Peculiar sea creatures found in deep Australian abyss
http://www.ibtimes.co.uk/peculiar-group-sea-creatures-discovered-deep-australian-abyss-includes-zombie-worm-sea-pig-1626606
Expedition to deep Australian Abyss reveals bizarre sea monsters
オーストラリアのビクトリア博物館の研究チームが、調査船「The Investigator」を使って一か月におよぶ深海調査を実施しました。調査を行ったのは2017年6月で、この調査では「地球上で最も接近不可能な神秘的な環境のひとつ」を探索することに成功したそうです。その場所というのはオーストラリア東部にある海底4000メートルの深海で、ここには深海生物が生息していることが明らかになっていました。
この調査で発見された深海生物の中で特に奇妙なものが「顔のない魚」で、この魚は1873年に発見されたという記録は残っていたものの、これまで発見されることはありませんでした。また、今回の調査で引き揚げた深海生物の約3分の1はこれまでに見たこともないものだったそうで、調査のためにオーストラリア全土の研究室に送られる予定となっており、いくつかの深海生物はメルボルン博物館で展示される予定にもなっています。調査に携わったビクトリア州の海洋無脊椎動物博物館のチーフサイエンティストであるティム・オハラ博士は、「オーストラリアの深海環境は本土よりも大きいものの、これまでは深海の生活のほとんどが知られていませんでした。私たちが発見したことに本当に興奮しています」とコメントしています。
発見された「顔のない魚」がコレ

水深1000メートルまでの深度域「トワイライトゾーン」に生息する「クッキーカッターシャーク」。名前はかわいいものの、大型の魚からクジラ、イルカ、人間にいたるまでを食べるという恐ろしいサメです。

鋭い歯を持っており、これで自分よりも大きな生物にかみつく模様。

鋭いトゲを多数持った赤いカニは、このトゲで自身の身を守るようです。なお、カニに見えますが実際はカニではないとのこと。

ペニスのような形の奇妙な生き物は「ピーナッツワーム」。名前の由来は、襲われた際に長い頭を内側に収める姿がピーナッツに似ているという事実から来ているそうです。
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ディズニー映画に出てくるダンボのような見た目のタコ
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海底で発見されたクジラの骨の表面で見つかった「ゾンビワーム」
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アンコウの仲間であると見られるこの魚は、まったく新しい種の魚である可能性もあります。
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深海で見つかった別の種類のアンコウ
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調査の初期段階で発見された「ドラゴンフィッシュ」
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タスマニアの海洋保護区で見つかった「センジュナマコ」。これは足のようなチューブを使って海底を動く「足を持つナマコ」です。
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死んだクジラの肉などを食べる肉食甲殻類
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オーストラリアで発見された深海生物たちはインターネット上でも話題になっており、Gizmodoは「これはペニスではなく、動物です」というタイトルで報道。
This Is An Animal, Not a Penis
http://gizmodo.com/this-is-an-animal-not-a-penis-1796223363
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また、日本でもTwitter界隈で話題となっています。
オーストラリアの調査船が採集した海洋生物がどれもこれもヤバすぎて一同大興奮「なんでそうなっちゃったんだ」 - Togetterまとめ
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なお、2016年12月にはロシアで引き揚げられた深海生物がインターネット上で話題となっており、地球上にはまだまだ未知の生物が多数存在することを思い知らされる発見が連続しています。
深海魚や変わった生き物の写真をロシアの漁師がTwitterで公開 - GIGAZINE
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