2018年11月02日 23時00分レビュー

これ一本でどんな魚でも簡単に捌けちゃう魔法のナイフ「サカナイフ SAKAKNIFE」を実際に使ってみた

魚に多く含まれるω-3脂肪酸は健康に関係する「長寿栄養素」と言われるだけでなく、幸福度や知能にも関係があると研究でわかっています。「でも、魚を捌いた経験がないし、なんだか大変そう」という人のためのナイフが「サカナイフ SAKAKNIFE」です。サカナイフは魚を捌くことに特化したデザインになっており、初心者でも簡単に魚を捌けるとのことで、購入して実際に使ってみました。

サカナイフ SAKAKNIFE - 株式会社ソリッドアライアンス（SolidAlliance）
https://www.solid-a.com/sakanife/

こんな感じのパッケージで「サカナイフ」が到着。

中には説明書、専用シャープナー、サカナイフ本体が入っていました。

iPhone XSと比べてみるとこれくらいの大きさで、サカナイフの全長は約21.6cm、刃渡りの長さは約10.3cmと通常の三徳包丁を一回り小さくした大きさです。

実際に持ってみるとこんな感じに。

グリップは人工工学に基づいた左右どちらの手でもフィットするユニバーサルデザインとなっており、五指がバッチリフィットして持ちやすくなっています。

というわけで実際に魚を捌くことに。今回は魚を捌いた経験に乏しい編集部員が25cmほどの黒メバルに挑戦してみます。

まずはサカナイフの背の部分になるノコギリ型の「うろこ取り」を使用します。

うろこ取りを魚の皮に当て、尾から頭にかけてこすります。

ゴシゴシこするたびにみるみるうろこが落ちていきます。調理担当の編集部員は「凄い良く取れるし、うろこがあまり飛び散りにくい」と使いやすいとの感想でした。

うろこを落とし、黒メバルはこんな感じに。

次は先端の「J形状の刃」を使って魚の背中と腹にトレースラインを入れていきます。トレースラインは3枚におろすためのアシストとなる目安の線です。

背びれの尾に近いほうにJ形状の刃をブスっと刺して……

ズズズーっと引いてラインをつけていきます。今回はサカナイフを押して使っているのではなく引いて使っていますが、この工程では押して使うほうが魚の皮に刃がスッと入って楽だと何度か使ってみてわかりました。このようにしてトレースラインを引いた後、ラインに沿って実際にナイフを差し込んで身を切るわけです。

次は頭を切り落とします。先端部とナイフの刃の部分を含め「R形状の刃」は魚の身を切るために使用し……

このノコギリ状の「波刃」は骨を切断するときに使うとのこと。

というわけでトライ。エラよりも身体側、胸ビレと腹ビレの付け根に沿ってR形状の刃を入れます。

ある程度刃が入ったところで骨に当たるので、そこからは波刃でゴリゴリと骨を切断。

綺麗に首が切れました。

頭を捨てる際に内臓も一緒に取れますが、やはり一部が残ってしまう様子。しかし、「残った内臓はサカナイフの先端で押さえて引っ張り出します」とのことなので、内臓を手づかみしたくない人も大丈夫です。

腹部が綺麗になったので水で洗います。塩水を使えば身が白くなりませんが、今回は流水で洗いました。

ここから身を三枚におろします。先ほど引いておいたトレースラインに沿ってR形状の刃を差し込んでいきます。背中側と……

腹側からサカナイフを差し込みます。このとき、先端には刃がついていないので、中骨に当てて感触を確かめながら身を削ぐと綺麗な三枚おろしができるとのこと。調理担当の編集部員によると、確かに骨に当たるカリカリと引っかかる感触を確認しながらツツーっとナイフを引くことができるとのこと。

実際におろしてみるとこんな感じに。

切り身はムニエルにしてみました。黒メバルを食べたことのない編集部員は多かったのですが、「味わいが濃厚ながらも後味さっぱり」と高評価。

実際に何度か使ってみると、使うごとに「サカナイフ特有の構造の工夫」に気づくことができ、「なるほど魚を捌くために良く考えられているんだな」と発見できました。確かに魚を捌くにはこれ一本で十分対応可能という印象で、面倒なうろこ取りなどゾリゾリ取れるので作業というよりもむしろエンタメ的に楽しんで行えます。30cm弱のヒラアジを捌いてみるとこんな感じ。