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レゴブロックでさまざまな作品を作るマスターモデルビルダーの仕事とは?


レゴが認定するプロのビルダー「マスターモデルビルダー」は世界にわずか十数名しか存在しません。そんなマスターモデルビルダーに認定されると、実際にレゴランドの従業員として働くこととなり、イベントや施設内の作品の制作に携わることになります。レゴランド・カリフォルニアで働くP・J・カタラーノ氏もマスターモデルビルダーとして活動しており、同氏が普段どのような仕事をしているのかに密着したムービーが公開されています。

What It's Like To Build Legos For A Living At LEGOLAND - YouTube


カタラーノ氏はレゴランド・カリフォルニアで作品のデザインや構築を行っています。


カタラーノ氏によると「私の子ども時代には、マスターモデルビルダーという仕事は存在していなかった」とのこと。最初からこの仕事を目指して作品制作を行っていなかったので、「若い頃に作らなかった分を残りの人生で作っていかないといけませんね」とカタラーノ氏が語っています。


同氏が働くレゴランドの作業場には200万種類以上のレゴブロックがあり……


1ブロックにつき58色もあるため、さまざまな作品を制作することが可能です。


カタラーノ氏はこの作業場で小さな人形や大きな人形の他に……


観覧車のように実際に動かすことのできる作品などを制作しています。


たとえば、大きな波に乗ったサメを描いた巨大な作品を制作するときは……


事前にコンピューターで詳細な設計を行ってから、レゴブロックで構築を行います。コンピューターでの設計は数時間で終わることもあれば、数カ月かかってしまうこともあるそうです。サメの作品については「100時間(12.5人日)くらいかかりました」とカタラーノ氏が語っています。


設計が終わったからと言って、すぐに構築に入れるわけではありません。ブロックだけで巨大な作品を作り上げようとすると、重さに耐えきれず、崩れてしまう可能性があります。そこで、ブロックで組み上げる前には金属のフレームで補強を行う必要があります。


底面だけでなく、サメの中にもこのような形の金属フレームが入っており、このような設計も事前にコンピューターで行われています。


設計が完了すれば、続いてレゴブロックを実際に組み上げる作業に入ります。なお、この作品の構築にかかった時間は200時間(25人日)。つまり、設計を含めた制作期間は300時間(37.5人日)となり、カタラーノ氏がこの作品の制作に(人日換算で)1カ月以上かけていることがわかります。


カタラーノ氏は「大好きなレゴブロックで常に新しい作品やプロジェクトを進める刺激的な毎日を送ることができて、とても充実しています」と語り、動画を締めくくっていました。

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in 動画, Posted by darkhorse_log

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