ホットドッグ早食い選手権で「10分間に74個を完食」という世界記録が樹立される


日本では「大食い競争」や「早食い競争」といった競技は、テレビ番組の娯楽程度にしか捉えられていませんが、アメリカでは一種のスポーツとして多くの人々がフードファイターの食べっぷりに熱狂しています。カリフォルニア州在住のフードファイターであるジョーイ・チェスナット氏が、2018年7月4日に行われた大会で「10分間に74個のホットドッグを食べる」という世界記録を樹立しました。

Man eats 74 hot dogs in 10 minutes, breaking his own world record
https://mashable.com/2018/07/04/nathans-hot-dog-eating-contest-world-record-joey-chestnut-2018/#5.jST.xUwkqV

チェスナット氏が世界記録を樹立したのは、ネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権という、アメリカで行われる最も歴史と知名度のあるホットドッグ早食いの大会。チェスナット氏はこの大会で2007年に「10分間で66本のホットドッグを食べる」という世界記録を樹立し、日本人フードファイターの小林尊氏の7連覇を防いで初優勝を飾りました。

それ以来、チェスナット氏は第一線のフードファイターとして活躍しており、「王者の食道」「将軍の胃」といった異名を獲得しているとのこと。中でもネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権では絶対的な強さを発揮しており、2015年にマット・ストーニー氏に2個差で敗れたのを除き、2007年から2017年の11年間に10回もの優勝を誇っています。

チェスナット氏が世界記録を樹立した2018年のネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権の様子は、以下のムービーから見ることができます。

Joey Chestnut pummels record 74 hot dogs to win Nathan’s Hot Dog Eating Contest for 11th time | ESPN


ネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権は、屋外ステージで行われました。多くの観客がフードファイトを見るために集結しており、注目度の高さがうかがえます。


この男性がチェスナット氏。見たところ背は高いものの圧倒的な巨漢というわけではなく、どちらかといえばスリムな体形にも見えます。


司会者がチェスナット氏の名前をハイテンションでコールすると……


大勢の観客が拍手でチェスナット氏を迎えました。


他の予選を勝ち抜いた参加者を見てみると、確かに大柄な人もいますが小柄な参加者も多くいるのがわかります。中には小柄なおじいちゃんもおり、「本当にこの人がホットドッグの早食いなどできるのか?」と思ってしまいます。


そしてホットドッグ早食い大会がスタート。後ろに掲げられているプラカードが各選手の食べたホットドッグの個数で、残り時間5分38秒時点でチェスナット氏が食べた個数は「34」。他の参加者を10近く引き離している模様。


チェスナット氏は体中にグッショリと汗をかき、震えるようにしてホットドッグを詰め込んでいきます。


参加者たちは全員必死になってホットドッグを詰め込んでおり、大量のホットドッグがみるみるうちに消えていく様子は壮観。


後半になると、参加者はそれぞれぴょんぴょんとジャンプしたり体を揺すったり、さまざまな方法でホットドッグを体の中に突っ込んでいきます。


今にも死にそうな表情のチェスナット氏ですが、それでもホットドッグを詰め込むのをやめません。


どうやらチェスナット氏の戦法は、先にホットドッグのパンとソーセージを分離し、分離したソーセージを詰め込んでからパンを圧縮して口の中に詰め込んでいく、「トーキョー・スタイル(Tokyo style)」と呼ばれる方式のようです。


終了間際にチェスナット氏はホットドッグを詰め込み、64個のホットドッグがチェスナット氏の体に収まりました。


リアルタイムの速報では64個とされていたチェスナット氏の完食数でしたが、後に正式な個数は「74個」だったと発表され……。


これにより、チェスナット氏は自身が持っていた世界記録の「73個と2分の1」を更新し、新たな世界記録を樹立しました。

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in 動画,   , Posted by log1h_ik

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