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世界初のRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」の作者が残した未公開作品をビデオゲームでよみがえらせるプロジェクトがスタート

by Adam

ダンジョンズ&ドラゴンズ」を生んだ故・ゲイリー・ガイギャックスさんの作品を管理するGygax Trustは、ガイギャックスさんが生前に考えていた未公開ルールやシナリオをビデオゲームとして公開するプロジェクトを始動するべく、クラウドファンディングサイトのFigと提携することを発表したとゲーム情報メディアのPolygonで報じられています。

Dungeons & Dragons creator’s unpublished work to be turned into video games - Polygon
https://www.polygon.com/2018/4/17/17246766/dnd-dungeons-dragons-gary-gygax-games-unpublished-work-fig


ダンジョンズ&ドラゴンズは1974年に制作された世界初のロールプレイングゲーム(RPG)で、ゲイリー・ガイギャックスさんとデイビッド・アーンソンさんによって考案・制作されました。テレビゲームではなく、サイコロや鉛筆を使って遊ぶテーブルトークRPGです。

by A McLin

以下の画像中央にいる男性がゲイリー・ガイギャックスさんです。ガイギャックスさんは2008年に亡くなりましたが、今なおガイギャックスさんの作品にはファンが多く、毎年「ゲイリーコン」というイベントが開催されるほど。また、ガイギャックスさんの家族によってGygax Trustが創設され、ダンジョンズ&ドラゴンズを初めとしたガイギャックスさんの作品を保存するために活動しています。今回のプロジェクトはその一貫として企画されたもの。


ゲーム専門のクラウドファンディングサイトFigのCEOであるジャスティン・ベイリーさんによると「ゲイリー・ガイギャックスさんの未発表作品は、彼が親友とだけ共有していた個人的なものです」とのことで、今回ゲーム化プロジェクトの対象となるのは、ガイギャックスさんが生前にプライベートで使用していたシナリオやサプリメントになる模様。

ガイギャックスさんの長男で、ガイギャックスさんの作品を管理する「Gygax Games」のCEOでもあるアレックス・ガイギャックスさんは「立って歩き、言葉を覚えた頃からゲームを遊んでいた」と語るほどのゲーム好きで、ダンジョンズ&ドラゴンズやレジェンダリー・アドベンチャーなど、ガイギャックスさんの制作したゲームのテストプレイヤーを務めていたことも。


「父は自分の制作したゲームがデジタル化することを意図して設計していましたが、生前は実現できませんでした。ペンと紙は今や衰退しつつあり、コンピューターゲームやテレビゲームの時代となっています。私は父の作品を新しいメディアで見たいと思っていました」とアレックスさんは語っています。

なお、アレックスさんはアナログゲームよりもテレビゲームを好んでプレイしていたそうですが、そのことをガイギャックスさんは生前さびしく思っていたようで、「私の息子はコンピューターゲームばかり遊んでいて、ボードゲームをやるつもりはないようだ」とコラムに書き残しています。

記事作成時点では、FigとGygax Gamesはガイギャックスさんの作品をゲーム化するための開発者を募集しており、2019年のゲイリーコンでプロジェクトの進捗が発表されるとのことです。

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in ゲーム, Posted by log1i_yk

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