4億円の「ラ フェラーリ」も2台、約60台のフェラーリが両国~伊勢をめぐるラリーイベントへ出発
2017年10月13日から14日にかけ、新旧フェラーリ約60台が東京の両国国技館を出発し、静岡、名古屋、伊勢を巡る「エクスクルーシブ・ラリー Ferrari 70 Years Exclusive Japan Rally」が開催されます。前日の12日に開幕したフェラーリ70周年記念イベント「Driven by Emotion (情熱に突き動かされて)」のイベントの一環として開催されたこのラリーがスタートする様子を見てきました。
フェラーリ 70周年アニバーサリー in Japan
http://70.ferrari.com/ja/calendar/ferrari-70th-anniversary-in-japan
前日の「Driven by Emotion」に引き続き、ラリーイベントが開催される両国国技館に到着。快晴で気温が30度に届こうとしていた前日から一転、13日はグッと気温が下がって20度に届かなかったレベル。空も雲に覆われ、時おり雨が降るというあいにくの天候に見舞われたのが少し残念なところでした。
しかし、スタート地点の先頭には、936馬力をほこる4億円のフェラーリ「ラ フェラーリ アペルタ」とそのクローズドルーフモデル「ラ フェラーリ」が合わせて3台も並ぶという、めったに見られない光景が広がっており、テンションが上がります。
フェラーリ70周年を記念して作られた世界に1台のモデルのナンバー18、フェラーリの伝説的ドライバーであるファン・マニュエル・ファンジオに着想した「The Fangio」も。ファンジオの母国、アルゼンチンカラーに彩られて1956年のミッレ・ミリアに参戦したスポーツ・プロトタイプ 290 MMをモチーフにしたもので、世界に1台だけのスペシャルモデルです。
また、1964年にイギリス人ドライバー、ジョン・サーティスにタイトルをもたらしたF1マシン「158F1」に着想を得た「The Surtees」も。通常、フェラーリのF1マシンといえばイタリアの国旗色でもある赤色(ロッソ・コルサ)にペイントされるのですが、1964年にはさまざまな軋轢の結果として終盤戦のアメリカGP、メキシコGPでは青と白のカラーで参戦。その時のカラーリングをもとにデザインされたモデルで、これももちろん世界に1台だけのフェラーリ。
現行モデルの「488 GTB」
こちらも現行モデルの「GTC4Lusso」
599の限定モデル「599 GTO」なども
また、1990年台の名車「355ベルリネッタ」や……
なんと1976年の「512BB」までもが参加。まさか512BBが走る姿を目の前で見る日が来ようとは。
今回のラリーに参加するのは、日本各地から集まったフェラーリオーナー「フェラリスティ」の皆さん。スタートに先立ち、まずはイベントに関するブリーフィングが行われました。
そしていよいよラリーのスタートを迎えます。
先導車両となる「812スーパーファスト」の横に立って記念写真に応じるのは、前日のイベントにも登壇したフェラーリ極東・中東エリア統括CEOのディーター・クネヒテル氏と、フェラーリジャパン&コリア代表取締役社長のリノ・デパオリ氏。
812スーパーファストに続いて、3台のラ フェラーリがスタートしていきました。カーナンバー1は黄色のラ フェラーリ アペルタで……
カーナンバー2は、こちらはホワイトのラ フェラーリ アペルタ。ここまでですでに車両価格は8億円に達しています。
カーナンバー3は、アペルタ(=オープンモデル)ではない「ラ フェラーリ」。値段の話ばかりではアレですが、このモデルも1億6000万円という価格がついたモデルで、3台の合計額は約10億円。もう、ため息すら漏れてこようとしません。
ラ フェラーリがラリーに出発する様子はこんな感じ。 両国国技館前の市街地へと進むために、「快音をとどろかせ」というスタートではありませんが、レーシングカーのような乾いたエグゾーストノートが静かに迫力を伝えてくるワンシーンでした。
フェラーリ「ラ フェラーリ」が70周年イベント「Driven by Emotion」のラリーイベントに出発 - YouTube
フェラーリ創設者であるエンツォ・フェラーリ氏の名前が冠されたモデル「エンツォ フェラーリ」もスタート
全世界799台限定の「F12tdf」も続々とスタート。それにしても、日本にはたくさんの限定モデルが生息しているものだと気付かされます。
「488 GTB」およびそのオープンモデル、「488スパイダー」が次々と発進。
ホイールデザインからすると、V8ターボの「GTC4ルッソT」ではなく、V12自然吸気エンジンを搭載する4人乗りフェラーリ「GTC4ルッソ」。
V12気筒エンジンを搭載する「F12ベルリネッタ」。
そして、ナンバープレートからもわかる、458シリーズのスペシャルモデル、「458スペチアーレ」。
イタリアを表す緑・白・赤の3色「トリコローレ」がキマっている458スペチアーレも。
「F430スパイダーか?」と思いましたが、バンパーの形状からすると2008年のF1コンストラクターズタイトル獲得記念車「スクーデリア・スパイダー16M」。
V8ターボエンジンを搭載した「フェラーリ カリフォルニアT」
そして、その前モデルとなった「フェラーリ カリフォルニア」
2004年の2ドア4シーターモデル、「612スカリエッティ」
そして1990年台の名車「F355 ベルリネッタ」。ホンダの初代NSXをベンチマークの1つとして開発されたモデルともいわれています。
そして一気に時代がさかのぼり、1976年の「512 BB」が登場。現代のスーパーカーに比べると一回り小さなボディでしたが、その存在感は格別。水平対向(Vアングル180度)レイアウト、通称「ボクサー・エンジン」+キャブレターというパワーユニットを搭載し、現代の排ガス規制が施されたクルマからは感じることができない「いいニオイ」をふりまきながら走り去っていきました。全ての車両を掲載することはできませんでしたが、この日は合計で56台のフェラーリが伊勢を目指して旅立っていきました。
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