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世界一プレイされているゲームではチーターは隔離され同士打ちすることになる

by BagoGames

世界で最もプレイされているゲームといわれる「リーグ・オブ・レジェンド」は公式プロリーグが存在するほど大きなプレイヤーコミュニティを形成しています。しかし、プレイヤーの中には、チートツールの使用やデータの改ざんなどといった不正行為を働く「チーター」も。「リーグ・オブ・レジェンド」を開発したRiot Gamesの対チート班が、チーターをどうやって取り締まっているのかを公式ブログにまとめています。

/dev: Removing Cheaters from LoL – Nexus
https://nexus.leagueoflegends.com/en-us/2018/10/dev-removing-cheaters-from-lol/


League of Legends catches cheaters by making bots fight each other - The Verge
https://www.theverge.com/2018/10/24/18019682/league-of-legends-cheating-botting-scripting-boosting


Riot Gamesによると、不正行為には大まかに「スクリプティング」「ブースティング」「ボッティング」の3種類が存在します。スクリプティングは、非公式の不正なツールを使用することでゲームの勝率をあげる不正行為。ブースティングはスキルの高いプレイヤーが対価を受け取ってゲームプレイを代行するという不正行為です。そしてボッティングは、「ボット」と呼ばれるプログラムでキャラクターを自動で操作して経験値を稼ぐというもの。


スクリプティングは、年々手口が巧妙になってはいるものの、比較的すぐに発見できるそうです。Riot Gamesの対チート班は、過去3年間でスクリプティングを行った700万以上のアカウントを停止処分にしたと述べています。そのうち500万のアカウントが中国人によるものとのこと。。

対チート班の調査によると、不正行為を行ったアカウントを積極的に停止処分にすることで、着実にスクリプティングを行うチーターは減っており、スクリプティングを行うチーターの勝率も、60~65%前後だったのが50~55%に落ち着いてきたそうです。


ブースティングの対策としては、プレイヤーのスキルとアカウントのランクの間にギャップがないかをアルゴリズムで判断するということが行われています。それでも、ブースティングは発見するのが非常に難しく、年々増加してるために新しい対処法を検討しているとのこと。Riot Gamesは、ブースティングを促すゲーム代行業者を特定し、その接続を遮断するという強行策も採用する予定だそう。


また、Riot Gamesの運営で変わっているのがボッティングの対策。Riot Gamesによると、ボットと人間を機械学習によって見極める「全自動食器洗い機のようなシステム」を導入しているとのこと。つまり、ボッティングを行っているアカウントはボット同士としかバトルできないように隔離されてしまうというわけです。その功あってか、「リーグ・オブ・レジェンド」のARAMモードにおけるボッティング報告例は減少の傾向にあります。


しかし、運営からチート行為をとがめられてアカウント停止処分を受けても、態度を改めてスクリプティングから足を洗うプレイヤーはわずか9%ほどとのこと。また、チーターがゲームをアンインストールするまで平均で5.1回はアカウントを取得するというデータも存在しています。Riot Gamesの対チート班は、チーターの対処法は他にもさまざまに用意していると述べ、チーターとの戦いは決して終わらないだろうとコメントしています。

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in ゲーム, Posted by log1i_yk

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