クリント・イーストウッド監督本人が主演を務める80代の麻薬の運び屋を描いた映画「THE MULE」予告編が公開中

2014年にニューヨーク・タイムズ・マガジンに掲載された記事を原作にした、クリント・イーストウッド監督の最新作「THE MULE」の予告編が公開されました。イーストウッド監督本人が主人公である80代の麻薬の運び屋を演じ、映画俳優としての出演は2012年の「人生の特等席」以来となります。

THE MULE - Official Trailer


停車した車のトランクを開けるのは、イーストウッド演じるアール・ストーンという名の80代の男性。トランクを開けるだけで一息ついてしまうような老体です。

トランクの中には網袋の中に入ったペカンと……

目立たない緑のバッグがありました。ストーンがバッグを開けると、中には袋に入った麻薬がぎっしり。

思わず声をもらすストーンに……

「助けはいりませんか？」と保安官が声をかけてきました。

危険な場面で保安官に見つかってしまったストーンですが、「ああ、おまわりさん、こんにちは」と平静を装って応対。

「なにか手伝えることは？」と聞いてくる保安官に、「いえいえ、特にありませんよ。ありがとうございます」と答えて切り抜けようとしますが……

「これ、何ですか？」と保安官は尋ねてきて、なかなか離れてくれません。ストーンは「ペカンです」と答えてトランクに近寄ります。

「めいのところにペカンを持ってくところだったんですよ」と話すストーン。

保安官が「へえ、ペカン？」と雑談を続けると、「そう、ペカン。めいはひどいペカンのパイを作るんですよ……あなたは食べないほうがいい」と、冗談を交えてストーンも話します。

ストーンはなおも「めいの夫には申し訳ないし、ペカンにも悪いことをしてるなって思いますよ」と笑顔で話し続け、とても麻薬の運び屋には見えません。

保安官もストーンのジョークに笑いますが……

背後から「ワンワン」と犬の鳴き声が聞こえてきて、一気に険しい顔で振り向く保安官。ストーンも思わず後ろを振り向きます。

犬の鳴き声は、保安官が乗ってきた車の中から響いている模様。

保安官は車に戻り、ストーンは顔をしかめます。

保安官がドアを開けて「出ておいで」と声をかけると……

麻薬探知犬と思われる犬が出てきました。

ストーンは絶体絶命のピンチに追い込まれてしまいます。

場面は変わり、「家族より大事なものはない」と話すストーン。

ストーンが車を運転してたどり着いたのは……

薄暗い倉庫。

倉庫の中には銃を持つイレズミの入った男の姿がありました。

緊張した面持ちを崩さないストーンに……

男は大きなバッグを手渡します。

運び屋を始める前、80代のストーンは生活苦に陥っていました。

「私はひどい父親だった」と述懐するストーン。

花嫁衣装を身につけているのは、ストーンの娘らしき女性。

「そして、ひどい夫だった」とストーンは続けます。先ほどの花嫁の顔に手を添えていた女性が、ストーンの妻だったようです。

麻薬の運び屋として頭角を現したストーンでしたが……

やがて麻薬取締局(DEA)にマークされてしまいます。

町中で写真を隠し撮りされたり……

怪しげな男が隠れる気もなくストーンの後をつけてきたりと、ストーンの周囲には不穏な雰囲気が漂い始めます。

「これが最後だ」と心に決めるストーン。

「だから神よ、どうか助けてくれ」と神に祈りますが……

ストーンにはDEAの手が迫ります。

DEAによってストーンは捕まってしまうのか……

それとも、麻薬の売人グループによる追い込みがストーンを追い詰めるのが先なのでしょうか。

動揺するストーン。

ストーンが生活に困窮して手を出した仕事は、ストーンに大金をもたらしましたが……

次第に自分自身を追い詰めていきます。

「私は守りたい物のために仕事をしました……本当に申し訳ありませんでした」とストーンは語りました。

「THE MULE」は2018年12月14日(金)から全米公開される予定となっており、日本公開日は記事作成時点では未定です。