都市の渋滞を地下トンネルで解消する「Boring Company」が車両イメージ画像と実験施設写真を公開
実業家のイーロン・マスク氏のつぶやきから始まったトンネル企業「The Boring Company」が、トンネル内を走り回る車両のイメージ画像や実際に実験が行われている風景の写真を公開しています。
Media ? The Boring Company
https://www.boringcompany.com/media/
elon musk's 'boring cars' speed through underground tunnels to skip the traffic
http://www.designboom.com/technology/elon-musk-boring-cars-05-29-2017/
公開されているのは、人間がそのまま乗り込んで地下を移動するタイプの車両。動力には電気モーターを使い、自動で走行することができるため、操縦席は備わっていません。
ガラスとおぼしき透明素材で覆われた搭乗エリアは、人が立ったまま乗れるほどの高さを備えています。10人程度が乗ることができ、雰囲気は「ミニバス」といったところ。
「人が地下を移動するなら地下鉄でいいのでは?」という考えが頭をよぎりますが、マスク氏のThe Boring Companyが目指しているのは自動車を丸ごと載せる台車「The Skate」を使い、地下に巡らせたトンネルで移動することで地上の渋滞を解消しようというもの。今回イメージが公開されたミニバスは、その派生型として考案されているものです。自動車を載せて走行するイメージ映像は以下の記事で見ることができます。
「トンネルを掘る」と言ったマスク氏のつぶやきから始まった「地下トンネル構想」のイメージムービー - GIGAZINE
The Boring Companyが公開している映像は以下のような感じ。自動車1台を丸ごと載せ、地下のトンネルを走る様子が描かれているのですが、自動車そのものが走るのではない利点は制御が簡単になるところにありそう。共通化した台車に載せることで、システム全体をうまく制御できるというわけです。
The Boring Company | Tunnels - YouTube
同社が実験用に用いている施設の様子も一部公開されています。
トンネルに人々が入っていく様子。上記の画像とは違い、地面が舗装されているところからも開発が進められていることが伝わってくるよう。
掘削に使われるシールドマシンの写真も。
この先頭部分のリグがグリグリと回転して地盤を丸くくりぬき、トンネルを作っていくというわけです。
自動車や人を載せる台車「The Skate」の実験映像も公開されており、トンネルの中を時速125マイル(時速約200km)で走行している様子をみることができます。(画面が高速で点滅するように見えるので苦手な人は注意してください)
125 mph Speed Run - YouTube
The Boring CompanyのInstagramではもう少し多く画像や映像を見ることができます。
The Boring Companyさん(@theboringco) • Instagram写真と動画
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