自分をブランド化できなければ2年後の仕事はない

by Artem Bali

2008年に「ブログはジャーナリズムに置き換わらない」と主張する教授に対して反対した作家・ライターのNicolas Coleさんは、当時、笑いものにされましたが、2018年現在、Coleさんの予測は当たり、多くの人がインターネット上で文章を発表しています。そんなColeさんは2018年現在を「過渡期」だと見ており、今後2年で「自分をブランド化すること」が非常に重要になっていると語っています。

2 Years From Now, If You Don’t Have A Personal Brand, Nobody Is Going To Work With You
https://theascent.pub/3-years-from-now-if-you-dont-have-a-personal-brand-nobody-is-going-to-work-with-you-3fa53ea7b8e3

2008年、18歳だったNicolas Coleさんはジャーナリズムについてのクラスで「ブログはジャーナリズムに置き換わらない」と語る教授に対し、「それは間違っている」と返しました。「インターネットは全てを変え、人はみんな他の何よりもインターネットで物を読むようになる」という意見を語ったColeさんに対し、教授は笑いながら「オンラインで間接的に信頼を得ようと思ったら、1日1万人がその人のコラムを読む必要がある」と述べたとのこと。

教授が語るように、当時、1日1万人が個人のコラムを読むということは前例のない事態でした。しかし、ゲームブロガーとして人気があったColeさんは、自分の考えを信じ、翌年にはライティングの勉強を開始しました。そして2018年、Coleさんは自分の予測した通り、多くの読者を抱える人気ブロガーになりました。

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2018年現在、多くの人が有名なコラムニストにPR記事を書いてもらったり、バナー広告、Facebook広告、スポンサーといったものにお金を割いていて、「パーソナルブランドを作る」ということに投資する人はほとんどいないとのこと。しかし、「誰か」に投資するという戦略はColeさんにとって最悪のものだといいます。成功しているビジネスの渦中にいる人物や、カンファレスで話す人、Podcastに呼ばれる人、記事の執筆を頼まれる人ははみんなパーソナルブランドを持っており、「頼まれる人」はすなわち、パーソナルブランドを確立している人だといえるためです。

「どうやってチャンスを手に入れたのですか？」「あの人とどうやって仕事ができるようになったのですか？」といった質問を毎日のように受けるというColeさんが過去5年にやってきたことは、とにかく毎日ものを書き、自分が学んだことを説明して人と共有することだといいます。「手に入れること」よりも「与えること」を多く行った結果、自分が知る範囲を超えて多くの機会が舞い込んでくるようになったと語るColeさん。「自分自身に投資を行うことで、劇的な成果を上げたのです」とのことです。

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そんなColeさんは、「2020年までにオンライン上でパーソナルブランドを持たなければ、誰もあなたと仕事をしないだろう」と語っています。2018年現在、多くの人が、人と会う前、あるいは人と会った後にオンラインをチェックし、相手の動向を確認します。また、誰かと仕事をしようと考えた時も、まずオンラインの行動がチェックされます。今後数年でこのような傾向はさらに強くなり、もしある人がオンライン上で時代遅れに見えた場合、その人は「時代遅れな人だ」と見なされるようになるとColeさんは語りました。

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「パーソナルブランディングといっても難しそう」と考えるかもしれませんが、「自分に対して投資を行い」「長期にわたって継続した」場合、必ず大きな利益が得られるとColeさんは考えています。自分という「産業」のために自分に火を付けるような話題について、自分の中で留めておくのではなく、語ること。これを「7カ月に1度」といったペースではなく、定期的に行うことが大事だとColeさんは述べました。