Appleがピクサーっぽい雰囲気のクリスマスアニメを公開、映画さながらの驚愕のメイキング映像も公開中

Appleがホリデーをテーマにしたアニメーション「Holiday — Share Your Gifts —」をYouTubeで公開しました。約3分のアニメーションなのですが、フルCGかと思いきや、まさかの舞台は手作りの物理的なセットという、映画「犬ヶ島」さながらの驚愕の作り込みとなっています。

Holiday — Share Your Gifts — Apple - YouTube

雪の積もる街並み。

一人の女性がMacBookを前に考え込んでいます。

アイデアを思いついたらしく、カタカタと作業。

その様子をわんこが見守ります。

作っていたものが完成して飛び上がるも……

プリントアウトしたものをいざ見直すと、気にくわなかったようです。

作品は箱の中にしまわれ……

しっかりと封を閉じられました。

女性はふだんパン職人として働いているようです。

友だちと待ち合わせている時もMacBookとにらめっこ。

部屋でごろごろしながらもやっぱりMacBookの画面を見つめます。

しかし、作っても作っても思い通りにはいきません。

どんどん箱の中にたまっていくボツ作品。

思い通りに作品が作れず、思い悩む日々。

そんな時に……

わんこが部屋の窓をガラッと開けます。

部屋に入り込んできた風で、箱の中に積み上げられていた作品が舞飛びました。

そして部屋の外に。

手を伸ばすも届きません。

作品を回収すべく、あわてて外に出る女性。

街を駆け抜けます。

到着したのは広場。

辺りを見回す女性の目の前で……

作品が老夫婦の元へ。

メガネをかけて作品を見つめる白髪の女性。

よく見ると、回りの人々も女性の作品を拾って楽しげに見つめています。

その様子に気づく女性。

測らずも女性のアイデアでみんなをほっこりさせることに成功したのでした。

……と、心温まる様子が映し出されたムービーなのですが、実はこの映像はフルCGではなく、実写とCGを組み合わせたアニメーション。以下からメイキングを見ることができ、その作り込みを垣間見ることができます。

Holiday — Making of “Share Your Gifts” — Apple - YouTube

まず最初に映し出されたのは、アニメーションの一場面。街並みを映している部分です。

そして、これが撮影現場。

巨大なセットが広がっています。

このセットを、何台ものカメラで捉えていきます。

女性の住むアパートもこの通り。

後ろ側はこんな感じ。ちゃんと扉が開くようになっていました。

実際に撮影した人の動きから人物のモーションを作り出し……

セットと組み合わせるとこんな感じになるわけです。

広場に設置される老夫婦。

「物理的なセットとCGキャラクターという組み合わせが好きなんです」と語るのは、准クリエイティブディレクターのリチャードさん。

その言葉通り、友人と待ち合わせていたカフェ内部もこの通り物理的なセットです。

コーヒーやペストリーなど、細かいところまで手作業で作り込まれています。

カメラを横にスライドさせつつ、パン屋で働く女性の映像が作られていきます。

ムービーでは、MacBookに焦点が当てられることで女性の性格を表していったとのこと。

表情の細かい部分までリアルに作るため、アニメーターのBrookeさんは自分の表情を参考にキャラクターの表情を再現していきました。

自転車や……

車

建物などが1つ1つ作られていきます。

パン屋の窓際に並べられたミニチュアのパンも手を抜かずに手作り。

壁のタイルを1枚1枚貼る女性。

広場はこんな感じ。こうした果てしない作業の末に、冒頭のアニメーションムービーが誕生したわけです。