肌の露出が禁止されたインドネシアでのヌーディストとしての生き方とは?
インドネシアは2008年に可決した反ポルノ法の影響もあり、公衆の面前で肌を露出することが禁止になっています。このため、裸で生活するヌーディストにとっては肩身が狭い思いをしているそうです。法律の関係上、表立って生活できないまでも、ひっそりとヌーディストとして生活を送っているAditya氏にBBC Newsがインタビューしています。
Indonesia's secret nudist community defying the law - BBC News
http://www.bbc.com/news/world-asia-41396130
Aditya氏は料理をするときも裸で、体に熱い油が飛び散ったとしても気にしません。「私は料理をするときも含めて、毎日裸で過ごすことが快適なのです」と語っています。
Aditya氏がヌーディストになったのは2007年からとのことで、「ネットサーフィン していたところ、偶然『ヌーディズム』に関する記事を見つけました。記事を読んだときに『これが私の生き方なんだ』と悟ったのです」とのこと。以降は、暇な時間があればヌーディストとして生活しているようです。
Aditya氏には同志がいるとのことで、個人的に4人のヌーディストと定期的に交流しているそうです。Aditya氏は「私たちの名前が一般公開されると刑務所で会うことなるかもね」と冗談交じりに話し、「だからプライベートでひっそりと会っているのです」と語っています。裸であることでより強く固い絆で結ばれると感じているようで、「裸になれば、本当の自分になることができます。どんな人でも『体型』『陰茎のサイズ』『胸の大きさ』など、何かの点でコンプレックス を持っていると思いますが、このコミュニティの中では、その姿こそ自然の姿であり、誰からも責められるようなことはありません」
By Nude-whenever-wherever
また、フランスなどの国々のヌーディストの居住地にぜひ旅行に行ってみたいと考えているそうで、そこに行けば、彼のライフスタイルを変に思う人は誰もおらず、インドネシアのようにひっそりと過ごす必要はないからとのことです。しかし、法律上は禁止されていても、インドネシアで裸になる機会を失ったわけではありません。Aditya氏のグループは、休暇中は首都ジャカルタから離れた山岳地帯に別荘を借りて、定期的に集まり、政治や仕事など日常会話を楽しみつつ、のんびりと普通の一日を過ごしているとのことです。
Aditya氏は自身についてウェブサイトに掲載し、ライフスタイルも公表しています。グループのメンバーからは「Aditya氏がインターネットでライフスタイルを公開することは無謀だ」と指摘する声もあったとのことですが、Aditya氏はインターネットに投稿することで、ヌーディストに関する多くの誤解を払拭できると信じています。
Aditya氏は「インドネシア人は『裸=セックス』と考える傾向にある」と語り、ヌーディストは決して露出狂ではないと指摘しています。また、「インドネシア人はヌーディストのコミュニティをただの乱交パーティーと誤解しています。実際のところ、性的なことは一切ありません。彼らは服を着て過ごすことが、裸で過ごすことよりも、『まともな生き方』であると勘違いしているようですが、それはただの錯覚でしかないのです」とヌーディストだからといって、変な人間ではないと語っています。
Aditya氏は「インターネットの世界では、マイノリティの集団を見ると、極端な表現を使って過度に軽蔑する傾向にあります。『ヌーディスト』もいわゆるマイノリティに属するので同様に叩かれる対象になりやすいです。しかし、私たちは決してポルノではありませんし、一人でも多くの人に私たちも同じ人間であると認識してほしい」と語っています。
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