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「祖父の遺灰入りクッキー」を少女が作って学校で配布してしまう

by JÉSHOOTS

土葬がメインのアメリカですが、火葬が行われることもあり、その際に発生した遺灰は遺族が持ち帰り、つぼなどの容器に入れて保管されます。時には父親の遺灰をeBayに出品したり、盗み出した遺灰をコカインと間違えて吸入したりといった事件も報じられていますが、なんとアメリカで「遺灰を混ぜたクッキー」を焼いて学校の友人に配布した少女が現れました。

Grandfather’s ashes possibly baked into cookies given to Davis students
https://www.kcra.com/article/grandfathers-ashes-possibly-baked-into-cookies-given-to-davis-students/23835886

Police: Teenager baked grandfather’s ashes into cookies, shared with classmates – St George News
https://www.stgeorgeutah.com/news/archive/2018/10/17/apc-police-teenager-baked-grandfathers-ashes-into-cookies-shared-with-classmates

事件が起きたのは、アメリカ・カリフォルニア州のヨロ郡にあるダ・ヴィンチ・チャーター・アカデミーという第7学年~第12学年(日本における中学校~高校)の生徒が通う学校。問題となったシュガークッキーは、2018年10月4日に女子生徒の手によって学校へと持ち込まれたとのこと。

アンディ・ノックスさんは少女からクッキーを与えられた1人であり、ニュース番組のインタビューに答えています。「6時間目の授業が行われる教室に入った時、彼女が僕を呼び止めました。そして、クッキーを食べないかと聞いてきたんです」と、ノックスさんは当時のことを語ります。


ノックスさんは少女と以前から知り合いで、「なんでクッキー?」と尋ねたとのこと。少女は「クッキーの中に特別なものが入ってるの」と答え、ノックスさんは「大麻とかの薬物が中に入ってるのかな」と想像しました。

そこでノックスさんが「大麻でも入れたの?」と聞くと、少女は笑いながら「違うよ。おじいちゃんの遺灰が入ってるの」と答えたそうで、ノックスさんは心底恐ろしく感じたと語ります。

そこまで聞いても半信半疑だったノックスさんでしたが、以前から少女はクラスの席が隣になった時に「おじいちゃんの遺灰をあげようか」と申し出るなど、度々遺灰について話していたことを思い出しました。そして、少女が遺灰の入ったつぼを取り出した時にようやくノックスさんは「彼女は本当に遺灰をクッキーに入れて焼いたんだ」と信じたとのこと。


ノックスさんは遺灰入りのクッキーだと知る前に一口だけクッキーを食べてしまったそうですが、「子どものころに食べた砂のような、歯の間に挟まる感じ」がしたと語りました。クッキーを食べた生徒は9人いると見られていますが、ほとんどは事前に遺灰入りクッキーだと知っていたようです。

地元警察のポール・ドロショフ氏は事件について調査中だとしていますが、実物の遺灰入りクッキーを入手することができず、内容物の検査等は行えなかったとのこと。また、生徒らに健康被害が出ているわけでもなく、「どのような犯罪のカテゴリーに当てはまるのかが考えつきません」とドロショフ氏は述べており、たとえ遺灰入りクッキーを焼いて配った証拠が見つかったとしても、遺体の損壊などの罪に問えるわけでもないとしています。


事件の起きたディヴィス共同学区では、「生徒の個人的な情報については伏せますが、生徒の身体的・精神的安全を守るのは我々の優先事項です。今のところ、関係者に健康被害は出ていません」と声明を出しました。学区は違法行為が確認された場合は厳格に対処するとしていますが、少女は反省的な態度を見せており、「家族や個人の問題であるためプライバシーを尊重したい」と述べています。

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in メモ,   , Posted by log1h_ik

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