オバマやトランプなどインタビュー相手とチャットする感覚で読めるインタビュー記事を作成可能なツール「InterviewJS」
InterviewJSは、インタビュー記事の読者が実際に本人と直接会話しているかのような新しい形のインタビュー記事を作成できるツールです。interviewJSはアルジャジーラによって開発され、Digital News Initiative Fundによって支援されていて、無料で使うことができ、サービスのコードはオープンソースです。
Welcome to InterviewJS
https://www.interviewjs.io/
InterviewJSを使えば、ジャーナリストは双方向のやりとりとしてインタビュー記事を構成することができます。InterviewJSで作成されたインタビュー記事の読者は、まるでインタビューの相手と直接チャットで会話をしながらインタビュー内容に触れることができます。また、アカウント登録を行えば、誰でも無料でインタビュー記事を構成することが可能です。
例として、オバマ氏の行った医療保険制度改革「オバマケア」について4人の政治家に行われたインタビューをInterviewJSで構成した記事を公式サイトから読むことができます。記事はスマートフォン・PCからアクセスが可能で、今回はスマートフォンからアクセスしてみました。
記事のタイトル・インタビュー対象者一覧・記事の概要が表示されています。まずは「Continue」をタップ。
インタビューの詳しいコンセプトが表示されるので、「Meet your interviewees」をタップ。
インタビュー対象はバラク・オバマ氏、ドナルド・トランプ氏、ヒラリー・クリントン氏、バーニー・サンダース氏の4人。今回はオバマ氏の隣にある吹きだしのアイコンをタップします。
表示されたオバマ氏とのチャット画面はこんな感じ。インタビュアーが設定した質問が表示され、タップすることで相手から回答が返ってくるという仕組みです。試しに下部に表示されている「Hello Mr.President」をタップすると……
吹きだしが表示されました。さらに「Why isn't Obamacare more popular?(オバマケアはあまり人気がないようですが?)」という質問をタップしてみました。
オバマ氏の回答が返ってきました。発言のソースも一緒に表示されるため、読者はその情報がどこから得られるのかを知ることができます。チャット式の画面になっているので、確かに相手と直接会話をしているような雰囲気。下部に表示された「Walk me through Obamacare?(オバマケアについて一通り説明してください)」をタップ。
オバマケアについてオバマ大統領が説明するムービーが回答として返ってきました。
他にも記事の例として、国家安全保障局(NSA)の元職員であるエドワード・スノーデン氏へのインタビュー記事も公開されていました。「Where are you now?(今どこにいますか?)」という質問に対しては、モスクワを指し示すGoogleマップが回答として返ってきました。
記事の最後には、ジャーナリストからの質問を設定することができ、読者からの意見を求めることが可能です。公開されたインタビューはクラウドに保存され、作成したインタビュー記事はSNSで共有したり、ウェブサイトに埋め込むことができます。
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