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全ての住所を単語3つの組み合わせだけで表現する「What3Words」がモンゴルで導入へ

By Evgeni Zotov

日本では住所を「都道府県→市区郡→町村→大字・小字→番地」などといった順番で表記することが当たり前とされており、諸外国でも順番が逆になったり、字(あざ)のかわりにストリート名が使われたりしますが、基本的には大きな区域から細かい場所へと絞り込む表記方法が採用されています。そんな中、モンゴルでは「constants.stuffy.activism」というように単語3つを組み合わせるだけで、国内全ての場所を特定できる仕組みが導入されることになっています。

Mongolia is changing all its addresses to What3Words' three-word phrases — Quartz
http://qz.com/705273/mongolia-is-changing-all-its-addresses-to-three-word-phrases/

この仕組みを取り入れるのはモンゴル国内で郵便を取り扱う公社「Mongol Post」です。モンゴル国は日本の約4倍にあたる156万4100平方キロメートルの国土を持つ国ですが、2015年時点での人口は約306万人と、こちらは逆に日本の40分の1。人口密度で比較すると日本の約172分の1となるほか、国民の約4分の1は移動しながら暮らす遊牧民(ノマド)であるため、従来の住所表示方法で全てをカバーすることは非常に困難な状況があったとのこと。

By Bernd Thaller

そんなモンゴルで使われることになるのが、イギリスのスタートアップが提供している「what3words」の表示システムです。what3wordsは、地球の表面をGPSによる座標をもとにおよそ3×3メートル四方のグリッド57兆個に区切り、各グリッドに3つの英単語からなる固有の「3ワードアドレス」を割り振る仕組みとなっています。

例えば、アメリカのホワイトハウスの所在地である「The White House, 1600 Pennsylvania Avenue, NW Washington, DC, 20500」をwhat3wordsの表示システムで表すと、「sulk.held.raves」となるほか、東京駅の顔とも言える丸の内中央口の場所は「founding.brain.jeep」の3単語で表すことが可能となっています。

what3wordsの優れたポイントは、以下のように全ての地図が9平方メートルのグリッドで表示されるため、通常の住所表示よりも詳細な場所を指定できるところといえそう。そのため、同じ東京駅でも八重洲中央口の改札前を「airbag.staring.torched」、そこから数十メートル離れたところにある八重洲中央口の新幹線改札を「openings.riper.surface」というふうに、非常に細かく指定することが可能となっています。


what3wordsのCEOであるChris Sheldrick氏によると、Mongol Postは2016年7月中にこのシステムの活用を開始するとのこと。Mongol Postはwhat3wordsにシステム利用のライセンス料を支払います。実際に3単語のアドレスが書かれた郵便物がMongol Postに届くと、システムがアドレスをGPS座標に変換して実際の配達が行われます。また、モンゴル国内のユーザーはwhat3wordsのウェブサイトか、iOS版またはAndroid版のアプリを使うことで、実際のモンゴル語での住所を参照することもできるとのこと。

なお、what3wordsのシステムは既に国連の訓練調査研究所(UNITAR)および観測衛星応用計画(UNOSAT)からの委託を受けてノルウェーの企業AnsuR が開発したスマートフォン向けアプリ「UN-ASIGN」や、イギリスの郵便企業、ナビゲーションアプリの「Navmii」などでも活用されています。

what3wordsはウェブサイトにアクセスするだけで誰でも自由に3ワードアドレスを取得することが可能。

what3words | Addressing the world
https://map.what3words.com/

表示された地図の中心に目的地をあわせるだけで、マップの下部に3ワードアドレスが表示されるようになっています。

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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