メモ

「世界一のクラブ」と呼び声の高いBerghain(ベルグハイン)が文化的施設として認定される


世界一との呼び声の高いドイツ・ベルリンのナイトクラブ「Berghain(ベルグハイン)」が、ドイツ政府に「文化的に価値のある重要な施設」というお墨付きを得ました。

High culture club: Berghain secures same tax status as Berlin concert venues
https://www.theguardian.com/music/2016/sep/12/berlins-berghain-nightclub-classed-as-culturally-significant-venue

ドイツ・ベルリンにあるクラブBerghainは、出演するアーティストやサウンドなどから世界最高峰のクラブだとの評価があり、テクノミュージックの中心地として知られています。Berghainの中の様子は以下のムービーで確認できます。

ドイツ ベルリン BERGHAINクラブの様子 Berlin Deutschland - YouTube


EU加盟国内では共通の税制が採用されており、VAT(付加価値税)は19%という高い税率が課せられています。ただし、食品などの日用品や医療器具、文化的価値の高い施設などについては加盟国は独自の税制を採用でき、ドイツ政府は、文化的価値が高いと認められるクラシック音楽のコンサートホールや美術館などについて、7%という優遇税制を採用しています。


2008年まではBerghainは他のコンサートホールと同様に7%の軽減税率が適用されていましたが、ドイツの国税庁は「Berghainにはステージがなく、音楽の演奏の始まり・終わりに観客からの拍手がない」ことなどを理由に、Berghainはコンサートホールではなく単なる娯楽施設であるとして、軽減税制の恩恵を受けられないという判断を下して、19%のVATを適用してそれまで以上に多額の課税を決定しました。

この国税庁の判断を争ったBerghainは、クラブ文化に通じるジャーナリストのトビアス・ラップ氏の「Lost and Sound: Techno, Berlin and the Easyjetset」という書籍に、「(Berghainにおける)DJの演奏は指揮者というよりはオーケストラと評価すべき」という評価があることなどを根拠に、クラシック音楽のコンサートホールと同様に7%の軽減税制が採用されるべきと主張していました。

この争いに対して、2016年9月11日にコトブス市のブランデンブルグ財務裁判所は、Berghainのクラブとしての純粋な価値をベースとして、文化的価値のある施設であると認め、7%の優遇税制を受けられるとの判断を下しました。つまり、クラブの文化的価値が裁判所によってお墨付きを得たというわけです。もっとも、軽減税率の適用を受けるのはBerghainに限られ、他のクラブが自動的に同様の措置を受けるわけではないと、決定主旨では強調されています。

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in メモ,   動画, Posted by darkhorse_log

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