セキュリティ

プロセッサの脆弱性問題「メルトダウン」「スペクター」対応パッチでAMDユーザーの一部がPCを使えなくなる恐れ

by Edmund Tse

数百万台規模のプロセッサに影響があると考えられる脆弱性問題「メルトダウン」「スペクター」について、OSやソフトウェアの開発メーカーがアップデートによる対応を進めていますが、この過程で、AMD製のCPU・Athlonを搭載しているPCを利用しているユーザーから、PCが使用不可能になったという報告が上がってきています。

After installation of KB4056892 boot failure, after roll-back error - Microsoft Community
https://answers.microsoft.com/en-us/windows/forum/windows_10-update/after-installation-of-kb4056892-boot-failure-after/6c015632-2a45-4725-a882-f231f8c88f36


Warning: Microsoft's Meltdown and Spectre patch is bricking some AMD PCs
https://betanews.com/2018/01/08/microsoft-meltdown-spectre-patch-bricks-amd-pcs/

報告を行ったのはAMDが2007年に発売したCPUのフラッグシップモデル・Athlon 64 X2 6000+を使用しているJaroslav Škarvada氏。その内容は、Microsoftが2018年1月4日にリリースした「メルトダウン」「スペクター」修正用のアップデートである「KB4056892」を適用すると、起動時にWindowsのロゴは表示されるものの一切アニメーションせず、そのままシステムが起動しないというもの。

ロールバックが容易ではなく、再インストールもうまくいかなかったŠkarvada氏は、ドイツやイタリアで同じような症状が数件発生していることを見つけたものの、修復する方法を見つけ出すことはできず、「PCを起動不能にすることが脆弱性への最大の防御なのだと理解しました」と皮肉めいたコメントをしています。

この件についてMicrosoftから公式な解決法の提示はまだ行われていませんが、Windowsを再インストールして、直後にWindows Updateを無効にするというのが唯一の有効な手段ではないかと考えられています。

Snoopy_garnet氏が提示した解決法は以下の通り。

・1:
ショートカットキー「Win+R」で「ファイル名を指定して実行」を開き、「gpedit.msc」と入力してOKをクリック。


・2:
「ローカルグループポリシーエディター」が起動するので、「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Windowsコンポーネント」→「Windows Update」と階層を移動。


・3:
画面右側の項目で「自動更新を構成する」をダブルクリック。開いたダイアログで「有効」にチェックを入れ、プルダウンメニューで「2 - ダウンロードと自動インストールを通知」を選び、OKをクリック。


これで、更新プログラムのダウンロード時に通知が行われるようになるため、再インストールしても自動的に問題のアップデートが行われることはなくなります。この設定は、以前のWindowsであればコントロールパネルの中の「Windows Update」の項目で設定できた内容なのですが、Windows 10では選択できなくなっているもの。いろいろあるWindows 10での改悪点の1つといえます。

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in ソフトウェア,   ハードウェア,   セキュリティ, Posted by logc_nt