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生き物

世界初の「手話ができるゴリラ」ココが46歳で死去


世界で初めて手話を使い人間との対話に成功したメスのローランドゴリラ「ココ」が、2018年6月19日に死去しました。46歳でした。

Famous gorilla Koko who could do sign language has died at the age of 46 | Metro News
https://metro.co.uk/2018/06/21/famous-gorilla-koko-sign-language-died-age-46-7648488/

ココは1971年7月4日にサンフランシスコ動物園で生まれました。アメリカ独立記念日である7月4日に生まれたため、この日にあがった花火になぞらえて「花火子(ハナビコ)」と名付けられており、ここから愛称の「ココ」が誕生しました。


ココを飼育していたカリフォルニア州のゴリラ財団は、「ココは世界初の『手話ができるゴリラ』として、異種族間のコミュニケーションを図るアイドルとなり、何百人もの人々から愛されました。彼女はこれからも愛され続け、我々は恋しく思うだろう」とコメントを出しています。


ココが有名になるきっかけとなったのは、飼育していたフランシーン・パターソン博士から手話を教わったこと。写真はパターソン博士とココが戯れる様子。


1974年、パターソン博士とロナルド・コーン博士はココとプロジェクトをスタンフォード大学に移し、ココを飼育するためのゴリラ財団を設立します。このゴリラ財団はココが手話を用いて人とコミュニケーションを図る様子を映像で記録しており、以下からその様子を見ることができます。「私はココ。優れたゴリラです」と流暢なあいさつを披露したり、「この出来事は私を悲しくさせた」「私はあなたの助けを必要としている」したりしており、相手の問いかけに対して明確に意思表示できることがわかります。

Meet Koko, Gorilla Spokesperson - YouTube


スタンフォード大学で進められたゴリラに手話を教えるプロジェクトは、マイケルというゴリラを加えて拡大します。マイケルはアフリカで救助されたあと、ココのパートナー候補としてプロジェクトに参加し、ココと一緒に育ちながら絵画を習得。ムービーの中でマイケルは自身の母親の記憶で頭を悩ませていることについて、詳しく述べています。

See Michael's Dream . . . - YouTube


さらにその後、1979年にココとゴリラ財団は活動拠点をサンタクルス山脈に移動し、新しい仲間にヌドゥムを加えます。ココとヌドゥムの初対面シーンはゴリラ財団がYouTube上で公開しています。

When Koko Met Ndume - YouTube


以下の写真にはココとパターソン教授、そしてスタンフォード大学の院生でありココの主任講師を務めたベットマン氏が写っています。


ココの言葉と共感能力は多くの人々の心を打ちました。ココは生涯で複数のドキュメンタリーに出演しており、1978年10月には鏡に映った姿でナショナルジオグラフィックの表紙に登場。1985年1月には愛猫・ボールとともに2度目の表紙を飾りました。

ココは絵本の中に登場したネコに興味を持ち、誕生日プレゼントとしてネコをおねだり。もらった子ネコに「ボール」と名付けて愛情たっぷりに育てましたが、ある日、ボールは車にひかれて死んでしまいます。その事実をパターソン博士がココに伝える様子が以下のムービーの57秒あたりから見られるのですが、ココははじめ「話したくない」と答え、続いて深い悲しみに暮れていることを手話で表現し、声をあげながら泣いています。

Koko the Gorilla plays with her kitten, All Ball - YouTube


なお、ゴリラ財団は今後もゴリラの感情的能力や認知能力についての調査を続けながら、アフリカの保全活動を行うことで、ゴリラおよび人間の利益となるプロジェクトを推進していくとのことです。

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in 生き物,   動画, Posted by logu_ii