買い物客が手に取った品をリアルタイムで認識&追跡して会計が一瞬で終了する「STANDARD COGNITION」が日本で働くエンジニアを募集中
スーパーマーケットのレジで会計を待ったり長い列に並んだりする状況を変えよう、ということで、人が持っている品をカメラがリアルタイムで自動的に認識して、レジの前に立つと一瞬で商品の合計額が示される画期的システム「STANDARD COGNITION」が開発中です。STANDARD COGNITIONは日本で働くエンジニアを募集していることから、日本の企業がSTANDARD COGNITIONのシステムの導入を計画しているのではないか?とみられています。
STANDARD COGNITION - AI-powered checkout
https://www.standardcognition.com/
STANDARD COGNITIONがどのようなものなのかは、以下のムービーから確認可能です。なお、2本のムービーは2017年6月と8月に公開されているものであることから、2018年5月現在はさらにシステムが進化していると考えられます。
Autonomous Checkout, Real Time System v0.1 - YouTube
画面に映し出されたのは棚の前に立つ4人の男性。それぞれ手にボトルを持っており、ボトルは「shampoo」という文字が、誰が何を持っているのかがわかる形で色分けされて表示されています。
シャンプーを棚に戻し……
別のボトルを取ると、表示も「rhubarb hand soap」に変化しました。
また、コンディショナーを手に取れば、再び表示が変化。手の動きと共に表示も動いており、誰がどの位置でボトルを握っているのかもはっきりとわかります。
さらに、「v0.21」とされたムービーでは、ボトルを投げたり箱から出したりと発展的な動きにシステムがどう反応するのかや、一瞬で会計が終了する様子も映っています。
Autonomous Checkout, Real Time System v0.21 - YouTube
先ほどのムービーとは違い、ボトルを2本手にとる男性。どちらのボトルもしっかりと認識されています。
もう1人の男性が握る2本のボトルは紫色で示されています。誰が何を持っているのかはリアルタイムで把握することが可能。
左側の男性が洗顔石けんを手渡すと……
今度は右側の男性が「洗顔せっけんを持っている」と認識されました。一方、左側の男性には、アイテムの名前が記されていません。
棚に並んでないないものでも、手に取られた瞬間に、ちゃんと認識されます。
手に持っているケチャップを……
ポーンと投げました。
左側の男性がキャッチ。投げてもケチャップの存在場所は認識され続けています。
今度はクーラーボックスが登場。
クーラーボックスの中からアイテムを取り出すと、最初は「cooler」と認識されていましたが……
すぐに「single tp」という文字に変わりました。
購入するものをレジに持っていくと……
「Sc」という表示されたスクリーンが……
自動的に会計画面に切り替わりました。人が近づくだけで持っている商品を検知し、合計金額を示してくれます。
購入者が行わなければならないことは、内容を確認して「Purchase(買う)」というボタンを押すことだけです。
このStandard CognitionがHacker Newsに書き込みを行い、ReactNativeのエンジニア、DevOpsのエンジニア、機械学習の専門家などを募集しています。書き込み内容によると、職場は日本の原宿で、「日本語は必須ではないがプラス要素になる」とのこと。この内容から、日本の企業がStandard Cognitionのレジ不要決済を導入しようとしているのだとみられます。
Work in Harajuku and transform the way the world shops $100k – $180k | Hacker News
https://news.ycombinator.com/item?id=17061454
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