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45年前の4月3日に世界で初めて携帯電話による通話が行われた


「携帯電話」は誰もが手にする身近な製品になり、スマートフォンの登場によって複数台を所有する人も珍しくないほどありふれた存在になりました。そんな携帯電話による世界初のコールは、45年前の1973年4月3日にアメリカ・ニューヨークの路上から発信されました。

The First Mobile Phone Call Was Made 40 Years Ago Today - The Atlantic
https://www.theatlantic.com/technology/archive/2013/04/the-first-mobile-phone-call-was-made-40-years-ago-today/274611/

The day Martin Cooper took the mobile phone public, leaving New Yorkers bemused and bewildered | Daily Mail Online
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-1373272/The-day-Martin-Cooper-took-mobile-phone-public-leaving-New-Yorkers-bemused-bewildered.html

Motorola made the first mobile call 45 years ago today
https://www.androidauthority.com/first-mobile-call-motorola-851651/

世界で初めて携帯電話で電話をかけたのは、マーティン・クーパー氏。当時、モトローラの通信システム部門のゼネラルマネージャーを務めていたクーパー氏は、開発した携帯電話の通話テストをニューヨーク市6番街で行うことにしました。そのサイズから「レンガ」という愛称だったベージュ色の箱を取り出し、本体と同じ長さのアンテナを伸ばすと、クーパー氏は初めて携帯電話から電話をかけてみることにしました。当時はコードレスの家庭用電話機さえない時代であり、流行に敏感なニューヨーカーも、クーパー氏の行動をいぶかしげに見ていたそうです。

世界で初めて成功した携帯電話による通話相手にクーパー氏が選んだのは、なんとモトローラとライバル関係にあったAT&Tの技術者ジョー・エンゲル氏だったとのこと。もちろん話した内容は、「今、君に携帯電話から電話している。持ち運べるパーソナルな携帯電話だよ」だったそうです。さらに、クーパー氏はベル研究所のジョエル・エンジェル博士にも電話したそうですが、ここでは携帯電話からかけていると告げることなく、「新しい電話の音声の出来を確かめたくて電話をかけているんだ。君の受話器では音はどうだい?」という、たわいもない会話をしたそうです。


1970年代に初の通話を成功させた携帯電話でしたが、製品化にはそれから10年ほどかかりました。モトローラから発売された携帯電話「DynaTAC 8000X」は、クーパー氏が初の通話試験に用いたものとほとんど同じデザインで、1984年の販売価格は3995ドル(現在の価値で約100万円)だったとのこと。今では一人1台所持するのが当たり前となった携帯電話も、発売当初は一部の富裕層しか手を出せない高級品だったようです。


その後、1999年に「Nokia 3210」が発売されると世界で1億5000万台を売り上げる大ヒットを記録し、誰もが携帯電話を持つ時代が到来しました。そして、2007年にはタッチ操作をするiPhoneが発売され、スマートフォン時代が幕開けして現在に至ります。


コミュニケーションの形をがらりと変えた携帯電話が誕生した1973年4月3日は歴史的な記念日として、記録されることになりそうです。

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in メモ,   モバイル,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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