レビュー

最大165Hzリフレッシュレート&応答速度1msでPS5にも対応したASUSのゲーミングモニター「TUF GAMING VG259QR」レビュー


PCハードウェアメーカーのASUSが、ゲーマー向けPCパーツ・周辺機器の「TUF GAMING」シリーズから、24.5インチゲーミングモニター「VG259QR」を2021年4月23日(金)にリリースしました。VG259QRはASUS独自技術の「EXTREME LOW MOTION BLUR」で応答速度1msを実現しているほか、最大165Hzの高速リフレッシュレート対応により、最大120Hz出力が可能なPlayStation 5にも対応しているとのことで、実際にVG259QRでゲームを遊んでみました。

TUF GAMING VG259QR|モニタ|ASUS 日本
https://www.asus.com/jp/Displays-Desktops/Monitors/TUF-Gaming/TUF-GAMING-VG259QR/


VG259QRの箱はこんな感じ。


さっそく開封。


電源ケーブル、ACアダプター、DisplayPortケーブルとHDMIケーブルが入っていました。


ACアダプターの入力電圧はAC100V~AC240V、出力電圧と電流値は19.0V・2.1Aです。


製品保証書とモニターの組立て説明書。


モニター部分とスタンドの足部分。


モニターの裏には、可動スタンドがVESAマウントにデフォルトで固定されていました。別途用意したモニターアームを装着する場合は、この可動スタンドを外す必要があります。


今回は可動スタンドをそのまま使います。可動スタンドにスタンドの足部分を差し込んで……


足部分の裏についているネジを回します。ネジはドライバーを使わなくても締められるようになっています。


モニター本体はたった2つのパーツで構成されており、ドライバーなどの道具を使わずに簡単に組み立てられるので、箱から出してしまえばすぐに使える状態にできます。


モニター本体のみの重さを量ってみると、実測でちょうど5kgでした。


ディスプレイのサイズは24.5インチ。モニター本体はフレーム込みだと横が56cmで……


縦が約32cm。


裏側はこんな感じ。モニター上部にはASUSのロゴが、スタンドの付け根にはASUSのゲーミングシリーズ「TUF GAMING」のロゴが描かれています。また、まるで宇宙船の外装を思わせるようなモールドが入っています。


左側(ディスプレイに向かって右側)の裏にあるボタンは上から「5方向ボタン」「×ボタン」「GamePlusホットキー」「GameVisualホットキー」「電源ボタン」となっています。


天面部にはグリルのようなディテールがありますが、あくまでも飾りで、穴は空いていませんでした。


スピーカーグリルは左右に1つずつ。


各コネクタはスタンドの付け根部分の底面に配置されています。左から電源ポート、HDMI 1.4ポートが2つ、Display 1.2ポートが1つ、3.5mmオーディオ出力端子が1つ。


モニターの首を上下に動かせるチルト機能の可動域は、下5度から上33度からまで。


台座を動かさずにモニターの首を左右に動かせるスイベル機能の可動域は+90度から-90度まで。


高さ調節の幅は130mmです。


ピポット機能もあり、左右に90度回転させることが可能。そのため、以下のように縦型モニターとして運用することもできます。


スタンドの軸にはカバーがついており、ディスプレイに接続する諸ケーブルを通すことでまとめられるようになっています。


それでは実際に使ってみます。ACアダプターに電源ケーブルを挿し……


ACアダプターのDCプラグをモニターに挿入。


これでVG259QRのセットアップは完了。さっそくPlayStation 5とつないでみました。


ディスプレイに用いられている液晶パネルはIPS方式です。画面にぐっと近づいて撮影したのが以下の写真。


視野角は公称で水平178度、垂直178度。正面で見ると画面はこんな感じ。


モニターを30度右に傾けても、明るさや色に変化はありません。


60度だと少し画面が暗くなりますが、何が写っているのかは一応わかるレベル。


84度まで傾けるとさすがに画面がほとんど見られない状態になりましたが、この角度ではたとえ見えたとしても何が描画されているかまでは判別不可能なので、気にする必要はなさそうです。


モニター裏にある5方向ボタンを押すと、モニターの設定が表示されます。一番上の「GameVisual」で画面モードを7種類から選ぶことができます。


例えば、風景画像を表示したいときに適している「シーンモード」だとこんな感じで……


その名の通り、RTSRPGをプレイするのに向いている「RTS/RPGモード」は、シーンモードよりも少し色が鮮やかになった印象。


写真だとわかりにくいですが、FPSゲームを遊ぶのに適した「FPSモード」はRTS/GPSモードと比べると彩度がわずかに落ちます。


PCから画像やグラフィックを表示したい時用の「sRGBモード」はゲーム用のモードよりも彩度や明るさが落ち着いています。


MOBAを遊ぶのに適した「MOBA Mode」は黄色が完全に抜けて、赤や肌色だけが表示される画面設定になっています。


「色」は明るさ・コントラスト・彩度・カラー・肌の色合いを別途調節することが可能。


「画像」では、画面の細かい設定や、Variable Refresh Rate(可変リフレッシュレート)機能や、暗い部分をはっきりさせて明るくする「Shadow Boost」機能のオン・オフを切り替えることができます。


画面設定は3パターンまでお気に入りとして登録することができるので、遊んでいるゲームや使用状況に合わせていちいち細かい設定をすることなく、簡単に切り替えることが可能です。


また、モニター裏のGamePlusホットキーを押すと、プレイするゲームに適したツールキットをまとめたGamePlusの表示を設定できます。例えば一番上の「十字線(実践モード)」を選択すると……


ディスプレイの中央に銃の照準のような図形が表示されます。常に画面中央が表示されるので、ゲーム内で画面中央に照準が表示されなくても銃を当てやすくなります。


「FPSカウンター」を選択すると……


画面のフレームレートが表示されます。


なお、VG259QRでPlayStation 5を遊ぶためにはHDMIケーブルで接続する必要があります。VG259QRはHDMI 1.4搭載なので、フルHD解像度で最大144Hzまで対応しています。リフレッシュレート最大165HzのVG259QRであれば、フルHD・120fpsのゲームを遊ぶことができますが、あらかじめPlayStation 5側から設定する必要があります。

PlayStation 5の設定から「セーブデータとゲーム/アプリ設定」を選択します。


「ゲームプリセット」の項目から、「パフォーマンス優先と画質優先」で「パフォーマンス優先」を選択します。


そして、設定から「スクリーンとビデオ」を選択し、「映像出力」の項目から「120Hz出力を有効にする」が自動になっていることを確認します。これでPlayStation 5側の設定は完了です。


試しにPlayStation 5版で最大フレームレートが120fpsに引き上げられた「フォートナイト」をプレイしてみると、FPSカウンターは120になっています。


実際にプレイしてみると、確かに映像がぬるぬると動いている印象。VG259QRは応答速度が1ms(MPRT)ということで、操作入力から実際の映像がもたつく感覚はありません。


フォートナイトではゲーム内にもFPSカウンター機能が用意されており、そちらでも常時120fps前後のフレームレートでプレイできることが確認できました。


さらにDevil May Cry 5 Special Editionを、「ハイフレームレートモード」をオンにした状態でプレイしてみました。FPSカウンターを見ると、120fpsでプレイできていることがわかります。


次に、VG259QRをPCに、DisplayPortケーブルで接続してみました。VG259QRに搭載されているDisplayPort 1.2は、フルHD解像度だと最大240Hzにまで対応する規格なので、VG259QRの「対応リフレッシュレート最大165Hz」という性能を生かせるはず。実際にPC側からディスプレイの詳細設定をのぞいてみたところ、対応解像度は以下の画像の通りで、確かに対応している最大のリフレッシュレートが165hzであることが確認できました。


PCで「Apex Legends」をプレイしてみました。基本解像度は1920×1080で、フレームレート制限はかけていません。VG259QRはNVIDIAの可変リフレッシュレート技術「NVIDIA G-SYNC」に対応しており、実際にプレイしてみると、遅延やブレは特に感じられず、画面の表示もズレが生まれることもなく非常に安定しています。


ゲーム内のFPSカウンターをチェックすると、165fps近くを計測していました。


実際にVG259QRを使ってみると、とにかく目につくのがスタンドの優秀さ。モニターの左右の動きや高さ調節が非常にやりやすく、自分の位置や体勢に合わせてモニターの位置や角度をめちゃくちゃ調整しやすいようになっています。スタンド自体も非常にしっかりした作りになっているので、安定しているのもうれしいポイントです。

VG259QRは入力がHDMI 1.4とDisplayPort 1.2で、最大解像度が1920×1080ピクセルのフルHD。そのため、4Kゲーミングや8Kゲーミングといった高解像度でのゲームプレイは不可能ですが、VG259QRは応答速度が1msで遅延も低く、高リフレッシュレートにも対応しているので、美麗な高解像度よりも高い応答性となめらかな映像を求める人向け。VG259QRはまさにゲーミング用途にぴったりで、120Hz出力が可能なPlayStation 5の性能を楽しめるモニターとなっていました。


VG259QRはAmazon.co.jpから購入可能で、記事作成時点で3万4918円で購入可能です。

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in レビュー,   ハードウェア,   ゲーム, Posted by log1i_yk

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