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9歳で年間30億円超を稼ぐ世界有数のYouTuberが採用する「YouTube以上に稼げる手法」とは?


チャンネル登録者数2910万人の「Ryan's World」は、9歳のYouTuberであるライアン・カジ氏が、新しいおもちゃを開封したり運動したりするというYouTubeチャンネル。この「Ryan's World」がいかにして多額の収益を上げているのかについて、経済メディアのBloombergが報じています。

How YouTube Channel Ryan’s World Makes Most of Its Revenue: Merchandise, Not Ads - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-03-22/how-youtube-channel-ryan-s-world-makes-most-of-its-revenue-merchandise-not-ads

Ryan's Worldはチャンネル登録者数2900万人以上で、チャンネルの総再生回数は460億回超と爆発的な人気を博しています。そのため、同チャンネルの年間収入は数億円にも相当するといわれています。


ライアン氏がYouTubeに初めて登場したのは3歳のころで、ホームビデオで箱の中のおもちゃを紹介するというものでした。この動画は一気に拡散され、数十億回以上再生されています。この種の「子どもによるおもちゃの開封動画」はひとつのジャンルとして今でもYouTube上で人気を博しています。

Ryan's Worldはライアン氏の成長と共に微妙な路線変更を行っており、その理由について同氏は「私は小さいころはいつでもおもちゃで遊ぶの好きだったので、おもちゃの動画をたくさん作りました。今はビデオゲームや科学、芸術、工芸、運動などが好きです」と語り、自身の趣向をベースに動画を変化させていると説明しています。

調査会社のTubular Labsは、Ryan's Worldの1日当たりの総再生時間は100万時間ほどと推計しています。

Ryan's World - YouTube


しかし、ライアン氏の両親であるシオン・カジ氏とローン・カジ氏は、ウォルマートおよびターゲットとスポンサー・マーチャンダイジング契約を結び、ニコロデオンやAmazonとはドキュメンタリー番組の製作契約を結ぶなどして、YouTube以外からの収入も拡充しています。さらに、2021年にはSKECHERSがRyan's Worldとのコラボ商品をリリースしており、グッズ展開にも力が入れられています。

さらに、2017年にはYouTuberをグローバルフランチャイズ展開する事業を展開しているPocketWatchと、ライアン氏およびRyan's Worldのキャラクターが長期の独占パートナー契約を結びます。この契約の一部としてライアン氏はPocketWatchの株式の一部を取得することとなりました。

PocketWatchの創業者であるクリス・ウィリアムズ氏によると、Ryan's World関連グッズは2020年に2億5000万ドル(約270億円)以上の売上を生み出しているとのこと。また、PocketWatchと同じようにYouTuberのグッズ展開などを行っているMakerStudiosという企業は、ライセンス事業で年間80億ドル(約8700億円)以上を売上げているそうで、同様の事業が今後も成長していくことが予想されています。

さらに、YouTubeの収入を含めたライアン氏の年間収入は3000万ドル(約33億円)だそうです。このうち60~70%をグッズの売上が占めているため、2020年のライアン氏にとっての最も大きな収入源は、もはやYouTubeではなくグッズ販売へと移行しています。

YouTubeやSNS上で人気のインフルエンサーを広告塔としてグッズやサービスを展開するという手法は、ここ数年で急成長を遂げているのは明らか。こういったマーケティング手法が行われるようになった初期にはコラボパーカーや帽子が販売されていましたが、近年では人気YouTuberがファストフードチェーンをオープンするなど、さまざまな展開が行われており、その売上も高騰しています。お騒がせ系YouTuberとして有名なローガン・ポールは、洋服ブランドのMAVRIKとコラボして1年間で3000万ドルの売上を記録したと報じられました。

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in メモ, Posted by logu_ii

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