Nintendo Switch×段ボールで自分の体を動かしてロボットが動かせる「ロボットToy-Con」を作ってみた
段ボール製のロボットToy-Conを作れる「Robot Kit」をゲットしたので、さっそく組み立ててみました。箱には組み立て所要時間として180~240分と書かれており、開発者インタビューでは組み立ての平均期間が「3~4時間」と言われているのですが、「子どもの場合だろう」と完全になめきって挑んだところ、編集部員でも写真を撮りながらではあるものの組み立てに約3時間かかるという想像以上にヘビーな作業が待っていました。
Nintendo Labo Toy-Con 02: Robot Kit(ロボット キット)| Nintendo Labo | 任天堂
https://www.nintendo.co.jp/labo/kit/robot.html
Robot KitにはロボットToy-Con用の組み立て説明書などは付いておらず、付属のゲームカードをNintendo Switchに挿すことで、ゲームの中で組み立て方法をレクチャーしてもらうことができます。
というわけでRobot Kitのゲームをスタートすると、初めは「コントローラーを更新しています。そのままお待ちください。」という表示が出て、Joy-Conがアップデートされます。
その後、以下のような画面になってさっそく「つくる」がスタート。ロボットToy-Conがなければゲームをプレイすることもできないので、初めは半強制的にロボットToy-Conをつくる羽目になります。
ロボットToy-Conを作る前に、まずは小手調べに「Joy-Conケースをつくろう!」となるのですが、このパートで画面の操作方法や段ボールシートの取り扱い方法に慣れることができます。
画面をタップしたりJoy-Conのボタンを押すことで組み立て説明書を進めたり巻き戻したりできます。画面上には組み立て方法が事細かに表示されるのですが、これらは画面をタップするかボタンを押すかしないと進まないので、見逃すことはまずなく、見逃しても何度でも巻き戻しが可能です。
画面上には使用する段ボールシートの番号が表示され、使用するパーツは赤色で表示されるのでどのパーツを使うのかは一目瞭然。
また、画面は自由に拡大縮小したりカメラ位置を移動させたりができるので、「この裏面はどうなっているんだ?」という疑問も即座に解決可能です。
組み立て時に重要になってくる部分は赤文字&パーツを赤色にして知らせてくれるので……
「なるほどここが『ツメ』か……!」といった具合に誰でもわかるよう親切に組み立て方法を説明してくれています。
そんなわけでJoy-Conケースを組み立てることができました。
ここからロボットToy-Conの組み立てがスタート。
行程は全部で8つあります。
まず最初につくるのは、頭に装着する「バイザー」です。
Nintendo Switchの画面に表示されるパーツをシートから切り抜きながら……
ひとつひとつパーツを組み立てていきます。組み立て時にはカッターや接着剤などは一切必要なしで、素手で全てを作ることができるのでお手軽です。
数少ない留め具パーツの「ハトメ」。
こんな感じで2つ以上のパーツを留め、稼働可能なパーツを作り出すためなどに使用されます。
強く圧力がかかりそうな部分には段ボールパーツが二重や四重に重なるようになっており、以下のような角部分には三角形を作ることで強度を高められるよう設計されています。
パーツを組み上げていくことで、徐々にバイザーっぽいナニカができあがっていきます。
続いて平ヒモを用意。バイザー部分で使用するのは真ん中の長さの平たいヒモ。
これを指定の箇所に通すと……
バイザーの完成です。頭のサイズに合わせてヒモを締めればサイズ調整も簡単にできます。大人でも十分にヒモがあまるレベルです。
バイザーを降ろすとこう。ゴーグル感が増しますが、果たしてどのようにゲーム中で使用するのでしょうか……?
続いてロボットToy-Conの心臓部である「パワーボックス」を作ります。
パワーボックスは同じパーツを4つ用意。
それぞれ箱状になるように組み立てるのですが、頭の部分だけは閉じないようにしておきます。
この箱に付属の再帰性反射材シートを貼ります。Nintendo Switchの画面にどのシールをどこに貼るのかが指示されています。
箱の一面がグレーになっている部分の中央に2本の点線があるので……
ここに再帰性反射材シートの中で最も大きなものをペタリと貼り付けます。
4つとも同じようにシールを貼れば完成。
続いて、パワーシートを準備します。パワーシートは「J」の段ボールシートに挟まれている白色のシートです。
パワーシートは赤枠部分のように三角形の切れ目が入っている部分があるので……
ここから手でカットできるようになっています。
カットしたら、点線に沿って蛇腹に折り畳み……
これを先ほど作ったパワーボックスの中に5つ入れます。蛇腹に折ったパワーシート5つを箱の中に入れるとちょうどピッタリで中のパワーシートが簡単にはずれたりしなくなります。
パワーシート×5枚入りのパワーボックスを4つ用意。
続いて使用するのはオレンジとブルーのヒモ。これをNintendo Switchの画面の指示通りにパワーボックスにくくりつけます。結び方は固結びでOK。
最後にフタをしたらパワーボックスが完成。残りのパワーボックスにもそれぞれヒモを結んでいきます。
続いて「メインボディ」の作成です。メインボディはオレンジ色の段ボールシートを使用します。
指定のパーツを取り外し……
ハトメを6つぜいたくに使用しながら……
メインボディを組み上げます。
T字型の小さなパーツは……
折り畳んで……
メインボディ側面に挿します。
徐々に組み上がっていくメインボディ。初めは作り方に慣れずバイザーの作成で30分以上かかってしまっていたのですが、このあたりまでくると組み立てにも慣れてサクサク作業が進みます。
肩にかける部分は手でグイグイ曲げて体の形に沿うようにします。
内側から肩かけ部分が飛び出します。
最後はメインボディの下部から出ている平ヒモとつなげば……
こんな感じでメインボディを背負えるようになります。
続いてパワーボックスを収納する「スライダー」を作ります。
スライダーの外側はこう。
ここに、右手・右足・左手・左足用の4つのレールを挿入。
こんな感じで両手両足用のレールができあがります。
スライダーはメインボディの中に収納。
パーツの固定には二重のツメでダブルロックする方法が多いのですが、ここではさらに以下のようなツメをすき間に挿すことで、より強力に固定できるようになっています。
このスライダー部分にパワーボックスを入れます。オレンジ色のヒモは青色のヒモより少しだけ短く、両手用となっています。なので、オレンジのヒモが結ばれているパワーボックスは真ん中のレールに入れます。
左右両端にはブルーのヒモが結ばれたパワーボックスを入れればOK。
スライダーには縦長のスリットが入っているのですが、ここからパワーボックスに貼った再帰性反射材シートが見えればOK。
パワーボックスから伸びるオレンジのヒモは、直上のハトメの穴から外へ逃がし……
さらに肩かけについているハトメに通しておきます。
ブルーのヒモは直上のハトメを通して……
以下のようにさらに2つのハトメを通せばOK。
ハトメに通したヒモを引っ張り、パワーボックスがしっかり上下するか確認しましょう。
続いて「ロボットアーム」を作成。
こんな感じの段ボールシートを
折り畳んでいきます。
すると以下のようなグリップになりました。
断面を見るとこんな感じできれいな長方形になっていない場合があるので、その際はギュッと指でつぶして……
断面がきれいな長方形になるように変形させましょう。
これに左右のオレンジのヒモを結びます。
グリップ部分にヒモを巻き付けることで長さの調節を行います。
さらに、「ロボットシューズ」も作ります。
段ボールシートを二枚重ねにして短い平ヒモをひっかけて……
さらに段ボールパーツを重ねて補強。
パーツに空いている細長いスリットに平ヒモを通せば……
パーツをこんな感じで足に固定できます。
さらにブルーのヒモを固結びして……
グリップ部分のようにグルグル巻きにして長さを調節。これでロボットシューズも完成です。
最後は「ドック」を作ります。
ドックはメインボディの背面部分のパーツです。
こんな感じの小型パーツを……
背面パーツに固定。
そして背面パーツをメインボディに取り付けます。
両端にある長いツメをしっかり奥まで挿入しましょう。
ここで最後にスライダーのレールがゆがんでいないかなどを確認。
これでロボットToy-Conはほぼ完成。
あとはロボットToy-ConにJoy-Conを取り付けます。
バイザーの側面と……
メインボディの背面にJoy-Conを挿すだけでOKの簡単取り付けで済みます。
というわけでこれでロボットToy-Conの完成。GIGAZINE編集部ではロボットToy-Conを2つ作ってみたのですが、どちらも3時間強で完成。Nintendo Switchの画面上に表示される組み立て説明はかなり親切でしっかり見ていれば組み立て行程で疑問に思う場所も出てこないくらい。ただし、同じ組み立て方法のパーツであってもすべて動画形式で表示することになるので、Nintendo Switchの画面を見ている時間もかなり長くなる印象です。GIGAZINE編集部では組み立てを行う人と画面を進める人を別々に用意して「3時間強」の組み立て時間がかかったので、ひとりですべてを行うとなるとほぼ確実に3時間以上はかかってしまいそうです。
そんなわけで作成したロボットToy-Conを装着してみました。
足にはロボットシューズ。ロボットシューズは足を曲げた際にメインボディ内のパワーボックスが底につくように、気持ち短めに調節しておくとベター。
手にはロボットアーム。ロボットアームは手を伸ばした際にパワーボックスがつり上がるように長さを調節します。
そして頭にはバイザーを装着。
というわけでそのままRobot Kitのゲーム操作方法のチュートリアルがスタート。足踏みをするとロボットが両足で前進し、手を前に突きだすとロボットがパンチして建物を攻撃することができます。全身を使って直感的にロボットが操作でき、かつロボットの動作が遅いこともなく操作は思いのほか爽快。ただし、ロボットToy-Conは段ボール製なので操縦者いわく「熱い」とのこと。また、メインボディがそれなりの重さなのでチュートリアルが終わった時点で「普通に疲れた」そうです。
なお、ロボットToy-Con組み立て後に出たゴミはこんな感じ。
組み立てにはかなり時間が必要で、最低でも3時間は必要と覚悟しておくのが良さそう。ただし、プラモデルを組み立てるのが好きな人などは、組み立て作業だけでひとつのゲームをプレイしているかのような気持ちになって楽しいはず。また、Nintendo Switch上で再生される組み立て説明もかなりチャーミングで、組み立てが単純作業にならないよう場を盛り上げてくれます。なお、ロボットToy-Conはパーツ数が多いので、広いスペースで時間に余裕があるタイミングで作成に取り掛かるのがベターです。
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