Googleが「著作権侵害対策」でメディアプレイヤー「Kodi」をオートコンプリート候補から削除か
Googleは2017年に海賊版コンテンツが検索エンジンで上位にこないよう対処する反海賊版協定に合意しており、海賊版を扱うサイトを検索結果でランクダウンさせることにしています。この施策の延長線上として、「海賊版に密接に関連している」として、メディアプレイヤーソフト「Kodi」をオートコンプリートの候補から外しているらしいことが明らかになりました。
Google Adds 'Kodi' to Autocomplete Piracy Filter - TorrentFreak
https://torrentfreak.com/google-adds-kodi-to-autocomplete-piracy-filter-180328/
指摘を行ったのはファイル共有や著作権侵害に関するニュースを扱うTorrentFreakです。
オートコンプリートは、文字列の前半を入力するだけで自動的に候補を列挙してくれる機能。たとえば、Google検索で「micr」まで入力すると「microsoft」や「microsd」など、この先に入力されるであろう文字列の候補が表示されます。
「bing」の場合、いろいろなビンゴに混ざって、検索エンジンとしてライバルにあたる「bing」も表示されています。
ところが「Kodi」の場合は候補に名前が表示されません。
検索結果から省かれているわけではないので、検索するとちゃんと公式サイトが表示されます。
オートコンプリートの候補から除外された単語のリストは開示されていないため、Googleが実際に対策を取ったかどうかははっきりしませんが、入力した結果は対策が行われたことを如実に示すものだとTorrentFreakは指摘しています。
Kodiは非営利組織・XBMC財団が開発しているオープンソースのメディアプレイヤーソフトウェア。海賊版とはむしろ距離を置く存在で、アメリカ映画協会(MPAA)とは良好な関係にあります。
XBMC財団のネイサン・ベッツェン会長は「Kodiは完全に合法なオープンソースソフトウェアであり、オートコンプリートから削除されたのは大変残念で、失望しています」とコメントしています。
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