取材

旅人同士で仲を深めたい人向け、2000円台で宿泊可能で屋上テラスなど共用スペースに力を入れた「PIECE HOSTEL KYOTO」はこんな感じ


旅では「どこを訪れた」「何を食べた」ということももちろん大事ですが、「そこでしか会えない人と関わりを持った」という思い出は強く記憶に残ります。そこで、旅人同士のコミュニケーションを促すべく、共用スペースに力を入れているのが「PIECE HOSTEL KYOTO」です。ライブラリスペース・ラウンジ・テラス・キッチンなどがこだわった作りとなっており、大型テレビでは毎晩映画を上映しているというPIECE HOSTEL KYOTOがどんなところなのか、Booking.comのメディア向けツアーに参加して実際に見てきました。

PIECE HOSTEL KYOTO
http://www.piecehostel.com/kyoto/jp/

PIECE HOSTEL KYOTOの住所は「京都府京都市南区東九条東山王町21−1」


京都駅・八条口から徒歩8分ほどの距離にあります。


これがPIECE HOSTEL KYOTO。屋上や入り口から植物が見えていて、おしゃれな雰囲気。


建物の中に入ると、まず目に入るのはバーカウンター。訪れた時は早朝だったので朝食タイムだったのですが、ここだけ見るとホステルというよりも、まるでカフェのようです。


バーカウンターでは宿泊者向けの朝食が毎日無料で提供されており、数種類のパンやゆで卵、ポテトサラダ、混ぜご飯、お味噌汁などがあるとのこと。メニューはその時ごとに変更されているので、訪れるタイミングによって内容が変わっていることもあるそうです。


また、朝10時から夜9時まではカフェとして利用もでき、宿泊者以外の人もコーヒーなどドリンクが注文可能。


入ってすぐ、バーカウンターの右側には本棚があるライブラリー・スペース。ここには居心地のよいソファがいくつも並んでいるので、バーカウンターで飲み物を購入すれば、本を読みつつゆったり過ごせます。


本棚には旅行雑誌から春画まで、さまざまな本が置かれていました。


実際に手紙を送ることが可能なポストも。受付ではPIECE HOSTEL KYOTOのスタッフが撮影した写真で作ったポストカードが販売されているそうです。


また、窓際には24時間いつでも利用できるMacが3台。


バーカウンター&受付を抜けて奥に進むと、大きなテーブルが並んだキッチンがあります。明るい時間帯は窓から自然光が差し込んでいて、非常に開放的な雰囲気。


電子レンジやトースターでの温めができる簡易キッチン付のホステルも多くありますが、PIECE HOSTEL KYOTOのキッチンには3口のIHヒーターや魚焼きグリルがあり、かなり本格的な料理ができそうでした。長期で旅行すると外食以外のものが食べたくなるので、ここは嬉しいところ。


塩・胡椒・七味・バジル・オイルなど、調味料もずらりと並んでいて……


大鍋やフライパンなど、調理器具も数が取りそろえられています。


電子レンジと炊飯器は2つずつ。


ウォーターサーバーや……


無料でコーヒー&紅茶を飲めるスペースも。


名前を貼って食べ物を入れておける共用冷蔵庫も巨大でした。


そして、ダイニングテーブルの後ろ側には壁一面に貼られた京都の地図があり……


京都の見どころをチェックすることができました。ホワイトボードになっているので、オススメの場所を書き込んだりもできるそうです。人が多い時間帯であれば、旅人同士、地図を前に情報交換もできそうでした。


また、1日500円で自転車を借りることもできるので、京都をバスや車ではなく自分の足で回りたい人には便利なところ。


キッチンの外に出ると、「TATAMI GARDEN」と呼ばれるテラスが広がっていて、天気のよい日は大きなベンチで昼寝をしても気持ちよさそう。


ベンチの真ん中に植えられている木は、枝葉がまるで傘のようにベンチを覆っていて、座っている人が適度に日差しを避けつつ、木漏れ日を感じられるようになっています。


ちなみに、このテラスがTATAMI GARDENと名付けられているのは、ベンチが畳のような素材で作られているため。このスペースではバーベキューや夏祭りが行われることもあり、ホステル内では見知らぬ旅人同士がコミュニケーションを取れるようなイベントが毎週実施されているとのこと。


TATAMI GARDENの隅っこには洗濯機もありました。


さらに、3階には屋上テラスがあり、紅葉・桜など、日本の四季折々を感じつつ過ごせます。夏の夜に1階で飲み物を購入し、このテラスで過ごすと気持ちよさそうです。


訪れた時には植物に何かの実もなっていました。なお、これらの植物はそら植物園のプラントハンターである西畠清順さんが選んでいるそうです。


テラスの様子は以下の360度画像からも見ることができます。

Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA


ということで、客室がどんな様子なのかも見せてもらいました。客室のあるフロアの通路はこんな感じ。


通路に無料Wi-Fiや朝食などに関するインフォメーションを発見したのですが、表記は英語。PIECE HOSTEL KYOTOでは宿泊者のほとんどが海外からの旅行者とのことなので、表記なども外国人向けになっているわけです。


部屋の中のベッドには枕が準備されていますが、通路に置かれた棚から予備の枕やスリッパなどが自由にゲットできるようにもなっていました。


ドアはカードキーで開閉するタイプで、防火扉のように重厚なので、通路の音などが部屋の中まで響かなそうだな……という印象。


まずは1人旅をしている人向けの、1泊2900円~3400円で泊まれる4人部屋ドミトリーを見せてもらいました。部屋の中に入ってみるとこんな感じ。


以下の360度画像から部屋の様子を見ることができます。

Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA


部屋に入った時の印象は、とにかく「シンプル」。ソファ・テーブルなど必要最低限のもののみが置かれていて、すっきりしていました。しかし、ダイニングやキッチン、テラスなどの共用スペースの雰囲気がよく設備も充実しているので、作業する時や食事、休憩などは共用スペースで過ごし、1人になりたい時には部屋で過ごす、という形になりそうです。


ソファの前には大型のテレビ。


暗証番号でカギをかけられるロッカーもあり、大事な持ち物を入れられるようになっています。


中はこんな感じ。オールド加工がされていますが、新品のロッカーです。


コンセントはソファーの近くと……


ドアの近くの2カ所に。


ベッドは4つ。ドミトリーというと、部屋に2段ベッドがドドンと置かれているところもありますが、PIECE HOSTEL KYOTOの場合は周囲が囲まれているのでプライベートスペースも確保でき、少しカプセルホテルのような雰囲気もあります。


中はこんな感じで、アメニティとしてタオルが用意されていました。ベッドサイズは120×200cmで、体の大きな人でもリラックスできそう。


枕の上には棚があるので、小物類を置くことができます。


枕元にはコンセントとUSB端子があり、電子機器の充電が可能。


ライトもあるので、夜にベッドの中で本を読むこともできます。


壁側面にはハンガー。


扉などはありませんが、カーテンを閉めれば、しっかりとプライベートスペースを確保できます。


さらに、ドミトリータイプの部屋には、2400円~2900円で宿泊できる18人部屋ドミトリーもあります。18人部屋は、さらにずらりとベッドが並んでいて……


少し個室っぽくなっているところもありました。


プライベートスペース内は、4人部屋ドミトリーと一緒で……


室内に鍵付きのロッカーがあるのも同じでした。


また、個室タイプの部屋もあります。以下は一部屋あたり6800円~7800円で泊まれる個室ダブルベッド。2人で宿泊すれば1人あたりが大体3000円強といったところ。


部屋の様子は以下の360度画像から確認可能。

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ベッドは180×195cmのキングサイズ。


枕元にはコンセント。


ベッドの足元には32インチテーブルと作業スペース。


壁にはフックとハンガー。


ここにはドミトリータイプの部屋にはなかった鏡・シンク・ドライヤーなどがありました。


さらに、2段ベッドタイプのツインルームもあります。ここには97×195cmのシングルサイズの2段ベッドが置かれています。価格は1部屋あたり6600円から7600円で、ここも2人で宿泊すれば1人あたり3000円強です。


室内の様子は以下の360度画像から確認できます。

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部屋に細長い作業台と32インチテレビ・鏡・シンク・ドライヤーがあるのは個室ダブルベッドと同じ。


ただしベッドが2段になっているので、友人同士に泊まる時によさそうです。上段のベッドへはハシゴではなく階段で上ります。


下段はこんな感じで……


これが上段。


この部屋は枕元のコンセントがなく、足元にある階段部分と、鏡の隣にある形でした。


以下はさらに大きなファミリー用個室。定員は4~6人で、料金は一部屋あたり1万1600円から1万8600円なので、6人で宿泊すれば1人あたり1泊1900円から3100円ほどで泊まれます。


室内の様子は以下の360度画像から。

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部屋の両側には2段ベッドが2つ。


ベッドのサイズは120×200cm。


下段の枕元にはコンセントがありました。


2段ベッドにはカーテンがついていて、ここもプライベートスペースが確保できる形。


部屋の真ん中にはソファ&テーブル。このソファがソファベッドになっているので、6人で宿泊する際には2人がソファを広げて眠ります。


ソファの前には32インチテレビが設置されていました。


なお、個室にはシンクがついているものの、全ての部屋にトイレやシャワールームなどがなく、共用になります。各階にこんな感じののれんで仕切られたスペースがあり……


中にはトイレや……


洗面台などがありました。シャワーやお風呂は1階のみですが、トイレや洗面台は各階にあり、ドライヤーも備え付けられていました。


1階にあるシャワールームは以下の通り。シャンプー・リンス・ボディーソープなどは備え付けられています。


また、かなり広めのお風呂もあるので、家族で宿泊する時にも便利そうでした。なお、お風呂は予約制などではなく、空いている時に自由に使ってOKとのこと。


ということで、各部屋の設備は必要最低限ですが、清潔ですっきりしており、キッチン・ダイニング・テラスが落ち着いた雰囲気&設備が充実しているので、「日中は京都を散策していてホテルにはほぼ眠りに戻ってくるだけ」という人にとって、非常に使い勝手がよさそうです。また、1泊2000円台で泊まれて朝食やWi-Fiが無料という点も、コストを抑えて旅行したい人にとってありがたいところ。さらに、PIECE HOSTEL KYOTOでは旅行者同士が交流できるように、たこ焼きパーティーなどのイベントも定期的に開催しているとのことなので、型にはまったホテルを利用した旅行ではなく、人とのふれあいを重視したい人にもオススメです。

なお、各部屋の宿泊価格は以下の通りとなっています。Booking.comで6月15日(木)から16日(金)までの価格を見たところ、個室シングルベッドが4500円で、ツインルームが6600円でした。

18人部屋ドミトリー:2,700円~2,900円 / 人
6人部屋ドミトリー:2,900円~3,100円 / 人
女性専用6人ドミトリー:2,900円~3,100円 / 人
4人部屋ドミトリー:3,200円~3,400円 / 人
ファミリー用個室:12,000円~19,200円 / 部屋
個室シングルベッド:4,500円~4,800円 / 部屋
個室ツイン:6,600円~7,800円 / 部屋
個室ダブルベッド:6,800円~8,000円 / 部屋

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in 取材, Posted by darkhorse_log

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