AppleがMacのCPUをIntelから自社製へ変更の動き、ハード・ソフトの完全なエコシステム構築へ


AppleがMacに採用しているIntel製CPUから、自社開発チップへの変更を検討中だとBloombergが報じています。Intelチップからの切り替えの時期は2020年と予想されており、AppleはスマートフォンだけでなくMacに関しても完全なる垂直統合モデル化を着々と進めているようです。

Apple Plans to Use Its Own Chips in Macs From 2020, Replacing Intel - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-04-02/apple-is-said-to-plan-move-from-intel-to-own-mac-chips-from-2020

Bloombergが関係者から得た情報によると、Intel製CPUを置き換えるApple自社開発チップ「Kalamata」プロジェクトが進行中だとのこと。Kalamataはまだプロジェクト初期段階にあるそうですが、iPhone・iPadなどの他のApple端末と同様に、シームレスな操作を実現するための大きな戦略の一環として計画されています。

2018年現在、Appleの端末ではMacのみが他社製チップを採用しています。それ以外の端末ではすべてApple自社開発チップを採用しており、AppleがMacをも自社開発チップ化することは自然な流れです。CPUを自社開発することで、ハードウェア・ソフトウェアがすべてApple製になり、PCのハード(プロセッサ)・ソフト(OS)をすべて提供する唯一のメーカーになる予定。ハード・ソフトの垂直統合によって他社にはまねできないApple独自のサービスを素早く提供できることになり、MicrosoftのWindows PCやGoogleのChromebookとの競争で優位に立つ要素になることが期待されます。


Bloombergによると、AppleはすでにMac上でiOSアプリを動かすテストを行っており、macOSとiOSを統合するプラットフォーム「Maczipan」を開発中だとのこと。ゆくゆくは、macOSとiOSをも統合することで、Mac・iPhone・iPad・Apple Watch・Apple TVなどをシームレスに利用できるAppleエコシステムを完成させる計画。完璧なエコシステムを構築することで、ユーザーを強力に囲い込む戦略です。

2006年以降、IntelはMac向けのCPUを独占提供してきました。すでに、Windows端末用のCPUに関してQualcommがARMベースのWindows端末向けSoCを発売間近である中で、仮にApple Mac向けのCPU供給契約を失えば、Intelにとっては大きな打撃になりそうです。Bloombergの報道を受けて、Intelの株価は一時約9%も急落し、過去2年で最大の下げ幅を記録しています。

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