歴史上で多くの死者を出した病気の症状を特殊メイクで再現するとこうなる
ワクチンの開発は、かつて猛威をふるった病による死者を激減させましたが、それでもアメリカでは毎年5万人もの人々がワクチンが存在する病によって死亡しているとのこと。そこで、歴史上で多くの死者を出した病気が実際に人間にどのような症状をもたらすのか?ということを、特殊メイクで再現したムービー「What Deadly Diseases Look Like On Your Body」が公開されていますが、あまりのリアルさに閲覧注意の内容になっています。
What Deadly Diseases Look Like On Your Body - YouTube
女性の顔にスプレーが吹きかけられていきます。
ペンのようなもので顔に着色を施し……
少し黄緑がかった顔色になりました。これはB型肝炎の症状。B型肝炎は合併症を引き起こすことで年間68万6000人もの人々を死に至らしめています。
重症化すると目に黄疸の症状がでます。
肌にも。
1982年にワクチンが発表され、かつては子どもの8~15%が感染していた国でも、予防接種によって感染確率はわずか1%になりました。
今度は、肩回りを集中的にメイクしていっています。
これは帯状疱疹。帯状疱疹に関連する合併症はアメリカにおいて1年で96人の死者を出しているとのこと。
水ぶくれのある痛みを伴った発疹が体に現れます。
帯状疱疹のワクチンが使われるようになったのは2006年から。ワクチンが使用されるようになることでアメリカ国内の子どもの発症例は減少傾向にあります。
今度は注射器のようなもので肌にポツポツしたものを作り出しています。
1700年代のヨーロッパで年間40万人もの死者を出したという天然痘の症状。たとえ天然痘で死ななかったとしても、回復した人の3分の1は失明したと言われています。
肌には豆粒状の丘疹が現れます。
「近代免疫学の父」と呼ばれるエドワード・ジェンナーによってワクチンが開発され、アメリカでは1940年代に撲滅されたと言われています。
今度は口元にポイントが置かれています。
やや白っぽくなった口から血を流す女性が表現しているのは、結核の症状。
目はうるみ、輝きます。
肌は白くなり、喀血をともなう咳があります。
ワクチンが開発されたのは1921年のこと。アメリカでは1992年以降、結核による死者が71%も減少したとのこと。
今度は女性の肌に綿棒で白いものが塗られていきます。
これはジフテリアの症状。1921年だけでアメリカ国内でのジフテリアの感染は20万6000例も報告されています。このうち、1万5520が死亡したとのこと。
ジフテリアは感染部位によって咽頭・扁桃ジフテリア、喉頭ジフテリア、鼻ジフテリア、 皮膚ジフテリア、 眼結膜ジフテリア、生殖器ジフテリアなどに分類されますが、皮膚に感染した場合は皮膚が剥がれることもある様子。
潰瘍や発赤なども見られます。
初めてワクチンが作られたのは1913年。ワクチンのおかげで2014年~2015年におけるアメリカ国内でのジフテリアの感染例はわずか2件になっています。
今度は肌に立体的なメイクが多く施されていきます。
この症状はペスト。14世紀に5000万人もの人々を殺したと言われる病です。
ペストのうち腺ペストは、ペスト菌に感染したネズミなどの血を吸ったノミが続いて人間の血を吸うことで感染します。ノミにかまれた場所の周囲はリンパ腺は腫れ……
その後、腋下や鼠頸部のリンパ節がこぶし大にまで腫れ上がります。
皮膚や目にペスト菌が感染すると膿疱や潰瘍が現れます。
ペストが「黒死病」と呼ばれるのは、敗血症型ペストでは手足が壊死(えし) し、全身が黒いあざだらけになって死亡するためです。
ヴァルデマール・ハフキンによって1897年に最初のワクチンが開発され、アメリカではここ数十年におけるペストの死亡率は11%にまで下がっています。
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