや法人ユーザーに対して、ストレージデバイスから失われたデータを復旧するサービスを提供しています。
そのDriveSaversが、どんな長さのパスコードであってもロック解除できる独自技術を開発したと発表しました。解除できるモバイル端末はiOSやAndroid、WindowsとOSを問わずに対応可能であり、LG、Samsung、Huawei、Lenovo、BlackBerryの端末に加えてAppleのiPhoneもロック解除対象だとのこと。
DriveSaversは「スマートフォンには家族の写真やビデオ、連絡先、メモ、メッセージ、音声記録など代替不可能なデータが保存されています。この種のデータへのアクセスを失うことは壊滅的被害を生むことがあります。私たちは、携帯電話へのアクセスから締め出された人や、愛する人を失った人の端末に保存された思い出にアクセスしたい人にこのサービスを提供できることを喜んでいます」と述べています。
すでに警察当局向けにiPhoneのロック解除をするサービス「GrayKey」は登場していましたが、DriveSaversはコンシューマー向けにも提供されるサービスだという点で大きな違いがあります。すでにAppleによるiOSアップデートでGrayKeyのロック解除手法は無効化されたと言われていますが、DriveSaversがどのような新手法を開発したのかその詳しい内容については明らかになっていません。
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コンシューマー向けのスマートフォンロック解除サービスに対しては、ロック解除依頼をする人が端末やそのデータの保有者であるという確認が不可欠となりそうですが、DriveSaversはユーザーに対してロック解除前に所有権の証明を求めるとのこと。ただし、具体的な手続きについては不明です。また、DriveSaversのロック解除サービスは世界初のコンシューマー向けサービスだとのことで、他社のように法執行機関に対して提供されることはないそうです。
1万5000ドル(約170万円)からという高額の料金と言われていたGrayKeyよりは、一般消費者向けであるDriveSaversのサービス料金は安いと予想されますが、価格がどれくらいになるのかは記事作成時点では明らかにされていません。DriveSaversのサービスが開始すれば、Appleがロック解除を阻止する対策を講じてくるのは予想できるので、いたちごっこが繰り広げられるのは確実です。DriveSaversのサービスがいつまで継続できるのか、見ものです。
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