1本のボルトから精巧なミニナイフを作り出すムービーが公開中

世の中には「あるものを加工して全く別のものを作り出す」ことに情熱をかける人々がおり、中にはアルミホイルを包丁に加工したり、食品用ラップを包丁に作り替える猛者も存在します。そんな猛者の一人である男性が、何の変哲もない1本のボルトをきれいなミニナイフに加工するムービーがYouTubeで公開されています。
I Turn a Stainless Steel Bolt into a Beautiful little Hunting Knife

ホームセンターでボルトを探す男性。

1本のボルトを手にすると……

レジへダッシュ。

購入したボルトは、長さおよそ14、5cmほどの大きさ。

男性はボルトを万力に挟んで固定して……

電動の丸刃カッターでボルトの6角形の頭部を切り落としていきます。

途中でひっくり返して……

反対側の頭部も切断します。

男性が作業しているのは庭に面したデッキのようで、火花が勢いよく飛び散っていました。

カッターでなるべくボルトの頭をきれいにならします。

すると、ほぼボルトの頭部はほぼ円柱状になりました。

男性は続いてガスバーナーを用意してライターで点火。

ボルトの頭部を熱していきます。

根気強くバーナーであぶり続けると、ボルトの頭部が赤くなりました。

熱して柔らかくなったボルトを金づちでたたきます。

ボルトの頭部が少し平たくなったところで、冷えたボルトを再びバーナーであぶります。

またボルトが赤くなったら……

金づちでボルトをたたき、さらに平たく伸ばしていきます。一心不乱にステンレス鋼製のボルトをたたき続ける男性の姿は、まるで刀身を鍛える刀鍛冶のよう。

形は少しいびつですが、だいぶボルトの頭部が平たくなってきました。

紙に印刷されたナイフの図が、ボルトから作り出すミニナイフの完成予想図。

ボルトの平たくなった部分が、ちょうどナイフの先端から尾部までの長さになっています。

再びボルトを万力に挟んで……

回転ヤスリでボルトの形を整えていきます。

火花を散らしつつ、ボルトを少しずつ削っていく男性。

表面にざらつきはあるものの、だいぶ平らになっています。

男性は完成予想図のナイフを切り抜き……

ボルトの上に予想図を重ね、型どりを行っていきます。

おおよそこの形にボルトを切り抜けばいい模様。

もう一度回転ヤスリを持ちだして、根気強く削っていきます。

少しずつ角度を変えながら削っていくと、次第にナイフっぽい形になっていくのがわかります。

細かい箇所を削る時は、回転ヤスリをさらに細いタイプに変更。

ようやく、ほぼ印通りの形に整えることができました。

この状態から、さらに細かい部分を鉄鋼用ヤスリで削っていく男性。気の遠くなるような作業です。

今度は非常に小さい回転ヤスリを使用して、柄の部分を加工していきます。

とても繊細な手つきで加工を進める男性。

続いて、表面をきれいにならすためにコルクを使ってナイフを電動ヤスリに押し当てます。

ミニナイフの表面が次第に滑らかになっていきます。

ネジ山のついたボルト部分を折り外し……

さらに細かい加工を施します。

形がほとんど完成したら、紙ヤスリでナイフの表面を研磨。

真剣な面持ちでナイフを研磨する男性の表情は、真剣そのものです。

男性が次に取り出したのは、四角い炭。

電動のこぎりで炭をカットし、小さいパーツを2つ切り出しました。

パーツはナイフの柄の部分にはめ込む模様。このままだとはまらないので、パーツのほうを削っていきます。

電動ヤスリで少し削っては……

ナイフの柄の部分と見比べ、大きさを微調整していきます。

何度も繰り返し削っていき、ようやくナイフの柄にパーツをはめ込むことができました。

続いて、接着剤をパーツに塗ります。

男性はナイフとパーツを接着すると……

万力に挟んで押しつけました。

接着剤が乾くとこんな感じ。柄のパーツがナイフの厚さに対して大きすぎるため、少々不格好な状態になっています。

この状態からパーツとナイフを一緒にヤスリがけしていきます。

ナイフの表面が滑らかになったら、ナイフの柄に穴を空けて……

金属のビスを打ち込みます。

ナイフを再び電動ヤスリに当てる男性。

柄の部分も丁寧にヤスリをかけていきます。

ほぼミニナイフが完成。もともとホームセンターで売っていたボルトだったとは、とても信じられない仕上がりです。

続いて男性は容器の中に水を満たし……

砥石(といし)を取り出しました。

砥石をセッティングして、ナイフの刃を研いでいきます。

刃を研いだミニナイフを使うと、男性の体毛をカットすることができるようになりました。まるでカミソリのような切れ味です。

ついに完成したミニナイフがこれ。表面がきれいな光沢を放っており、ウットリするような美しさをまとっています。

柄の部分も、違和感なくナイフとなじんでいます。

ミニナイフに合わせて作った革製のサヤに……

ミニナイフはぴったりと収まりました。

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