無料で映画「PAPERS, PLEASE」公開、入国審査官になり不法入国者を突き止めるゲームを映像化
架空の共産主義国家「アルストツカ」で働く入国審査官となり、普通の旅行者の中に紛れる敵国のスパイやテロリストなどを見分けるゲームが「Papers, Please」です。2013年に公開されたこのゲームは各所で高評価を得ており、初めはPC版しかなかったものの、記事作成時点ではiPad版やPSVITA版も登場しています。そんな人気ゲームがまさかの実写映画化されることが明らかになり予告編が公開されていたのですが、ついにYouTubeおよびSteam上で本編が無料公開されました。
PAPERS, PLEASE - The Short Film (2018) 4K SUBS - YouTube
「1982年 - アルストツカ 東グレスティン。隣国コレチアとの6年間におよぶ戦争が終わりを告げ、不安定な平和が訪れた。国境検問所はグレスティンの町を東と西に分断した」
「アルストツカにようこそ グレスティン国境検問所」と書かれた建物の前を歩くひとりの男性
席に座り……
引き出しの中からアルストツカの入国審査規定が書かれたルールブックを取り出します。
さらに、パスポートに入国の可否を押すためのスタンプと……
もしもの時のためのピストルを準備しておきます。
さらに、懐から取り出したのは愛する家族の写真。これをデスクの上に置いて、入国審査官としての仕事がスタートします。
ボタンを押すと……
部屋の前のシャッターが上がります。
目の前には国境検問所で働く兵士が立っており、2人は「アルストツカに栄光あれ」というあいさつを交わします。
しばらくの沈黙の後、「エリサが来ます」とつぶやく兵士。
「何時だ?」と入国審査官が尋ねると、「正確には言えません。が、何があろうと今日です」という答えが返ってきます。続けて兵士が「わかりますよね?この借りは必ず返します」と語りかけ、そそくさと退室。
兵士との会話が済んだところでマイクに「次へ」と語りかけ、入国審査がスタートします。
入ってきた人物に「書類を」と語りかけ……
パスポートを受け取ります。
パスポートの中には……
氏名
顔写真
入国の目的
滞在期間
……といった情報が書かれています。入国目的が仕事だったため、労働許可証を求めると……
男性は「すみません」と謝りながら、妙に焦りながら審査官に労働許可証を提出。
労働許可証をチェックすると、入国期限は1982年11月20日となっており期限が切れていることに審査官は気づきます。
そのことを告げると、男性は「入国したらすぐに新しく申請するよ。4か月も仕事を探しているんだ。家族もいる。家族には俺の他には誰も居ないんだ。それでもあなたは私のパスポートにそのハンコを押すのか?」とまくしたてるのですが……
男性の言葉を遮るように……
審査官は「ENTRY DENIED(入国拒否)」のハンコをペタリと押します。
ガクリとうなだれて部屋を退出する男性。
何とも言えない表情を浮かべながら……
「次へ」とマイクに語りかけ、入国審査を続けます。
グレスティン国境検問所にはさまざまな人々がそれぞれの理由を抱えて入国審査にやってきます。
パスポートに書かれた情報や、相手の応対などから入国させるべきか拒否すべきかを判断していく入国審査官。
入国拒否なら赤色のハンコ
入国許可なら緑色のハンコを押します。
入国を拒否すれば……
時には暴れ出す人も現れます。
淡々と自身の仕事をこなしていく審査官の前に現れたのは、「エリサ」という名前の女性。ムービー冒頭で兵士が頼んでいたあの「エリサ」です。
入国許可証がないということで入国拒否のハンコを押そうとしますが……
女性の「セルジュを頼ってきました」という言葉にハンコを持つ手が止まります。
続けて女性が「あなたなら助けてくれると」と話しかけ、審査官はこの女性が冒頭に兵士から頼まれた「エリサ」であることに気付きます。
「入国許可証がありません」と、書類の不備を指摘することしかできない審査官。
女性は「私の家族は皆死んでしまったの。私にはもうセルジュしかいないの」と懇願しますが……
そこに一報が入ります。
電報には「コレチアからの入国者数が最大人数に到達」という文字。
「それ、私のことなのね?」
審査官の家族が写った写真が映し出されますが……
押したのは「入国拒否」のハンコ。
女性はこれを受け入れ、「これをセルジュに」と言ってペンダントを置いていきます。
これを受け取り……
自身の家族写真の前に置く審査官。
そして再び入国審査がスタート。
さまざまなパスポートを持った人々が訪れる中……
出会ったのはひとりの男性。
この男性の入国審査を境に物語は急展開を向かえるのですが、その続きが気になる人はムービー本編でチェックしてみてください。ムービーにはファンの協力により日本語を含む22カ国語分の字幕が用意されているので、気軽に視聴できるはずです。
なお、「PAPERS, PLEASE」のゲーム版は既にGIGAZINEでレビュー済み。映画版を見てゲーム版が気になった、という人は以下の記事をチェックしてみてください。
入国審査官になり偽装パスポートやテロリストを見抜き家族を守るゲーム「Papers, Please」 - GIGAZINE
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in 動画, 映画, ゲーム, Posted by logu_ii
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