ハードウェア

ペンのように「描く」だけで立体物が作れて木材・金属などのフィラメントも使用可能な「3Doodler Pro」


ペンのように「描く」ことで立体物を作れる3Doodlerが進化し、より高速に、プロが仕事でも使えるコントロールレベルになり、かつ木材や金属という新しいフィラメントを使えるようにした「3Doodler Pro」が登場しています。

3Doodler Pro – Design. Elevated.
http://3doodlerpro.com/

This new 3D-printing pen draws with wood, copper, and bronze | The Verge
http://www.theverge.com/circuitbreaker/2016/9/1/12622092/3doodler-pro-pen-ifa-2016

3Doodler Proがどんなアイテムなのかは以下のムービーを見ると一目でわかります。

3Doodler PRO featuring Dylan Blau - YouTube


机に向かう1人の男性。紙を目の前にしており、「これからデザインやデッサンが始まるのか?」といった様子です。


ここで登場したのが「3Doodler Pro」。コンセントと接続して、フィラメントを差し込みます。


紙にペンで絵を描くようにして、3Doodler Proを動かしていきます。


しかし、3Doodler Proは平面だけではなく、立体で「描く」ことが可能。


作った立体を折り曲げたり……


樹脂でパーツとパーツを接合したり。


立体がたくさん完成しました。


3Doodlerは既に販売されているアイテムですが、樹脂が出る速度が遅かったり、樹脂の出方にむらがあったり、思うようにコントロールできないという欠点がありました。そのため、ものづくりができるオモチャとしては非常に楽しいのですが、プロが立体物を作るためのツールとしては使用が難しいという印象でした。

3Dプリントが手描きで行えるペン「3Doodler」であれこれ作ってみました - GIGAZINE


この欠点を解決したのが3Doodler Pro。既存の商品に比べて「コントロール性が向上しスピードも速い」という特徴を持ち、プロのデザイナーでも使えるようにデザインされているとのこと。

これが3Doodler Pro本体。重心がペン先にやや寄るようなデザインになっています。LCDディスプレイを搭載し、スピードと温度は簡単にコントロールできる仕組みです。本体の素材にはカーボンファイバーを使用しているとのこと。


ペンの後ろの方には温度や速度を調整するためのダイヤルがついています。


フィラメントとしては、新たに木材・ナイロン・銅・ポリカーボネートなどが使用可能になっています。なお、この時の「木材」はプラスチック素材の中に木材を練り込んだものを意味し、一般的な「木材」のイメージとは少し異なるとのこと。また、銅などの金属もそのものではなくフィラメントとして使えるよう加工されたもののようですが、作ったオブジェクトは金属の質感が感じられる仕上がりになるそうです。


なお、Amazonなどオンラインショップはこれから始まるとのことで、本体の価格は249ドル(約2万6000円)程度が予定されています。

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in ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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