メモ

儲かるオンラインビジネスのアイデアを生み出すために参考になりそうな31の実例


ユーザーに支持されて収益を上げることができるサービスを立ち上げることは容易なことではありません。スタートアップの成功例を集めるIndie Hackersは、ビジネスを軌道に乗せることに成功した31人の起業家のエピソードをまとめています。

How to Come Up with Profitable Online Business Ideas
https://www.indiehackers.com/round-table/how-to-come-up-with-profitable-online-business-ideas

◆01:「Bitcoinで買える匿名の電話番号」(月間収益:600ドル/約6万7000円)
「2016年秋、私はオンラインの匿名性に興味を持ちました」と語るのは、SMS Privacyを立ち上げたJames Stanley氏。Gmailにサインアップしようとした時に電話番号を入力する必要に迫られた時に、匿名のまま電話番号を入手できるサービスを思いついたとのこと。TOR(トーア)ユーザーからのフィードバックが非常にポジティブなものだったため、サービス提供にこぎつけました。

Anonymous Bitcoin phone numbers - SMS Privacy
https://smsprivacy.org/


◆02:「カスタマー・フィードバック用のソフトウェア」(月間収益:1400ドル/約15万円)
ソフトウェアが好きで、物作りが大好きで、人々を助けるのが大好きというPhilippe Genois氏は、いつもSaaS企業を立ち上げることに関心があったとのこと。2017年1月、ターゲットとするマーケットを見つけ出し、どのような問題を解決したいのかを見いだすためのプロセス「Idea Extraction」を実施したことでInputKitのアイデアを思いつきました。そのプロセスの中では、何人ものビジネスオーナーに会って抱えている問題や、その解決のためになにをしたら良いかといった課題について尋ねた結果、製品を販売したアフターセールスのフォローアップがないがしろにされている実態にたどり着いたそうです。その後、週末を使って簡単なプロトタイプを作成し、ビジネスオーナーに先行販売することで商品の検証を進めました。

Customer Feedback Software - InputKit
https://inputkit.io/


◆03:「ドメイン名のバックオーダー」(月間収益:12万5000ドル/約1390万円)
基本的に、ネットのドメイン名は「早い者勝ち」です。有効期限が近く、どうしてもそのドメインを使いたい時にあらかじめバックオーダー(入荷待ち)で予約を入れておけるのが Mike Carson氏のPark.ioです。

Park.io - ccTLD domain name backorders and auctions
https://park.io/


◆04:「無制限で使えるプレミアム・デザイン・サービス」(月間収益:3万4000ドル/約380万円)
コワーキングスペースを利用していた時、Robin Vander Heyden氏はボードに「フリーランスデザイナーを探しています」と「UXデザイナーを探しています」などのメモが多く、グラフィックデザイナーを雇うことに苦労している人が多いことを発見。自身はいつでもSkypeを通じてデザイナーに発注することができる環境がありましたが、このニーズをチャンスと捉え、月額制で依頼数上限なしのデザイン代行サービスを立ち上げました。

ManyPixels - Unlimited design from $259/month.
https://www.manypixels.co/


◆05:「コンテンツの品質管理」(月間収益:1万6000ドル/約180万円)
テキストの中身の面白さ・可読性について判定できるミニツールのプログラムを作成していたというDavid Child氏は、それを自身のウェブサイトで公開したところ、ページへのトラフィックが相当数増加することになったとのこと。ニーズがそこにあることをくみ取ったChild氏は、ツールにプレミアムプランを追加して公開。ただしその時には、「気に入ったらお金を払ってください」というふうに、ユーザーの反応を見ながら価格を設定するように進めたそうです。

Readability and keyword density analysis - readable.io
https://readable.io/


◆06:「ユーザーを新サービスにオンボーディングするためのツール」(月間収益:600ドル/約6万7000円)
新しいサービスを発表しても、ユーザーがその使い方を良くわからなければ、十分なサービスを提供できるとはいえません。ユーザーに使い方や魅力を伝えて慣れさせることは「オンボーディング」と呼ばれ、それ単体で重要な一つの分野として成り立つほど。良質なオンボーディングのためのツールを提供するのが、Ciprian Dragoi氏が立ち上げたonboardXです。

onboardX(@OnboardX)さん | Twitter
https://twitter.com/onboardx


◆07:「アプリ内フィードバックツール」(月間収益:3600ドル/約40万円)
開発者のmanavo氏は2013年、当時関わっていたプロジェクト管理ソフト「Sprinter」のツールとして、「Doorbell」の開発をスタート。最初はZendeskを使用してユーザーからのフィードバックを収集していましたが、購読を更新する時期が来たときには、メッセージが1つしか届かないことに気付きました。Doorbellでは、ユーザーが使っているアプリからフィードバックを集めて直接メールで受信することが可能です。

Doorbell.io - In-app user feedback widget, on web, iOS, and Android
https://doorbell.io/


◆08:「WordPress用カンバン」(月間収益:350ドル/約4万円)
WordPressで作成したサイトに「カンバン」を設定してプロダクトマネジメントやCRM、売上トラッキングなどを行えるツール。Corey Maass氏は2015年の秋、WordPressのリポジトリに「カンバン」のプラグインがないことに目をつけ、チャンスを手に入れるべく開発に着手しました。

Kanban for WordPress – Add Kanban boards to your WordPress sites and get organized! Great for project management, CRM, sales tracking, editorial calendar and more.
https://kanbanwp.com/


◆09:「桁外れに便利な天気アプリ」(月間収益:600ドル/約6万7000円)
Jonas Downey氏とその友人は、App Storeに無数に並んでいる天気アプリがどれもまともなUIを手に入れていないことに気がつきます。その問題を解決すべく開発に着手したのが「Hello Weather」です。

Hello Weather
https://helloweatherapp.com/


◆10:「無料の仮想通貨取引シミュレーション」(月間収益:1800ドル/約20万円)
仮想通貨市場でボラティリティ(価格流動性)が高くなっていることを見たTommy氏は、仮想通貨を取引する際に合理的な決定や適切な調査を行っていない人が多いと感じたとのこと。他人のもうけ話に感化され、自分でもできると思って参入したのに、損失を出して痛い目にあった人が多かったためです。これが投資への適切なアプローチではないことを強く感じたTommy氏は、Altcoin Fantasyを立ち上げることでユーザーにさまざまな仮想通貨と基本的な市場原理を教えると同時に、シミュレーションをゲーム感覚で楽しめるようにできたとのこと。

Altcoin Fantasy - Free Crypto Trading Simulator / Fantasy Game - Win Bitcoin!
https://altcoinfantasy.com/


◆11:「請求書の受領・登録サービス」(月間収益:1000ドル/約10万円)
「ここメキシコでは、請求書を会計から控除するために、あなたのベンダーからXMLファイルを入手する必要があります」と語るRafael Soto氏がBox Facturaを立ち上げた人物。通常はそのXMLファイルをメールで受信し、印刷した後にもう一度スキャンしてデジタル化しなければならないという不便さを「狂気だ」と感じたとのこと。この問題を解決するために、請求書のXMLファイルを受け取り、解析し、Excelファイルを含むZIPに保存できるサービスを立ち上げました。

Dedica más tiempo a hacer crecer tu negocio, no a administrarlo • Box Factura
https://www.boxfactura.com/


◆12:「デベロッパ向けのプログラミング学習オンラインツール」(月間収益:27万ドル/約3000万円)
「ソフトウェア・デベロッパは私と同じ種類の人たちです」と語るJoel Hooks氏は当初、自分の世界とは関係ない人をターゲットにしたビジネスを始めていましたが、それは失敗に終わったとのこと。その反省からHooks氏は、デベロッパ向けの商品を開発することにしました。デベロッパの世界はHooks氏にとってもなじみ深いものであり、その世界の中で一定の信頼を得ていたということもその理由の一つだそうです。

コンピュータのプログラミングが難しいことは事実です。しかし一方で、プログラミングの技能はキャリアを形作る上で役に立つものでもあります。問題は「いかに人々がその世界に入る手助けするのか?」というところにあります。Hooks氏は後にegghead.ioを共同設立するJohn氏とともにオープンソースのウェブアプリケーションプラットフォームAngularJSの講座ムービーを作成して、「寄付ボタン」を付けて公開。すると反響を呼び、egghead.ioのビジネスへと発展したそうです。

Short, instructional screencast video tutorials for web developers on @eggheadio
https://egghead.io/


◆13:「日々の習慣づけをサポートするツール」(月間収益:450ドル/約5万円)
常にその日やその週にすべきことをメモ帳のToDoリストに書いておく習慣があったというJoan Boixados氏は、実際に自分がそれを実行するためのモチベーションを保つことに難しさを感じていた模様。そこで、日々の予定とToDoリストを分けて管理する方法を思いつき、実際にソフトウェアでモックアップを作成してみたそうです。こうして生まれたのが、日々の習慣とすることを実行できているかどうかを記録できる「習慣トラッキングアプリ」のeverydayCheckです。

everydayCheck | Habit tracker to help you form good habits
https://everydaycheck.com/


◆14:「オンラインのビジネス提案ソフトウェア」(月間収益:400ドル/約4万円)
Proposefulは、thiagokoと名乗る人物と友人が小さなウェブ開発代理店を設立した2013年に始まります。請求書やプロジェクト、およびタスクを把握するためのプロジェクトと財務管理ツールが構築され、2015年にはソフトウェアとして整ったものができたため、SaaS製品として提供が開始されました。

提供開始後には複数の顧客ができ、拠点を置く市の事業加速プログラムに招待されることになりました。このプログラムはマーケットの検証に非常に重点を置いており、その一環としてフリーランサーや代理店オーナー、コンサルタント、その他のサービスプロバイダーなど80名ほどのインタビューを行うことができたとのこと。その中から、ビジネスを行う人々が、安定的な売上の維持や取引の速やかな完了といった点に問題を抱えていることを見いだしたというthiagoko氏は、そのニーズを満たすためのツールを提供することでビジネスを救うことができると考え、すでに提供していたツールから90%の機能を削除し、「提案書作成ツール」として再構築して生まれ変わらせることになりました。

Beautiful, intelligent business proposals | Proposeful
https://proposeful.com/


◆15:「Slackを拡張するチャンネルツール」(月間収益:380ドル/約4万円)
SMSやニュースレター中心のアプリから、メッセージや音声ベースのインターフェースまで、「新しいプラットフォーム」という広い概念に興味を持ってきたというmatthieu氏は、AndroidやiOSプラットフォームではないアプリケーションの開発に関心を抱いてきたとのこと。たとえば、SMSベースのビジネスを立ち上げたい起業家のためにチャットのバックエンド環境を開発したことなどが、その具体例。チームコミュニケーションツール「Slack」の機能を拡張するためのツールとして、Smoozは誕生しました。

Smooz | one-click Slack-to-Slack channel
https://www.smooz.io/


◆16:「Gmail用Chrome拡張機能」(月間収益:1200ドル/約13万円)
コンピューターを人間の「心」の延長として捉えることを説くExtended Mind理論に大学生の時に触れたというPeter Hartree氏は、「生産性向上」や「ライフハック」「メタスキル」と行ったキーワードで示される技術やツールを考えるフレームワーク「Extended mind design」について考えるようになったとのこと。

ある日、プログラミングをしていたHartree氏に、クライアントに質問する必要が生じました。メールを送るためにGmailを開いたところ、他のトピックに気をそがれてしまい、当初の目的だった「クライアントに質問する」ことができたのは、30分が経過してからだったとのこと。「受信箱だけが見えないようになっていたら、私の注意がそがれることはなかっただろう」と考えたHartree氏は、翌日にその機能を実装するChrome拡張機能を作成しました。

Inbox When Ready – Protect your focus
https://inboxwhenready.org/


◆17:「3Dプリントによる自分だけのカスタムメイド宝飾品」(月間収益:1万5000ドル/約170万円)
起業家マインドにあふれるというインド南部の街コインバトールで育ったというVivek Krishna氏。この街は宝飾品製造で非常に有名でもあり、地の利をいかして宝飾品に関する事業を立ち上げました。しかし、ライバルが多いこの街で頭角を現すのは容易ではなく、アイデアを探していた時に、インドの有名クリケット選手が引退した際に発行された記念金貨と銀貨を目にして、「これを有名人だけでなく一般人でも作れるようにするといいのでは」と考え、3Dプリンターを使ってコインなどの宝飾品を作るビジネスを思いつきました。

Custom Platinum Wedding Bands, Engagement Rings, Platinum Rings & Gold Couple Rings
https://www.augrav.com/


◆18:「音楽の投稿プラットフォーム」(月間収益:5万5000ドル/約610万円)
かつて自身でもバンド活動を行っていたというJason Grishkoff氏が趣味で音楽ブログ「Indie Shuffle」を立ち上げたところ、より多くのアクセス数を生み出す「ゲーム」に夢中になり、フロントエンド開発の基本を自分で学習することになりました。2013年になると、ブログは本格的なオンライン出版会社になり、本格的な仕事とする段階に達したとのこと。

しかし、その運営の中で最も煩雑な作業だったのが、アーティストやレコード会社、広報担当者などから毎日300件以上届く売り込みのメールでした。最終的には、その全てを「無視する」という結論に達したGrishkoff氏でしたが、一方ではこの状況をもっと改善する方法があるはずだと考えるように。その問題を解決すべく2017年末に立ち上げられたのが、アーティストが音楽を投稿すると有名ブロガーやレコード会社が実際に聴いて判断してくれるという投稿プラットフォーム「SubmitHub」です。

Submit your music | SubmitHub
https://www.submithub.com/


◆19:「プログラマー向け面接プラットフォーム」(月間収益:17万ドル/約1900万円)
CoderPadは、開発者のvwoo氏がまだEverlaneで仕事をしている間にサイドプロジェクトとして始まったもの。たくさんの入社希望者を相手に面接を担当していたというvwoo氏は、Rubyの開発テストを行う際に入力した内容がエディタの横にリアルタイムで反映される機能がないことにがく然としたとのこと。あまりにばかげていると思ったvwoo氏は、自分が望む機能を持つ製品を購入しようとしましたが、実際にはそのようなものは存在しないことを知ります。ということで、vwoo氏は自分が望む機能を実現するアプリケーションを開発してしまいました。

完成後、Everlaneで候補者を面接する際に使い始めると、あまりのできの良さに「これは製品として売れるレベル」と思うようになったとのこと。他の人にプロトタイプを渡して反応を見て、改良を加えて製品をリリースしました。

CoderPad
https://coderpad.io/


◆20:「不動産事業者向けウェブマーケティングソリューションの提供」(月間収益:10万ドル/約1100万円)
大学2年生の時、Kosta Panagoulia氏は友人のRaza氏と一緒に「ミリオンダラーになる方法」を毎週金曜日の夜に集まって考えていたとのこと。「どうやって100万人から1ドルずつ集めればいいのか」などを真剣に語り合っていたというPanagoulia氏がいう「最初のインターネットベンチャー」はThe Million Dollar Homepageだとのこと。このサイトは1000×1000=100万ピクセルの「土地」を1ピクセルあたり1ドル/約110円)で販売するというもので、全区画を売り尽くすことで文字どおり「ミリオンダラー(約1億円)」を手にすることができるというもの。イギリスの若者によって作られたこのサイトは、開設から1年もたたずに全ピクセルを売り尽くして若者にばく大な利益をもたらしました。

これがWeb4Realtyのビジネスにどのような影響を及ぼしているのか、この文章を寄せたPanagoulia氏の意図は不明ですが、「不動産」というところで共通点はあるのかもしれません。

Web4Realty | Real Estate Websites | Real Estate CRM | IDX Solution
https://web4realty.com/


◆21:「スペイン語の聖書のiOSアプリ」(月間収益:1万ドル/約110万円)
「私はかなり簡単な方法でアイデアを発見しました」と語るのは、Trevor McKendrick氏。「起業家の多くは、何か新しいものを作ることに集中しすぎていると思います。新しいものは、その有効性が確認されなければなりません。代わりに、すでに存在してうまくいっている産業を見れば良いのです。聖書を求める市場は何百年もの間にわたって存在し、キリスト教そのものはさらに長く2000年にわたって存在しています。ここにはすでに需要が存在します」と語り、ニーズのあった「スペイン語の聖書」を提供するアプリを開発しました。

trevormckendrick.com
https://www.trevormckendrick.com/


◆22:「ライター向けマインドマップアプリ」(月間収益:1000ドル/約11万円)
フリーランスの開発者として「売れる製品」の開発にあたっていたGuan氏は、数年の経験を経て他人の製品を作るのではなく、自分自身の製品を作ることに乗り出しました。リサーチの結果、価格20ドル~200ドル(約2200円~2万2000円)で販売されるアプリケーションが多い「生産性向上」のカテゴリの製品を作ることを決定したとのこと。

その後、ターゲットを「マインドマップアプリ」と「ライティングアプリ」に絞り込んだGuan氏でしたが、すでに多くの製品が存在する市場に参入する後発組につきものの「安さで勝負する」という方法を取るつもりはありませんでした。そんな時に目にしたのがW・チャン・キム氏らの著書「ブルー・オーシャン戦略」だったそうです。

成熟した市場では、多数の製品による激しい競争「レッドオーシャン」が生まれます。この理論に触れたGuan氏は「それなら、自分でブルーオーシャンを作り出せばいいのだ」と考え、独自のアイデアが生かせる新規市場を自ら開拓することを決意。そこで周囲を見回した時に、自分には「マインドマップ」と「ライティングツール」という製品があることに気づいたGuan氏は、全く新しい「ライター向けマインドマップアプリ」の開発を行うことを決めました。

WriteMapper — Get from idea to final draft in no time using mind maps on your computer.
https://writemapper.com/


◆23:「オンラインショップのページに『最近売れたもの』を表示させるウィジェット」(月間収益:2500ドル/約28万円)
新しいサイドプロジェクトを探していたDallin Koski氏は、Hotels.comを訪れた時にヒントを得たとのこと。サイトでは、閲覧しているホテルで同じ日に予約が入った件数が表示されるようになっており、閲覧者に早く予約するように働きかける仕組みが実装されています。

これに目をつけたKoski氏がさらにリサーチを行うと、ネットショッププラットフォームのShopifyに、同様のウィジェットを提供している企業「Notify(元Fomo)」がすでにあることを発見。しかし、十分に対抗できると判断したKoski氏は、redditでアプリ開発者に対して戦略を相談してヒアリングを実施。すると、開発者からは肯定的なフィードバックが寄せられたことから、Koski氏はCredibleの開発に乗り出しました。

Credible
http://convertwithcredible.com/


◆24:「インディーズ系モバイルゲーム」(月間収益:7500ドル/約83万円)
企業でソフトウェア開発に携わることに重荷を感じていたamirrajan氏は、別のやりたい仕事を行うために1年間の長期休暇を取ることを決めました。それまで倹約的な生活を送ってきたいたために、幸運にも必要なお金が手元にあったamirrajan氏はA Dark RoomというブラウザゲームをiOSに移植することを決意。

開発者のMichael Townsend氏から移植の許可を得たamirrajan氏は、4カ月でiOS版A Dark Roomをリリースします。公開当初は低空飛行が続いたとのことですが、地道なマーケティングを続けた結果、2014年4月にApp Storeで販売数1位を獲得しました。

A Dark Room on the App Store
https://itunes.apple.com/us/app/a-dark-room/id736683061


◆25:「アプリのログを残すためのクラウドストレージ」(月間収益:1万2000ドル/約133万円)
モバイルアプリケーションエンジニアとして働いているStefan Klumpp氏は、自分の環境で特定のユーザーの問題を再現できないという問題に直面しました。これは、相手の端末の画面サイズやOSバージョン、または特定の設定によるものです。そこでKlumpp氏は、ログにリモートアクセスするための内部ツールを開発し、特別なビルドにパッチして、問題を抱えているユーザーに送付しました。

当初はうまくいくように見えましたが、大量のユーザーから多くのログファイルが送られてくることで、ストレージや通信帯域の問題に直面したKlumpp氏は、アプリケーションのサイドSDKではログをローカルに保存し、要求されたときにのみ転送するという仕組みを実装することで、この問題を回避しました。

Bugfender | Cloud Storage for Your App Logs
https://bugfender.com/


◆26:「プロのようなページを作れるeBayの商品ページ作成ツール」(月間収益:15万ドル/約1700万円)
共同設立者でCEOとなるVictor氏と共にCrazyListerを始める前、Maxim Godin氏はeBayで販売を行っていました。初心者だったにもかかわらず、Godin氏らはスタートから3年以内で売上高450万ドル/約5億円)を達成。その成功の秘密は、プロのデザインを導入することで非常に高いコンバージョン率を得たところにあるとのこと。

コンバージョン率の高さでeBayの賞を2度獲得すると、その手法について知りたい企業から多くの要望が寄せられました。Godin氏らはこれをビジネスの拡大のチャンスと捉え、要望のあった企業のコンサルティングを開始しました。しかしその後、このビジネスは自分たちが進みたい道ではないと判断したGodin氏らは、成長性が感じられないコンサルティング企業ではなく、自分たちのノウハウをできるだけ多くの売り手に提供して利益をもたらすビジネスに転向します。


eBayの売り手にとって最大の問題の1つは、商品ページのデザイン性の悪さだとのこと。さらにeBay自身がそれに対する解決策を提供しておらず、自分のページをきれいに見せたいショップオーナーは、高いギャラを支払ってプロのデザイナーとHTMLに精通した人物を独自に雇う必要がありました。eBayセールスのコンバージョン最適化についての知識を、使いやすい1つのソリューションにまとめたもの、これがCrazyListerが生まれた経緯です。

CrazyLister: Amazingly Simple eBay Listing Software
https://crazylister.com/


◆27:「オンラインのコーディング・ブートキャンプ」(月間収益:5000ドル/約55万円)
かつて香港の私立学校「General Assembly」で教壇に立っていたというHarry Chen氏は、急速に成長しているテクノロジーの分野では香港や東南アジアに技術のある人材が不足していることがわかりました。Xiao氏と一緒に、Chen氏は教室を借り、プログラミングを教える「コーディング・ブートキャンプ」を立ち上げました。しかしすぐに、「家賃の高さ」と「場所的な制約を受ける」という問題に直面した二人は、教室を借りることをやめ、どこからでも受講できるオンライン型のコーディング・ブートキャンプへと転向しました。

Online Coding Bootcamp - Learn Anywhere – Altcademy
https://www.altcademy.com/


◆28:「ゲームサーバーホスティングサービス」(月間収益:20万ドル/約2200万円)
「○○ホスティング」と名の付くビジネスアイデアに関心が強かったというMeekro氏は、この分野が大きな利益を上げられるビジネスである点にも注目していたとのこと。ビジネスモデルが「無料でApacheをダウンロードしてセットアップし、コモディティなハードウェアで実行する」というウェブホスティング企業は、数十億ドル(数千億円)規模の市場をターゲットにしています。逆に、ゲームサーバーのホスティングは規模の小さな業界であるとのこと。その市場規模は5000万ドル/約50億円)程度ですが、そのニッチさゆえに大手が参入しないため、ビジネスチャンスにもなり得ます。

中学生時代からウェブアプリケーションを開発してきたMeekro氏は、市場よりも低い単価でサーバーをラックに集める方法、それらのサーバーを管理する方法、そして顧客がゲームを制御するために使用するWebアプリケーションを作成する方法を完璧な組み合わせでまとめ上げることができるといいます。

ArkServers.io: Ark: Survival Evolved server hosting and rental
https://arkservers.io/


◆29:「世界初の『自動顔面入れ替え』アプリ」(月間収益:1万8000ドル/約200万円)
Jonathan Plackett氏が立ち上げたI Think And Doは、2011年に世界初の自動顔面交換アプリ「Face Juggler」をリリースしました。Face Jugglerを開始する1年ほど前、Plackett氏は「100万人が訪れるウェブサイトを作る」という目標を日記に書き込みました。AppleがiOS 5に搭載した新しい顔検出技術を見たPlackett氏はその機能が面白いことに利用できると考え、写真の顔を入れ替えるアプリを開発しました。

アイデアを検証するために、Plackett氏は当時のガールフレンドで後に妻となる女性と数人の友達に初期バージョンを見せたところ、好評を得たとのこと。自分や友人が楽しめるものができた時、それは他の人にも楽しんでもらえる可能性があります。

Face Juggler PLUS on the App Store
https://itunes.apple.com/app/face-juggler-plus/id482482373


◆30:「リモートワークで旅するテック系コミュニティ」(月間収益:3万5000ドル/約400万円)
大学時代に起業に失敗した経験のあるCasey Rosengren氏は、長期間の旅行をしながら本当に楽しいと思える仕事を行うスタートアップを立ち上げたいと考えていたとのこと。その実現のために、フリーランスで請けるウェブ開発の仕事をいくつか用意した段階で中米のホテルに「ウェブ関連とマーケティングの手助けをする代わりに、部屋と食事を提供してもらえないか」というメールを手当たり次第に送信しました。すると、コスタリカのホテルから返答があり、オフシーズンのヨガ研修プログラムを促進する条件で望みの環境を手に入れました。

しかしプロジェクトを開始した直後、ノートPCを盗まれたヨガインストラクターが母国のイングランドに帰ってしまうことに。当然、Rosengren氏の仕事はなくなってしまいました。しかし、コスタリカを離れるつもりはなかったRosengren氏は、開発者を集めてコスタリカに呼び寄せ、ホテルで「プログラミング研修」を実施するというプログラムを提案。客足が遠のくオフシーズンに一定の需要が見込めるということで、ホテルはRosengren氏の提案を受け入れ、ここに「Hacker Paradise」の事業がスタートしました。

World's First International Remote Work & Travel Community
https://www.hackerparadise.org/


◆31:「AIによるロゴメーカー」(月間収益:7万ドル/約800万円)
Logojoyを立ち上げたDawson Whitfield氏は、クライアントから受注したロゴを作成している時にビジネスアイデアを思いついたとのこと。12年に及ぶデザイナーの経歴の中で150社以上のロゴを作ってきたWhitfield氏ですが、「その都度30種類のサンプルを作ること」「細々としたことに数週間を費やさなければいけないこと」そして「いろいろ作り込んだにもかかわらず、最後は非常にシンプルなデザインが選ばれる」というデザイナーが経験する理不尽さに不満を抱き続けてきました。

そんな時に思いついたのがAIを使った自動ロゴ生成で、競合する他社がいないことを知ったWhitfield氏は、すぐに事業を形にすることに着手したそうです。

The #1 Free Logo Maker - Get Custom Logo Designs in 3 Minutes
https://logojoy.com/

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