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CGではなくマジで実写で撮影した有名な映画のSFXシーン10選


映像技術の発展によって、昨今の映画では数多くのCGが使われており、一昔前では不可能だったような迫力満点の映像を撮影できるようになりました。実写で撮影不可能な映像を作り上げるために使われるCGですが、多用されるとウソっぽく見えてしまうのも事実で、CGをあえて使わずに実写での撮影にチャレンジしている映画のシーンも多数あります。その中からCGと見間違えるほど現実離れした映画のシーン10選を、Screen Rantが公開しました。

10 Amazing Movie Effects That Did NOT Use CGI - YouTube


◆「ダークナイト ライジング(2012年)」
1つ目はバットマンのダークナイト三部作の最終となる「ダークナイト ライジング」の冒頭で、ベインがパヴェル博士を誘拐するシーン。ベインとパヴェル博士が乗っている飛行機に、別の飛行機で追いかけてきたベイン一味がワイヤーで飛行機に飛び移り、さらには標的の飛行機をワイヤーで宙づりにして最後に落下させるという迫力満点のこのシーンは、実写のみで作られています。


本物のC-130から飛び降りるスタントマン。


ワイヤーを使ってスタントマンが別の飛行機に飛び移るところも実写です。


宙づりにされた飛行機は、ヘリコプターでつられています。


飛行機の胴体だけ落下するシーンも実際の飛行機を使って撮影されました。


◆「スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015)」
「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」はオリジナル3部作に携わったスタッフを集めて、スター・ウォーズの世界観を再構築した上で新しいものにチャレンジするというアプローチがとられ、なるべくCGを使わずに撮影されています。惑星タコダナで登場した女海賊のマズ・カナタは、当初パペットで撮影されたものの、自然な動きを表現するためにモーションキャプチャーの技術が使われましたが……


愛くるしいBB-8は、実際に作ったモデルが使われています。


惑星ジャクーのシーンでは、BB-8のモデルの胴体にスティックが付いていて、それを後ろから押して撮影。人力で押して胴体を転がす方が自然な動きを再現できることから、この撮影方法がとられたとのこと。頭部はスタッフがコントローラーで操作していて、撮影用に複数のモデルが制作されたたそうです。


◆「スピード(1994年)」
キアヌリーブス主演のスピードが公開された1994年は、CGの技術が発展しておらず、ほとんどのシーンは実写で撮影されています。


バスに仕掛けられた爆弾が、バスの走行速度が時速50マイル(約80km/h)以下になると爆発するという設定は、見ている人に極度の緊張感を与えてくれました。


息を飲んでしまうようなハラハラするシーンの連続で、特にすごかったのはバスが工事途中で約15m途切れてしまった高速道路を大ジャンプするシーン。


このシーンは撮影用に特製のバスを作って、本当にジャンプさせるというにわかには信じがたい方法で撮影が行われました。


◆「007 スカイフォール
練り込まれたストーリーや爽快なアクション、セクシーでありつつも危険な雰囲気を持つジェームズ・ボンドのキャラクター、最新スパイガジェットなどが魅力の「007」シリーズの「スカイフォール」では、冒頭でボンドがターゲットと走る列車の上で格闘するシーンが登場します。


このシーンは、役者をワイヤーで実際の列車にくくりつけて撮影されています。本物の列車を使ってリアルな映像を作り上げているということですが、撮影はものすごく危険そう。


実際の撮影の様子は以下のムービーから確認できます。

"007 - Operação Skyfall" - Daniel Craig filma cenas em cima de trem. - YouTube


◆「ジュラシック・パーク(1993年)」
現代に恐竜をよみがえらせたジュラシック・パークはスティーヴン・スピルバーグ監督の作品。スピルバーグ監督は動いているモデルを撮影するゴー・モーションという撮影手法を使用するつもりでしたが、ILMのスタッフが作ったティラノザウルスのCGを見て、ゴー・モーションでの撮影をやめてCGを採用しました。


しかし、近景の撮影はCGではなく、生物を模したロボットを使う撮影技術のアニマトロニクスが使用されています。病床のトリケラトプスや……


主役級の活躍を見せたT-REXはCGではなくアニマトロニククスを使った実写になります。


◆「アメイジング・スパイダーマン(2012年)」
映画「スパイダーマン」をリブートした「アメイジング・スパイダーマン」は、スパイダーマンが夜のニューヨークをクモの糸で飛び回るシーンや、水中での格闘シーンなどフルCGで作られたシーンが多数登場します。


しかし、スパイダーマンがニューヨークの高架下をクモの糸で飛び回るシーンは、スタントマンをワイヤーでつるして左右にスイングするロケを行い実写で撮影されました。


◆「127時間(2010年)」
登山家アーロン・ラルストンが渓谷で事故に遭い、自分で自分の右腕を切断して生き延びたという壮絶な話を映画化したのが「127時間」です。


自分の腕を自分で切断するシーンは、実際に腕の模型を作って撮影が行われました。手足を切断するようなシーンはほとんどの場合でCGを使うのですが、ダニー・ボイル監督はモデルを作成してまでリアルにこだわりました。


◆「スター・トレック(2009年)」
ヴァルカン星を破壊しようとするドリルを止めるために、カークとスールー、オルソンの3人が宇宙空間にあるシャトルからダイブする迫力満点のシーン。


このシーンは役者をハーネスで宙づりにして撮影していたのですが、役者が気絶するという事態が起こったために、J・J・エイブラムス監督は違う方法で撮影することを余儀なくされました。


J・J・エイブラムス監督が考えたのは大きい鏡の上に役者を立たせて撮影するという方法。役者の背景にある空が鏡に映り込むことで、鏡を撮影すると本当に空からダイブしているような映像が撮影できたというわけです。


◆「ダークナイト(2008年)」
ジョーカーがハービー・デントを捕まえるべく繰り広げられたカーチェイスでは、特大のトラックが頭からひっくり返るという衝撃のシーンがありました。


撮影はシカゴの街を封鎖して、本当にトラックをひっくり返して行われたとのこと。実物のトラックを使うことで、CGでは表現できないリアルな映像が生まれたというわけです。


◆「インセプション(2010年)」
CGではなく実写で撮影された有名な映画のSFXシーン10選の最後を飾るのは、「ダークナイト ライジング」「ダークナイト」に続いて再びクリストファー・ノーラン監督の「インセプション」です。無重力になったホテルの廊下を舞台に敵と戦うシーンでは、回転する巨大なセットを実際に作り上げ実写で撮影されました。


回転する巨大なセットの撮影に関する詳細は以下の記事から確認できます。

映画「インセプション」の夢の中で天井と床が逆転するホテル内の戦闘シーンはどうやって撮影されたのか? - GIGAZINE


また、クリストファー・ノーラン監督は列車が自動車をはね飛ばしながら街を走行するシーンも実写での撮影を敢行。列車のモデルを作り上げて、それをトレーラーにかぶせてセットを走らせたとのこと。列車以外はCGが使われていますが、映像を見てみると実写とCGの境目がわからないほど素晴らしい完成度です。

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in 動画,   映画, Posted by darkhorse_log

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