ポケモンGOライクな「Warcraft」をBlizzardが開発中、モバイルゲームへの積極姿勢が鮮明に
BlizzCon 2018でモバイルゲーム「Diablo Immortal」を発表したBlizzard Entertainmentが、「Warcraft(ウォークラフト)」をPokémon GO(ポケモンGO)のようなスタイルで開発中であることをKotakuが関係者からの情報としてリークしました。Blizzardは強力なゲームIPを使って、モバイルゲームの世界への進出を積極的に進める方針です。
The Past, Present, And Future Of Diablo
https://kotaku.com/the-past-present-and-future-of-diablo-1830593195
KotakuはBlizzardスタッフ11人から匿名を条件に、モバイル版Diablo「Diablo Immortal」やDiablo 4(仮称)の開発についての情報を得ました。その中で、WarcraftをポケモンGOのようなモバイル向けゲームとして開発していることが判明しています。
内部関係者の話によると、Blizzardのゲーム開発者の中にはPCやコンソールだけでなくモバイルゲームを好むプレイヤーが多数含まれているとのこと。関係者によると、例えばBlizzard社のキャンパスの象徴的なオークのスタチュー(銅像)はポケモンGOのジムになっており、ランドマークにポケモンGOをプレイする開発者が集まる光景は日常的なことのようです。
そして、Blizzardがゲーム開発者主体の組織であることから、ポケモンGOのようなゲームの開発がBlizzard社内で起こるのは自然なことで、モバイル向けゲームの開発を手掛ける「incubation」と呼ばれるチームが、小さなプロジェクトとしてポケモンGOライクなWarcarftのモバイルゲーム開発を進めているとのこと。中でもWorld of Warcraft開発に携わったincubationのリード・デザイナーのコリー・ストックトン氏がポケモンGOの熱狂的なファンであり、開発を勢いづけているようです。
なお、incubationチームはBlizzard共同創設者のアレン・アダハム氏が2016年にBlizzardに戻ってきたときに結成された最も新しいチームの一つであり、Diablo Immortalの開発にも携わっています。
World of Warcraftには1000種類を超えるペットを抱えるペットシステムがあることから、WarcraftがポケモンGOライクなシステムと高い親和性を持たせられるのではないかという期待の声があります。「Diablo 4」を待ち望むコアなゲーマーが多い中で発表されたDiablo Immortalには不満や反発の声が挙がりましたが、ゲーム性の観点からみてWarcraftの世界をモバイルゲームで表現することには大きなメリットがありそうです。
Diablo ImmrtalやWarcraftモバイルの開発状況からは、Blizzardはコアなゲームファンだけでなくモバイルプラットフォームを使ってゲームプレイヤー層を広げる方針であることは明確であり、これまで培った強力なゲームIPを活用してBlizzardが新たなファンを獲得できるのか注目が集まりそうです。
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