メモ

自分のアイデアが持つ価値を正しく評価し優先順位をつける方法

by jarito

「アイデアが何も思いつかない……」という悩みもありますが、反対に「やりたいことのアイデアがありすぎて困る!」という悩みもあります。そんなときは「このアイデアを選び、代わりにあのアイデアは捨てる」という選択が必要になりますが、「選択の際に重要な『アイデアの価値』を知るにはどうしたらいいのか?」という問題についてソフトウェアエンジニアのトミー・ウォルシュさんが説明した記事が、Indie Hackersに掲載されています。

How To Know If An Idea Is Worth Pursuing – thwiv – Indie Hackers
https://www.indiehackers.com/@thwiv/how-to-know-if-an-idea-is-worth-pursuing-75501f81ad

トミーさんはここしばらく、ありとあらゆるアイデアがTwitter・Facebook・そこら辺のおじさん・自分の頭の中から浮かんできたため、Trelloのボードに大量の「やりたいことのアイデア」カードを作ったとのこと。少し前までは「やりたいアイデアが出てこない」という悩みを抱えていたトミーさんですが、今度は打って変わって「やりたいことが多すぎて時間がない」という悩みに直面したそうです。

「やりたいことの順位をつけなければ」と考えたトミーさんですが、単純にやりたいことリストをアルファベット順に並べても意味がありません。自分のフィーリングで選ぶにしても、人によって「自分が好きなプロジェクト」を選ぶこともあれば、「利益を上げられそうなプロジェクト」を選ぶこともあります。およそ他の人が考えつかないような判断基準を持つ人もいるでしょうが、トミーさんは「私はこの問題をもっと分析し、多くの人に有用なアルゴリズムを作り上げました」と述べています。

トミーさんによれば、「何よりもまず最初にすべきことは、『アイデアを実行する』とはどのような状態を指し示すのかをはっきりとさせることです。それはTrelloのカードを構成することでも、ましてやカードの背景色やタグを変更することではありません」とのこと。私たちは「アイデアを実行する」と聞いて、そのアイデアを頭の中で考えることだと定義してしまいがちですが、それは「アイデアに取り組んでいる」と勘違いしているだけだそうです。「『もっとよく問題点を理解してからやろう』『今週末には実際に着手する』と言って何もやらなかった過去の私は死にました」とトミーさんは語ります。

by Trevor Butcher

「私たちがアイデアを実行するには、1日1日少しずつ進んでいくことが確認できなくてはなりません。そうでなくては、日々が進むごとにあなたは後退している感覚を持ち、それが頂点に達するとアイデアの実現を諦めてしまいます」とトミーさんは述べています。実際に何かが進んでいるのを目の当たりにしない限り、私たちのアイデアは次第に尻すぼみになり、やがて失われてしまうのだそうです。もちろん突然病気になったり、急用が発生して完璧に毎日アイデアを実現に向けて進めることはできませんが、完璧に近づける努力は必要不可欠だとトミーさんは語ります。「目に見える着実なミッションと、それを日々実行することがあなたのアイデアを生かすのです」

ゴールに向かって突き進むためには、「アイデアのゴール」を定義することが必要です。実際のプロジェクトには明確な終わりが発生せず、たとえばアプリなどをリリースしても継続的なアップデートやバグの修正が必要になるものですが、「アイデアを実現した」と宣言できる状態を明確にすることが大事だとトミーさんは述べます。「Amazonではこれを『プレスリリースから始める』と言っています。ゴールが定義できないアイデアはひとまずリストの下の方に並べましょう。それらのアイデアはまだしっかりと形になっていないので、後でブレインストーミングをして明確な形を与えてもいいかもしれませんが、多くは役に立たないたわごとです」とのこと。

by Man In The Stand

「目指すべきゴールが決まったら、目標達成に必要なタスクを設定する必要があります。しかしこの作業にばかり時間を取ってしまうのはもったいないので、1つのアイデアにつき1時間を目安にしましょう」とトミーさんは語ります。アイデアに関する全てのタスクを1時間で洗い出すことはできないかもしれませんが、少なくとも「どのようにしてアイデアを実現させるのか」を明確にしなければなりません。

トミーさんは「アプリをリリースするため、ホスティングサーバーを探したり、ランディングページを作成したり、ロゴを作成したりといった作業が必要になります。もしこれらの作業が『自分にはできない』『実現できそうにない』といった理由から許容できないのだとすれば、アイデアを再考する必要があるでしょう」と語り、タスクを洗い出した時点で「本当にこのアイデアは実行する価値があるのか」を考えるべきだと訴えています。実際にアイデアを実行に移せば、それまで気がつかなかった「隠されたタスク」が次々と出現してくるものだとトミーさんは主張しており、目に見えるタスクで不安を感じるようでは「そのアイデアの優先順位は低い」としています。

by Damian Gadal

これらの方法でアイデアについて考えたあと、もう1ステップ必要だとトミーさんは主張します。「それは、あなた自身の人生に設定したゴールを達成するため、個々のアイデアの達成がどれほど寄与するのかという点です」とトミーさんは語ります。「アイデアのうちいくつかは、副業が目的で金銭を得ることがゴールかもしれません。それも素晴らしい目標ですが、人生の目標を達成するためなら金銭にならないことでも、ブロックチェーンについて学んだりオープンソースのプロジェクトを作ったりするべきです」とのこと。

「『人生の目標』と言われてもピンと来ない人も少なくないでしょう。漠然と今を生きていて、その時々には目の前の課題に必死に取り組むものの、人生を通してやりたいことが見つからず、荒涼とした人生を歩いている人もいるでしょう。ですが、人生の目標がないのだとすれば、今がそれを見つけるときです。あなたが日々生きる理由になるもの、あなたを突き動かすものが必要なのです」とトミーさんは語ります。

by Michael Dawes

「以上の順位付けが終わったら、あなたの人生の目標と最も合致する、最も不確実なタスクがないアイデアを実行に移しましょう。このアルゴリズムはまだ完璧ではないかもしれませんが、ほぼ完璧に近いものだと私は考えています」とトミーさんは述べています。

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in メモ, Posted by log1h_ik

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