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ゲームソフトの中で使用されずに眠っている音楽や画像など大量の没データをまとめた「The Cutting Room Floor」


ゲームやソフトの中には、存在しているにもかかわらず結局使用を見送られてしまった「没データ」が眠っていることがあります。普通に遊んでいれば没データを確認することはできませんが、ゲームソフトをPCで解析したり、ソフトの改造・バグ技によって発見されることがあります。こうした没データの画像やムービーを集めているサイトが「The Cutting Room Floor」です。

The Cutting Room Floor
https://tcrf.net/The_Cutting_Room_Floor


一例として、1997年にPlayStationで発売された「ファイナルファンタジーVII」の没データはどんなものがあるのか調べてみます。左カラムにある「Games」欄の、「By platform(対応ゲーム機)」「By series(ゲームシリーズ)」「By content(没データの種類)」「By release date(ゲームの発売日)」「By developer(開発企業)」「By publisher(販売企業)」でゲームタイトルを探すことができます。今回は「By platform」をクリックして対応ゲーム機で検索します。


対応ゲーム機はNintendo SwitchやPlayStation 4など比較的最近のゲームハードから、AppleII・Atari2600などのレトロゲームハード、さらにはiOSやAndroidなどスマートフォンのゲームもまとめられています。「PlayStation games」をクリック。


ゲームタイトルは全て英語表記となっていて、アルファベット順でまとめられています。Fの項目にある「Final Fantasy VII」をクリック。


「ファイナルファンタジーVII」のページはこんな感じで、膨大な量の没データがまとめられています。


例えば以下の表は、データとしては存在しますがゲーム中には一切登場しない敵キャラクターの名前です。基本は「テスト1」「テスト2」と味気のない名前になっていますが、中にはスタッフの名前がそのままつけられているキャラクターもいる模様。


ゲーム中では使われていないエリアは、ムービーと共にまとめられていました。また、エリア内でのイベントテキストも一緒に紹介されています。


一例として、以下のムービーで見られるエリアは、「ファイナルファンタジーVII」のデータを解析した結果発見され話題となった「蜂蜜の館」のロビー部分。会話や選択肢を含めたイベントまで用意されていることから、完成したものの製品化の直前で外された可能性が高いとわかります。

Lobby Scenes, Honey Bee Inn - FFVII Unlocked - YouTube


没グラフィックは説明文を添えて引用されています。「本当のドイツ用深度」など、スタッフによる手書きのメモがそのまま残っていることがよくわかります。また、「ファイナルファンタジーVII」のディスク3のプログラム中にこっそりと眠っていた、プログラマーから奥さんへの隠しメッセージが発見されていました。没データには当時の制作スタッフの息づかいが残っているものもあり、ただプレイするよりも作り手の存在をずっと強く感じられます。


ゲームの没データを見たいと思っても、専門的な知識や機材が必要で、普通はなかなか見ることはできません。The Cutting Room Floorでは、ムービーや画像も含めてゲームの没データがまとめられていて、好きなゲームや思い入れのあるゲームをより深く知ることができるのでおすすめです。

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in 動画,   ゲーム, Posted by log1i_yk