乗り物

テスラ・モデルXのオートパイロットモードで立て続けに交通事故が発生か


2016年5月にテスラ・モデルSのオートパイロットモードを利用していた運転手が死亡する事故が発生しましたが、これに続いて、モデルXでもオートパイロットモードを利用していて発生したという交通事故が報告されています。

1件目は2016年7月1日に発生。アルバート・スカリオーネさん(77)の運転するモデルXが、ペンシルベニア・ターンパイクのペンシルベニア州ベッドフォード郡あたりを走行中、中央分離帯に衝突して横転しました。スカリオーネさんと、同乗していた息子は無事でした。


この事故ではモデルXが横転した際にアンテナが破損。ペンシルベニア州警察のデール・ブコビッチ氏は、スカリオーネさんが「オートパイロットモードを使っていた」と発言していたと証言していますが、テスラでは走行時にオートパイロットが動作していたかどうかを確認できるようなログデータは受信していないとのこと。

テスラ車、自動運転モードで新たな事故か 米当局が調査 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
http://www.afpbb.com/articles/-/3093150


Tesla Driver Cited in Pennsylvania Crash Amid Autopilot Probes - Bloomberg
http://www.bloomberg.com/news/articles/2016-07-11/pennsylvania-state-police-cite-tesla-owner-for-careless-driving-iqifx9ms


2件目は7月9日夜にモンタナ州で発生。こちらは「テスタ・モータース・クラブ」というフォーラムに、Eresanというユーザーが「友人のモデルXがオートパイロットで事故った」と写真付きで投稿したことで発覚しました。

My friend model X crash bad on AP yesterday | Tesla Motors Club
https://teslamotorsclub.com/tmc/threads/my-friend-model-x-crash-bad-on-ap-yesterday.73308/

Eresan氏によると、Eresan氏の友人が9日夜、2人でモデルXに乗っていたところ、オートパイロットが道路際にあった木製の支柱を検知せず、20本以上の支柱をなぎ倒す形で衝突。2人は無事でしたが、車は大きく損傷しました。この道の制限速度は時速55マイル(約88km)でしたが、オートパイロットは時速60マイル(約97km)で走行していたとのこと。

事故直後に撮影されたとみられる写真


フロント右側が大きく破損


これは日が昇ってから撮影されたもののようです。ドアの付け根部分に衝突したような痕跡。


右フロントタイヤは外れてしまったようです


後部ドアも凹んでいます


事故の発生した場所はこのあたり、周辺では携帯電話がつながらず、最寄りのホテルからも100マイル(約161km)ほど離れていたとのこと。


ただし、こちらは運転手はオートパイロットモードを使っていたと証言しているものの、テスラは走行ログから「オートパイロットモードは使われておらず、ステアリングから手を離さないようにという警告を運転手が無視した結果、事故が起きた」と、オートパイロットモードの関与を否定する声明を発表しています。

Tesla says that driver didn’t use Autopilot properly in Model X accident in Montana [Full Statement] | Electrek
http://electrek.co/2016/07/12/tesla-model-x-autopilot-accident-montana-tesla-statement/

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in 乗り物, Posted by logc_nt

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