メモ

仕事や人生を批判された時の対処方法とは?

By Peter Alfred Hess

会社を立ち上げる、会社勤めをする、子どもがいる・いない、世界中を旅する、同じ町で一生を終える、ジムに週5回通う、毎晩ソファに座る……など、人によってさまざまな人生の過ごし方が存在しますが、どのような人生を送っていても批判・評論する人は現われるものです。コラムニストのジェームズ・クリアーさんは、自らの経験を踏まえて、人生において次々と現われる“評論家たち”にどのように対処していくのか?ということを助言しています。

Haters and Critics: How to Deal with People Judging You and Your Work - James Clear
http://jamesclear.com/haters


◆人生で最大の批評家は自分自身

By chiaralily

人が何かを始めようと決意したとき、それを妨げるようなことを言ってくる評論家はどんなところにでもいるもの。企業への就職経験がないまま自分でウェブサイトを開設して仕事を始めたクリアーさんの場合、邪魔をしてきたのは第三者による批判ではなく、「人々は私のことを『敗北者』だと思っているのではないだろうか」と悩む自分自身の心でした。いざコラムサイトを始めるときにも立ちはだかってきたのは、書いたコラムに対する読者からの厳しいコメントではなく、「私が感じたことを書いたときに、人々はどう思うだろうか」という不安でした。

しかし、人には誰でも「尊敬されたい・評価されたい」という気持ちがあります。クリアーさんもリスクを抱えてコラムを公開するかどうかの選択に迫られた時、一方では自身のスキルを信じており、自分の力で回りの世界に貢献したいと思う気持ちと、自らのアイデアが友人・家族・読者によって批判されるのではないか?という不安の間で葛藤しました。その結果、評論家たちにとって批判とは表面的かつ一時的なものであることがほとんどで、対象の選択や行動に興味があってやっていることではなく、批判から自分を守るよりも自分が世界に向けて何か貢献することの方がよほど重要だと心を決め、コラムの公開を決定しました。今では多くの読者を抱えるウェブサイトとして成功を見せています。

◆誰でも批判精神を持っている

By DP-J

クリアーさんのコラムを読んだ人の数は過去9ヶ月で120万人以上。約98%の人は「単なるコラムの読者」で、2%はニュースレターに登録している「コミュニティの一部」。そして、0.000008%の人がネガティブなコメントやメールを送ってきているそうです。批判精神はどんな人の中にも存在するため、ほぼ大半の人が賛同してくれる記事でも批判は起こるもの。フロリダ州立大学の研究者ロイ・バウマイスター氏の研究では、ネガティブな感情は記憶に鮮明に残りやすく、称賛よりも批判が起こりやすいということが証明されています。

◆壁ではなく道に焦点を当てる

By Andy Price

クリアーさんが他人からの批判や否定的なコメントのことを考えるときに参考にしているのが、1967年にデイトナ500で優勝し1969年のインディ500でも優勝、1978年にはF1のワールドチャンピオンにもなったアメリカを代表するレーシングドライバーのマリオ・アンドレッティ氏の言葉です。

アンドレッティ氏は運転技術についてSUCCESS誌のインタビューを受けて「壁を見てはいけません、見た方向へ車が行ってしまうから。これは若いドライバーがレースに参戦したときに学ぶ重要な教訓の1つです。時速200マイル(320km)で走っている時は、目の前の道に集中しなければいけません。もしも壁を見てしまったら、その瞬間に激突しておしまいです」と答えています。クリアーさんは、批判や否定的なコメントは、アンドレッティ氏の言う「壁」のようなものだと考えています。「壁」に目を向けてしまうと怒りや自信喪失など、マイナスの感情にとらわれてしまいます。批判してくる人の中には、他人の仕事をムチャクチャにしてやろうと考えている人もいるので、気にかける必要はなく、あくまで自分が進むべき道に集中していればいいのです。

◆あなたを憎む人への対処法

By Keary O.

時として批判に対応する必要も出てきますが、小説家のゲイリー・ヴェイナチャック氏が正しい例を実践しています。彼の著書「Crush It!」はベストセラーになりましたが、Amazonでは星1つや星2つのカスタマーレビューが多数投稿されました。ヴェイナチャック氏は否定的なレビューを書いた人々に対して弁解するのではなく誠意を込めて謝罪することを決め、「なんでこんな本が出版できるんだ?」と1つ星のレビューを投稿したFrankさんに対して、「フランク、君に本を提供してしまって本当に申し訳ない。もし可能であれば15分でもあなたに会って、謝罪と全ての疑問に答えられればと思っています。本当に申し訳ない」とメッセージを送りました。

ヴェイナチャック氏はなんとかフランク氏から電話番号を教えてもらい、直接連絡を取りました。本のことを全否定していたはずのフランク氏ですが、電話のあとでAmazonのレビュー欄に「もしAmazonに『人間ランキング』があるなら、私はヴェイナチャック氏に5つ星をつけなければいけません。こんなにも素早く連絡を取って批判を丁重に扱うだなんて、感銘を受けないではいられません」とヴェイナチャック氏を絶賛する内容を追記しました。このように、批判してくる人々に対応するのであれば「相手を打ち負かしてやろう」と反撃を試みるのではなく、好意を持って対応することです。もしかすると、新しいファンを獲得できるかもしれません。

しかし、「いずれにしても、人々はあなたを批判します」とクリアーさん。そのことを知った上で「自分にとって正しい選択をすることです」と締めくくっています。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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