世界で最も人口密度が高い島「イスロテ島」での生活を映したドキュメンタリームービー「Living on the Most Crowded Island on Earth」
コロンビア共和国にある「世界で一番人口が密集している島」ことイスロテ島には1200人ほどの住民が暮らしていますが、その面積はわずかサッカーのフィールド2面分という狭さ。人口密度は東京23区の約8倍にもおよんでしまうほどの超人口過密島です。そんなイスロテ島のドキュメンタリームービー「Living on the Most Crowded Island on Earth」が公開されています。
Living on the Most Crowded Island on Earth - YouTube
コロンビア沿岸からボートに乗って2時間ほどの沖合にSanta Cruz del Islote(サンタ・クルス・デル・イスロテ)通称「イスロテ島」があります。
イスロテ島には1200人ほどの島民が生活していますが、島の面積はサッカーフィールド2面分ほどという狭さ。人口密度を他の自治体と比べると、アメリカのマンハッタンの4倍、東京23区の約8倍にあたるという超過密状態で島民が暮らしています。
島の施設や設備は充実しているとはいえず、島の学校で子どもが履修できるのは10年生、つまり日本の学校でいうと高校1年生まで。さらに勉強を続ける場合は、島外まで通学するか家を離れて島の外で生活する必要があります。
島の商店は、2軒の売店と、1軒のレストランで合計3店舗のみ。
島の生活インフラは安定しておらず、毎日夕方6時半から午後11時半までの5時間は電気と水道は使用できません。また、飲み水は雨水を貯めて使用しています。
島に警察官はいませんが、島民同士が知り合いなので必要ないとのこと。
そんなイスロテ島が超人口過密になった理由は150年前までさかのぼります。
150年前のイスロテ島は無人島で、地元の漁師が休憩や嵐が来た時にしのぐ程度に使う場所でした。
次第にイスロテ島に住む漁師が現れました。イスロテ島はサンゴ礁で構成されており、周辺の海が魚が豊富なよい漁場だったため、人が集まり、家が造られていきました。この住人たちが現在のイスロテ島に住んでいる島民の祖父や祖母に当たり、現在の住民たちの多くが漁業で生活しています。
イスロテ島は小さな島の中で人であふれていますが、島民たちはこの小さな島から移住して別の生活をする気はないそうです。
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