インクが飛び散り画面をカラフルに染め上げるピンボールゲーム「INKS」レビュー
ピンボールゲームのボールが壁にぶつかると、インクがびちゃびちゃと飛び散り、インク同士が混ざり合って盤面をカラフルに染め上げるゲームが「INKS」です。Appleが優れたデザインのアプリを評価する「Apple Design Awards 2016」に選ばれていて、どのようなゲームなのか気になったので実際にインストールしてプレイしてみました。
INKS - Home
http://inksgame.com/
INKS.を App Store で
https://itunes.apple.com/jp/app/id1081847121
INKSをプレイしている様子は、以下のムービーで見ることができます。
インクびちゃびちゃのピンボールゲーム「INKS」最初のステージ3つをプレイしてみた - YouTube
INKSは、記事作成時点ではiOS版のみ配信中。税込240円の有料アプリとなっています。
アプリをインストールして起動すると、「INKS.」のロゴの右下からボールがコロコロと転がり落ちます。画面下部の左右に緑の丸印が表示されるので、タップすると……
フリッパーが動き、ピンボールゲームがスタート。スタート画面とゲームのチュートリアルを兼ね備えた画面となっています。
画面下部の左右をタップしてフリッパーの動き方を確認したら、再生ボタンをタップしてゲームスタート。
INKSには合計5つのレベルが用意されていて、最初は「DAWN」というレベルのみ解禁されています。
DAWNの1番目のステージをタップ。
ゲーム開始時には、画面中央の黄色い部分からボールが発射されます。画面下部の左右どちらかをタップすることで、ボールの出る方向を選ぶことができます。
試しに画面下部右側をタップすると、ボールが右上方向に飛び出しました。ボールが発射される際の「ガチャン」というレトロな音がいい味を出しています。
ボールがフリッパーの上を通過した際に画面をタップしてフリッパーを動かすと、ボールが打ち上がって赤・青・黄のカラフルな壁にぶつかって、インクが壁から吹き出して盤面がびちゃびちゃとインクだらけに。また、ボールはインクの色を吸っていて、盤面をコロコロと転がりながら軌跡が残っていきます。
カーブをつたってボールが移動すると、壁から次々とインクが飛び散ります。インク壁にボールが当たると軽快な音が鳴るのも、プレイしていてワクワクする要素のひとつ。
ボールを落とさないようにフリッパーでボールをはじき飛ばしながら、ボールをインク壁にぶつけて盤面をびちゃびちゃに染め上げていきます。全てのインク壁にボールが当たると、ゲームスタート時のボール発射口に紺色の穴が空き……
穴にボールが入ると、ゲームクリア。
クリア後は、インクがびちゃびちゃと飛び散った盤面を画像で保存することもできます。カメラアイコンをタップ。
メッセージアプリやメールアプリで画像を送信したり、端末に画像を保存したりすることが可能です。
1番目のステージをクリアすると、「DAWN」の他のステージが解禁されます。
ステージの数は全部で24個。
プレイ中には、画面上部をどこでもタップすればゲームを一時停止することができます。
2番目のステージは、1番目のステージの構成に加えて白黒の丸が登場。この丸にボールがぶつかると、ボールがポンと跳ね返ります。
1番目のステージと同じく、カーブに沿って設置されたインク壁全てにボールを当てればクリアです。
続くステージでは、盤面上部が二股に分かれたり……
ボールが吸い込まれてしまうブラックホールが設置されたり、といったギミックが増えていきます。
ボールがブラックホールに吸い込まれたり、フリッパーの間に落ちたりするごとにボールの色が変わります。1球目はオレンジ、2球目は青、3球目は茶色、4球目以降は黒色で、黒色のボールはインク壁にぶつかってもインクの色に染まらず、ボールの軌跡に黒い線が描かれます。
そのため、失敗しまくると以下のように真っ黒な盤面が完成。なるべく少ない球数でクリアする方が、クリア時の盤面がカラフルでキレイに仕上がります。
以下のような左右非対称のステージもあります。
しばらくプレイしていると、「精密がアンロックされました」と表示されました。再生ボタンをタップ。
精密パワーアップは、ボールがフリッパーの上に来た際に動きがスローモーションになり、ボールの進む方向が分かるというもの。
狙い通りの場所にボールを打ち上げることが可能です。
各ステージをクリアすると、精密パワーアップを使うためのクレジットが付与されるようになりました。付与される数は、目標値以下でクリアした場合が10クレジット、1球目でクリアすれば5クレジット、2球目は3クレジット、3球目は1クレジットとなっています。
ステージはどんどん複雑になり、ボールをインク壁にぶつけるのが難しくなってくるため、要所要所でパワーアップを使えばスムーズにプレイできます。
さらにゲームを進めていくと、今度は「ストッパーのパワーアップ」が解禁されました。再生ボタンをタップ。
このパワーアップは、左右のフリッパーの間にストッパーを設置し、ボールを落ちにくくするというもの。
ステージの形によっては、ボールがインク壁にぶつかった後にどうしてもフリッパーの間に落ちてくるステージがあるので、ストッパーのパワーアップが非常にお役立ち。
実際に精密パワーアップとストッパーのパワーアップの2種類を使ってINKSをプレイしている様子は、以下のムービーで見ることができます。
インクびちゃびちゃのピンボールゲーム「INKS」でパワーアップ2種類を使ってみた - YouTube
以下のように、インクが平行な壁や円形に設置されているステージもあります。
平行なインク壁の両端に白黒の丸が配置され、ボールが跳ね返ってなかなかインク壁にたどり着きにくいステージ。
カーブしたインク壁が、高さの異なる4カ所に設置されたステージ。
ステージを20個ほどクリアしたところで、ヒントが表示されたので見てみます。
ボールの進行方向は、フリッパーに当たる位置によって変わるとのこと。
ボールがフリッパーに当たる直前にフリッパーをタップ&ホールドすると、ボールを一度止めて狙いを定めやすくなります。
上記のようにボールをホールド中に、素早くフリッパーをタップすると……
反対側のフリッパーにボールを受け渡すことができます。
というわけでヒントを踏まえてプレイしてみましたが、なかなか思い通りのところにボールが飛ばず、画面がボールの軌跡だらけになってしまうことも。
「DAWN」の全24ステージをクリアすると、残り4つのレベルが開放されます。
なお、プレイ中に画面上部をタップして、ポーズ中のメニューで星マークをタップすると、目標値を表示することができます。
ステージごとの目標値を確認しながらプレイ可能。目標値以内に全てのインク壁にボールをぶつけてクリアできると……
クリア時にオレンジの星マークがつきます。
各ステージごとにクリア後の盤面の画像を保存できるのに加えて、全ステージの画像を一覧で保存することも可能です。ステージ一覧の最下部に表示されているカメラアイコンをタップ。
こんな感じで、クリア済の盤面を一覧で確認して、インクが飛び散りまくった盤面をしげしげと鑑賞することができます。
レベルは「DAWN」の他に、「MELODY」「CAMPFIRE」
「VESPA」「PLUSH」の合計5つが用意されていて、それぞれのレベルでは使われているインクの色が異なるというこだわりの仕様。
MELODYは、ボールをうまく壁にぶつけられると、インク壁がメロディを奏でるステージ。
実際にMELODYをプレイしている様子は、以下のムービーで見ることができます。
インクびちゃびちゃのピンボールゲーム「INKS」でインク壁に順序よくボールをぶつけるとメロディを奏でるステージ「MELODY」をプレイ - YouTube
また、小さな穴をボールが通っていくステージもあります。以下のステージには穴がいくつも設置されていて、正解の穴にたどり着くまでひたすらボールを打ち続けて穴に入れるというステージになっています。
穴だらけのステージをプレイしている様子は以下から。
インクびちゃびちゃのピンボールゲーム「INKS」でボールが穴から穴へワープするステージ - YouTube
また、画面下部の左右のフリッパー以外にも画面上にフリッパーが配置されていて、3つ以上のフリッパーを駆使してクリアを目指すステージもあります。
「CAMPFIRE」では、ボールをインク壁にぶつけるには、細いレーンを狙ってボールを打ち上げる必要があります。
レーンの先が画面上で見えなくなっているステージもあり、どのレーンにボールが出てくるのかプレイするまで分からないことも。
実際にCAMPFIREをプレイしている様子は以下から。
インクびちゃびちゃのピンボールゲーム「INKS」でボールがレーンを通ってワープするステージ「CAMPFIRE」をプレイ - YouTube
「VESPA」では、インク壁の前に進路を邪魔するブロックが設置されていて、簡単にインク壁に到達できないようになっています。
まずボールをブロックにぶつけて進路を開いてから、インク壁にボールを当てていきます。一定時間が経過するとブロックが再び閉じてしまうので、狙った場所に素早くボールを打ち込む必要があります。
VESPAのステージをプレイしている様子は以下から。
インクびちゃびちゃのピンボールゲーム「INKS」でブロックが進路を邪魔するステージ「VESPA」をプレイ - YouTube
「PLUSH」はこれまでの4つのレベルで登場したギミックがすべて融合したステージとなっていて、難度が非常に高め。
4つのレベルを全てクリアしてからでも、PLUSHはかなり難しく、またプレイするたびにクリア後の盤面は違った仕上がりになるので、長く遊べて240円の価値は大いにあると思えるゲームとなっていました。
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