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Dropboxのスタートアップに貢献したYC設立者が語る創業秘話とは?

By Siyavula Education

オンラインストレージサービスを運営するDropboxはアメリカ時間の2018年3月23日(金)に株式上場を果たしました。創業時はベンチャー企業であったDropboxは、競合他社の多いオンラインストレージ業界に後発で参入し、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長していくことになります。そんなDropboxのスタートアップを影から支えていたのが、ジェシカ・リヴィングストン氏らが設立したYコンビネータ(YC)の存在です。YCが2007年に実施したスタートアップ起業家向けのイベントの存在が、会社の成功に大きな貢献をしたとDropboxのCEOであるドリュー・ヒューストン氏も認めています。YCのリヴィングストン氏は、ブログでDropboxの株式上場を祝うメッセージとともに、創業秘話も語っています。

Congrats Dropbox!
https://blog.ycombinator.com/congratsdropbox/

リヴィングストン氏によると、「私が2007年6月26日にDropboxにとって初めての投資となる小切手を書きました。そして、小切手の写しをよく見ると、この投資額がDropboxの設立書類を完成させるのに、大きな効果があったことは間違いありませんでした」と語っており、YCが一番最初に投資した金額がDropboxの設立に大きく貢献したと話しています。


ヒューストン氏がYCに応募したとき、彼は単独の創設者として応募していたそうですが、YCは「共同設立者の方が良い」と提案したそうです。その後、YCの提案を受け入れたヒューストン氏は、のちの共同設立者となるアラシュ・フェルドーシ氏を見つけてきたとのこと。

その後、リヴィングストン氏は2007年4月21日にヒューストン氏とフェルドーシ氏と会話したとき、この2人の考えるサービスが大きな結果をもたらす予感を感じたと話しています。その当時は、リヴィングストン氏含め4人いるYCの設立者全員が2人と会っていたそうですが、「彼らはすごい」と全員一致で感じていたとのこと。さらにYC設立者の1人であるトリヴァー・ブラックウェル氏に至っては、Dropboxのデモプログラムを見て驚いていたそうです。

By Hans Dorsch

リヴィングストン氏によると、当時は多くのオンラインストレージサービスがあり、どのサービスもまだ決定的なシェアを勝ち取れていない状況にあったとのこと。ヒューストン氏らは「何よりも優れたオンラインストレージサービスを作り上げることで、対抗サービスに勝てる」と考えていたようで、2007年夏に行われたYCの起業家向けイベント時もDropboxのコーディングを行っていたとのことです。そして、当時の同じ起業家仲間やリヴィングストン氏らYCの設立者たちもテスターとして巻き込んでいたそうです。

2007年8月にはYCが集めたボストンの投資家たちに対し、起業家たちがプレゼンを行う「デモ・デー」を行っています。このときヒューストン氏はプレゼンの途中で発表中のプレゼン資料のファイルを削除し、Dropboxのデモプログラムを使って回復させるという荒技を見せます。


このプレゼン発表は投資家たちにDropboxの存在を強く印象づけたものの、小切手を書くほどのものではなかったそうです。しかし、1週間後にシリコンバレーの投資家たちにプレゼンを行ったところ、AppleやGoogleなどに資金提供を行ってきた世界最大のベンチャーキャピタルであるセコイア・キャピタルから資金調達することに成功し、Dropboxの活動がスタートしたとのことです。

リヴィングストン氏は「YC創業時の2005年にはYC出身のスタートアップ企業が株式上場するとは夢にも思っていませんでした。これは我々にとっても、非常に大きなことです。ヒューストンとフェルドーシ、そしてDropboxチームをとても誇りに思っています!」と語っています。

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in ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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