サイト収益を上げるSEOテクニックの基礎まとめ
SEOとは「Search Engine Optimization」、つまり検索エンジンへの最適化を意味しており、サイト運営者にとっては自分のサイトを検索結果の上位へ表示されやすくアピールし、ユーザーにアクセスしてもらうためにも常に気をつけるべきものです。そんなSEOの基礎となるテクニックをSEO戦略家のRobin Rozhon氏が自らのブログで公開しています。
Crawling & Indexing: Technical SEO Basics That Drive Revenue (Case Study) | Robin Rozhon
https://rozhon.com/blog/crawling-indexing-technical-seo-basics-that-drive-revenue/
◆収益が一番大切
Rozhon氏は、「クロールのスピードを改善したり、似たような指標を改善したりして、会議やSEOのポッドキャストでもてはやされるのも良いですが、すべてのECサイトにおいて最も大切なのは収益だ」と言います。2017年にRozhon氏が焦点を当てたのは、オーガニックトラフィックの収益を増加させるために、Googleに頼るのではなく、自分自身でクロールとインデックスを管理することでした。
技術的な変更を早春から始め、その年の夏には結果を得られていることが以下のグラフでわかります。特に優先ランディングページでは昨年の同時期よりもオーガニックトラフィックでの収益が23.5%増加。さらに年が進むにつれて収益は上がり、結果的には54.9%も増加させることに成功、2018年の最初の週にはなんと前年比70%超を達成することに成功しています。
◆コンテンツだけでなく、クロールとインデックスも管理する
2017年初めの時点ではインデックスされたURLが50万件を超えていましたが、Rozhon氏は40万件以上のURL(主にカテゴリページ)を年内にインデックスの対象から外すことを決め、年末には実際にインデックスされたURLを約10万件まで減らすことに成功しました。
Rozhon氏によると、全体の80%ものURLがインデックスから外される対象になった原因は「検索エンジンが不要なカテゴリのURLを大量にインデックスしていた」からであり、この作業をすることでサイトの構成を検索エンジンに理解させる手助けをしたかったそうです。ちなみに、この作業をする際はインデックス対象からURLを外す前にGoogle Analyticsを見て、それらのURLがオーガニックトラフィックを増やしているかどうかを確認すべきとのこと。
Rozhon氏が扱ったサイトでは、1か月間に少なくとも1回セッションがカウントされたのがインデックスされたURLの内のたった8.55%で、これは致命的に低い数値なのですが、数ヶ月の努力の結果、その割合を49.7%まで成長させることができたそうです。
Rozhon氏によると「まだやるべきことは残っていますが、目標の60%には到達しました。このウェブサイトは季節の影響を強く受けていて、夏季と冬季でユーザーが見るページの傾向が変わるので、90%には到達しないと思われます。しかし、季節の影響を受けないビジネスであれば、80%~90%を目標にすることができます」とのこと。
◆クエリ文字列
Rozhon氏が扱ったサイトは、すべてのECサイトと同様にURLパラメータを広範囲で使用していました。Googleアナリティクスでそのサイトを分析すると、一意のURLがカテゴリページの中に58件もあることが判明したそうです。また、それらのほとんどはクロールもインデックスもできる状態になっていたのですが、明確な戦略があってそうしていたわけではなかったとのこと。
そこで、Rozhon氏はサイトで使用されているすべてのパラメータを収集することにしました。Google Search Console、Google Analytics、ログファイル、Screaming Frogなどからできるだけ多くのデータを収集して全パラメータを抽出し、開発者と共に時間をかけてひとつひとつのパラメータの機能を書き留めた結果、約150個のURLパラメータを発見したそうです。
次に、「このパラメータは、ユーザーから見た際のコンテンツの表示を変えるものですか?」という質問をすることで、そのパラメータが必要なのか不要なのかを判断して分類していきます。
マッピングと分類が完了したら、Google Search ConsoleとBingウェブマスターツールを使って、すべてのURLパラメータを設定します。これらのツールは強力で、明確な指示を検索エンジンへすぐに出せるのですが、より短期的に解決するためにはサイトのコード上で直接処理するのがおすすめとのこと。
ただ、すべての状況に適合するような解決策はなく、既にインデックスされているパラメータ付きURLがたくさんあるという場合は、クロールを制限する代わりに「noindex」タグや「canonical」タグの使用を検討した方が良いそうです。
◆ファセットナビゲーション
ファセットナビゲーションは、Rozhon氏が扱うECサイトでよく出会うトラブルメーカー。すべてのファセットとフィルターの組み合わせによって一意のURLが生成されるので、たくさんのランディングページを一度に作成できるという利点があります。しかし、誰も気にとめないようなマイナーなランディングページまで作られてしまうので、欠点でもあるそうです。
カテゴリページにファセットやフィルタを適用すると、簡単に何千ものURLを生成できます。たとえば、「7種類のブランド」、「4種類の性別(男性・女性・男子・女子)」、「5種類の評価(星1つ~星5つ)」、「10種類の色」という4種類のファセットを用意した場合、これだけで1,400個(7×4×5×10)ものURLが生成されてしまいます。
そこでRozhon氏は、ファセットとフィルターのどちらを使って商品を絞り込むのかを以下のツリーを使って決めることにしました。
また、ファセットやフィルタにより生成されたURLが検索エンジンにインデックスされることで悪影響が出てしまうことが判明し、Rozhon氏は以下の様にファセットとフィルタが異なる扱いを受けるようにしました。
【ファセット】
・検索エンジンがクロール、インデックスできるもののみ検索結果に表示する
・自己参照のcanonicalタグを含む
・同じファセットから複数のアイテムが選択されている場合は検索できない
【フィルター】
・検索結果に表示しない
・「noindex」タグを含む
・Google Search ConsoleとBingウェブマスターツールで設定されたURLパラメータを使用する
当初は自己参照の「canonical」タグではなくカテゴリを参照する「canonical」タグを使ってみたそうなのですが、「canonical」タグ関連で別の問題が発生しGoogleがそれらの問題をスルーしていたためにうまく機能しなかったとのこと。また、そのサイトは既にインデックスされたフィルター付きURLを数千件所持していたのでそれらのURLへのクロールを防ぐことはできず、検索エンジンにインデックスさせないようにするための「noindex」タグも使ってみたそうですが、検索エンジンは「noindex」タグを検出できなかったそうです。
「もっと高度なSEOテクニックを適用しようとしているウェブサイトがたくさんありますが、まず基本を正しく理解しようとすべきです。ロケット科学ではありませんし、構造化されたデータやRankBrain、音声検索といったものほどかっこよくはありませんが、重複したページを取り除いてシグナルを1つの正しいURLに統合することは、ランキングやトラフィックの向上、そして最終的に収益を向上させるためにはすばらしい方法です」とRozhon氏は言います。
なお、GIGAZINEでも同様な施策を行っており、上記のような知識やスキルを駆使して記事作成・サイト運用を行うことで、検索結果からたくさんアクセスされやすくなっている、というわけです。
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