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GoogleやNetflixが主導するビデオコーデック「AV1」が正式リリース、4Kストリーミングの普及に期待


GoogleやNetflixなどの主導で開発が進められてきたビデオコーデック「AOMedia Video Codec 1.0(AV1)」がついに正式リリースされました。AV1の登場で、4KなどのUHD画質のムービーストリーミングサービスがより普及すると期待されています。

Get Started – Alliance for Open Media
https://aomedia.org/av1-features/get-started/#specifcations

The Alliance for Open Media Kickstarts Video Innovation Era with “AV1” Release – Alliance for Open Media
https://aomedia.org/the-alliance-for-open-media-kickstarts-video-innovation-era-with-av1-release/

Ciscoの調査によると、2021年にはインターネットトラフィック全体の82%をムービーが占めることになるとのこと。まさにインターネットビデオ時代が到来することが見込まれていますが、増大するトラフィックを抑制するために、4KなどのUHDムービーのサイズ容量減が要求されており、これが次世代コーデックとしてAV1が開発された理由です。


AV1を開発するAOMediaは、第三者による比較検証でAV1が平均して30%も圧縮率が高いという調査報告が出されていたと述べています。

以下は、AOMediaメンバーのBitmovinによるテスト結果。HEVCとの比較では4K(2160p)で約44%も高い圧縮率だとのこと。


VP9との比較でも、HD画質以上では20%を超える高い圧縮率であることが分かります。


AOMediaは、2018年3月28日にAV1の仕様をついに一般公開しました。AV1の公開仕様書には、次世代チップの開発を可能にするビットストリームの仕様や製品検証のためのリファレンスストリームなどが含まれています。

AOMediaは約3年かかったAV1の開発について、専門家とともに開発し業界からのフィードバックを得ることで、最高品質のビデオを実現するためのボトルネックを解決したと述べています。2019年末までに全世界の4Kテレビの設置台数は3億台に到達すると予想されており、4Kムービーコンテンツの潜在的な需要があるとのこと。オープンソースのAV1の正式リリースには、創立メンバーのAmazon、ARM、Cisco、Facebook、Google、Intel、NVIDIA、Mozilla、Netflix、Microsoft、Adobe、AMD、Amlogic、Argon Degign、Bitmovin、Hulu、Ngcodec、Socionext、Videolan、Vidyo、Xilinxから喜びのコメントが寄せられています。

AV1の正式リリースによって、AV1用のソフトウェア・ハードウェア両面でエンコーダー、デコーダーの開発が進むとみられ、4Kストリーミングコンテンツが本格的に普及し始めると期待されています。

AV1のデモンストレーションは、アメリカ・ラスベガスで開催されるNAB Showで2018年4月10日、11日に行われる予定です。

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