「Windows XP」をiPhone 7上で起動させる猛者が登場、もっさり動作を収めたムービーが公開中
PC/AT互換機のエミュレータである「Bochs」をベースに改良した独自のエミュレータ「iBox 2.6.8」を用いることで、なんとAppleの最新端末であるiPhone 7上でWindows XPを動作させるムービーが公開されています。
Windows XP on the iPhone 7! - YouTube
最初に映し出されたのはごく普通のiPhone。
「設定」→「一般」→「ホームボタン」で表示される画面を利用して、画面上に表示されているのがムービーではないことを示します。
続いて、「設定」→「一般」→「情報」から端末情報を確認。搭載されているOSはiOS 10.2.1
そしてホーム画面に戻り、アプリとしてiPhoneにインストールしておいた「iBox 2.6.8」を起動させます。
起動画面にある「Windows XP」をタップ。
すると画面が真っ黒になり、キーボードだけが表示されます。
端末を横向きにして振り、キーボードが表示されなくなると……
画面上にはWindows XPの起動画面が表示されていました。
「古いバージョンのWindowsに見えるのは、エミュレートのビデオカードがVGAのみだったから」とのこと。
起動から約2分17秒で画面下部にタスクバーとスタートメニューが表示され……
約2分30秒でデスクトップ上のアイコンも表示されました。
画面をスワイプすると指の動きと同じようにマウスカーソルが動きます。
そのままスタートメニューから何かを開きます。
開いたのはコントロールパネルで、これも全てを表示するのに少し時間がかかる様子。
アイコンが表示されたら「システム」を開き……
iPhone 7上でエミュレートしているのがWindows XPであることを示します。
1度ウインドウを閉じ、次は……
電卓を起動。iPhone上でもしっかりソフトウェアを使えることを示します。
その後、スタートメニューからWindowsの電源オプションを開き……
シャットダウンを選択。
シャットダウン時は最初にデスクトップ上のアイコンが消え、タスクバーが消えてと起動時とは完全に逆の順番で表示がなくなっていきます。
ムービーを公開しているのはHacking Julesというユーザーで、過去にはスマートウォッチ上でWindows 7を動作させている様子と、その起動方法を収めたムービーを公開して話題となりました。
Windows 7をスマートウォッチで起動させた猛者が登場、起動時間は約3時間 - GIGAZINE
Hacking JulesはGitHub上でiBox 2.6.8のソースコードを公開しているので気になる人はチェックしてみてください。
GitHub - Enthri/iBox-2: Bochs 2.6.8 for iOS
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