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ニューラルネットワークでポケモンの名前&特性を自動生成


2016年11月に発売されたポケットモンスターシリーズ最新作の「ポケットモンスター サン・ムーン」で、シリーズに登場するポケモンは801種類になりました。既にかなり多くの種類が存在するポケモンですが、既存のポケモンにはない名前や特性の組合わせをニューラルネットワークに自動生成させるという試みがインターネット上で注目されています。

Postcards from the Frontiers of Science • Pokemon generated by neural network
http://lewisandquark.tumblr.com/post/147834883707/pokemon-generated-by-neural-network

ボルダーノンリニアシステムズの研究者であるJanelle Shaneさんは、ディープラーニング開発環境のTorch向けに作成されたオープンソースのニューラルネットワーク「char-rnn」を用いて「レシピ」や「スーパーヒーローの名前」などを自動生成して遊んでいたそうです。

これらに続いてShaneさんがチャレンジしたのが、「ポケモンの名前と特性の組合わせを無作為に生成できるようにニューラルネットワークをトレーニングすること」でした。50回のトレーニングを行った結果、ニューラルネットワークはポケモンに関するあらゆる単語を覚えたそうで、複数の面白げな組合わせを生成したそうです。


Shaneさんは自身のブログ上で、ニューラルネットワークが生成したポケモンの名前と特性の組合わせの一例を紹介していたのですが、それを見たアーティストのiguanamouthさんが、名前と特性の組合わせからポケモンのイラストを描いて公開し、ニューラルネットワークと人力のコラボレーションによりこれまでにないオリジナルのポケモンが誕生しています。

Shaneさんのニューラルネットワークが生成したポケモンの名前と特性および、そこからiguanamouthさんがインスピレーションを受けて描いたイラストは以下の通り。

名前:Quincelax

特性:頑丈、てんのめぐみ
夢特性:Tunged Leus

名前:Tortabool

特性:Healy Stream

名前:Strangy

特性:Wharmwbra、Darp
夢特性:マジックガード

名前:Staroptor

特性:あくしゅう、
夢特性:Stick Hat

名前:Stangute

特性:Banger
夢特性:Drang

名前:Tyrnakine

特性:Beak Eye

名前:Minma

特性:バッテリー、シェルアーマー
夢特性:くだけるよろい

名前:Ronch

特性:None

名前:Mawuh

特性:Rum Power

なお、Shaneさんは「ニューラルネットワークを用いた手法はポケモンの生成に向いていることが分かった」とコメントしています。

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in ソフトウェア,   サイエンス,   ゲーム, Posted by logu_ii

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