サイエンス

1400年前の「立方体型の頭蓋骨」がメキシコの遺跡で発見される

by INAH; Technical Archive of the Physical Anthropology Section of CINAH Tamaulipas

人為的に人間の頭蓋骨を変形させることは頭蓋(とうがい)変形といい、かつてはヨーロッパや日本の種子島イランなど世界各地に頭蓋変形の風習を持つ集団がいました。新たにメキシコ北東部の遺跡から、1400年前の「立方体型の頭蓋骨を持つ男性」の遺体が発見されました。

Especialistas del INAH revelan práctica de deformación craneal inédita en la Huasteca
https://www.inah.gob.mx/boletines/especialistas-del-inah-revelan-practica-de-deformacion-craneal-inedita-en-la-huasteca


Unusual, 1,400-year-old cube-shaped human skull unearthed in Mexico | Live Science
https://www.livescience.com/archaeology/unusual-1-400-year-old-cube-shaped-human-skull-unearthed-in-mexico

メキシコ北東部のタマウリパス州にあるバルコン・デ・モンテスマ遺跡の周辺地域には、紀元前650年~西暦1200年にかけて、さまざまなメソアメリカの民族が暮らしていました。メキシコ国立人類学歴史研究所(INAH)によると、西暦400年頃には村が形成され、2つの広場の周囲に約90軒の家が建ち並んでいたとのこと。

今回、INAHの教授を務めるヘスス・エルネスト・ベラスコ・ゴンザレス氏らは、バルコン・デ・モンテスマ遺跡で発見された新たな考古学的発見に加え、資料のカタログを見直しました。その結果、遺跡から出土した40歳以上の中年男性の頭蓋骨が、これまでに見たことがない形をしていることが判明しました。


一般に頭蓋変形が行われた頭蓋骨は、まるでエイリアンのような円錐型の形状になっています。これは、長い布や柔らかい詰め物を使って乳児の頭を縛り、頭蓋骨が斜めに成長するように促すことで変形させているためです。

しかし、今回の調査で見つかった頭蓋骨は、頭頂部が平らになっている立方体のような形状をしていました。三次元の平行四辺形またはひし形のようにも見えるため、一部の専門家はこの形状を「平行六面体」と呼んでいるとのこと。

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in 無料メンバー,   サイエンス, Posted by log1h_ik

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