オープンソースのペイントソフト「Krita 4.0.0」正式リリース、ブラシやマスクが大幅改良されマルチスレッドにも対応

オープンソースで開発されている多機能ペイントソフト「Krita 4.0.0」が正式にリリースされました。
Krita 4.0.0 Released! | Krita
https://krita.org/en/item/krita-4-0-0-released/
Krita 4.0ベータ版は2018年1月13日にリリースされバージョン4での新機能はすでに確定済みで、バグ修正などの最適化作業が行われていましたが、ついに正式版の「Krita 4.0.0」がリリースされました。Krita 4.0.0の機能については、以下の公式ムービーで解説されています。
Krita 4 Release Video - YouTube

「ブラシ」ツールのUIが変更されました。

更新状況を表示するためのプレビューエリアが設けられ……

S字曲線などをブラシエディタで設定するために、カーブプリセットが追加されました。

また、プリセットや設定、スクラッチパッドの領域を折りたたんだり展開したりできる「スモールウインドウ」モードを搭載。

ブラシアイコンを変更したり……

ブラシツールをリネームすることも可能。

ブラシサイズはKirita 3の1000pxから10倍の10000pxまで拡大されました。

クイックメニューも改良され……

CPUのマルチスレッド対応により、処理速度が高速化されています。

また、15分毎のバックグラウンドでの自動保存機能によって、作業性を落とすことなく内容をキープできます。

メインブラシに追加する「マスクブラシ」を搭載。テクスチャを追加して、水彩画を描くようなブラシを作ることも可能です。

「マスクツール」によって簡単に色分けできる機能が搭載されました。

ラインアートを作成後、マスクツールに切り替えて領域内に色を指定すると……

ワンタッチで塗りつぶせました。

マスクツールによって着色作業の負担が大幅に軽減されます。

フィルター類も進化。

立体的な高さを出したり……

エッジを検出したりできます。

「テキストツール」にも大きな改良が施されています。

フォントサイズ、行の高さ、色、太さ、斜体などを編集可能。

ベクタレイヤーにはSVGが使われます。

なお、Krita 4.0,0ではテキストツールは信頼性の高いものに限定されており、今後、機能が拡張されていく予定です。

アシスタント機能も使い勝手が良くなっています。

アシスタントの不透明度を変更する機能も追加されました。

800%を超えるズーム時に、ピクセルグリッドが表示されるようになりました。

Pythonスクリプトもサポートされました。

多くのカスタムプラグインを導入できます。

なお、Krita 4.0.0の新機能や変更に関する詳細なリリースノートは、以下のページで公開されています。
Krita 4.0 Release Notes | Krita
https://krita.org/en/krita-4-0-release-notes/
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